日本47都道府県を自転車で走破したアウトドア派ライター。
テニス経験者だけどインドア派。登山も初心者で高所恐怖症。半ズボンは足に擦り傷ができるので控えましょう。
それでは二手に分かれて、見晴らしの良い弥三郎岳までぶらり旅をしてみたいと思います。
今回のスタート地点は、長とろ橋。大正時代につくられた趣のある橋です。
※甲府市内から車で30分以内の距離であり、市営駐車場にて駐車できます。
バスの場合は甲府駅改札を左に出て、バス乗り場3番より「グリーンライン経由昇仙峡滝上行」のバスに乗り、昇仙峡口で下車してください。
昇仙峡「遊歩道」を歩いていくと、
おや、あの岩は…。
オットセイ岩との説明が。み、見えなくもない…。
いや、疑念の目ではなく、子供のような純粋な心の目で見れば、オットセイにしか見えなくなります。
ここから先は面白い形をした岩を色々発見できますよ。
大砲岩!うん…… どこが大砲かわからないけど迫力あるから、きっと大砲だ!
富士石……どこだ。あれだ!一番奥のとんがっている岩。
その他にも、猿岩や猫岩など大小さまざまな奇岩を見つけることができます。
渓谷沿いを進んでいくと……
「愛のかけ橋」。カップルで渡ると愛が実るとされている場所です……
恋人と来たかったな……
「山は歩いても、ロープウェイを使っても頂上に着ければ一緒っすよね」
頂上のパノラマ台までのロープウェイは、約20分間隔で運行。
まだかな、まだかなぁ〜
往復: 1,200円
片道: 650円
大人(中学生以上)
いよいよスタート。どんな冒険が待っているのかな……
山頂までの所要時間は約5分だけど。
道中にはゴジラがいたり……
ワンコがいたり……
で、ソフトクリーム食べたり……これが、また最高!
この土地で100年以上続く手打ちそば屋があったり。本当になんでもありますね!昇仙峡!
整備されたハイキングコースの途中には、昇仙峡「石門」。石がただ乗っかっているだけの不安定感がなかなかのスリル!
絶景の滝! 日本の滝百選にも名を連ねる仙娥滝に到着。高さは約30m。開放的な景色の中にある滝で癒されます。
仙娥滝の横の階段を登っていくと、何やらすんごいでっかい水晶玉!卑しい気持ちがどんどん無くなっていく……(顔は怪しいけど)
そして、山梨と言えばワイン!ここは試飲もできるので、ぜひ機会があればお立ち寄りください。ここのもう1つの目玉は……
窓から見える川……だけではなく、実は仙娥滝の裏側で、ゴーゴーと水が流れ落ちていきます。なかなか迫力ありますよ!
そして、写真に写っているのが、山梨県産のアイスワイン。寒い地方でしかできない、凍ったぶどうを使ったとっても甘いワインです。希少価値が高いのでお値段は少し高めですが、飲んでみるとその素晴らしさがわかります。
(自分はこれから登山で試飲できなかったのでお土産に。自宅へ郵送もしていただけますよ)
さて、あまり休憩しすぎずに〜……あっ、素敵なお姉さん!
お姉さんと石について談笑し過ぎて予定よりもタイムロス……。先を急ぎましょう。
※昇仙峡はパワーストーンが有名。お姉さんが手に持っているのは、お部屋のお守りやインテリアに最適な「さざれ石」のつかみ取りのコーナー(1回1,080円)
先を急ごうと言っておきながら、昇仙峡には他にも色々なお店がありまして……
流しソーメンもあります! 川を見ながらツルツルっと吸い込めば、疲れなんて吹き飛んでしまいます。
その頃、お手軽派は……
お姉さんのアナウンスを聞きながらどんどん登る……いい景色だぜ。
パノラマ台までは5分で到着。山々が連なる美しい景色を眺めることができます。
※頂上には記念撮影用のパネルがあります。
「・・・・・・・。」
頂上には神社やカフェがあり、夏場は多くの観光客で賑わっています。
富士山が見える、パノラマ台。空気が気もちいいですよ!
頑張り派も合流!ここから、さらなる頂上、弥三郎岳を目指します。
※頂上には記念撮影用のパネルがあります。
パノラマ台から弥三郎岳山頂を目指します。ゆっくり歩いても30分はかかりません。
見晴らしは最高!
最後の方だけ登りで、あとは起伏が少ないトレッキングコースです。
ちょっと角度がきつい階段を登り、
石切階段を登ると……
山頂!南アルプスから甲府市内まで一望できます。
※一見、山頂に見えるのですが、頂上はもうひとつ隣のこぶです。でも、ここが一番の絶景!
横になって空を見ているだけで気持ちがいいですよ。
……あれっ!?
「僕、高い所ダメなんすよ……」
岩でできた頂上は確かにスリル満点。柵がないので気をつけて登りましょう。くれぐれもサンダルなどの軽装で登らないように!
下山は先ほどのパノラマ台に戻り、階段を降りていくと、スタート地点の長とろ橋まで一気に下れます。
しかし、道が整備されていない箇所や、迷いやすいポイントもあるため、ここからは時間と体力に余裕があるか確かめ、無理をしない判断も大切です。ケーブルカー往復チケットを購入した方は迷わず楽な方へ。
道を進むと……
倒木があったり……
所々で見晴らしのいいポイントがあったり、
山道をざくざく進み、スタート地点の長とろ橋まで。
すれ違う人もほとんどいません。途中には荒れた林道や、方向指示がない場所などもあるため、GPSやYAMAPのアプリで常に方角を確かめながら下山しましょう。
ゴール!休憩を多めに挟みながら、6時間半の行程でした。
アクセスの良い山梨県甲府の羅漢寺山。登山の経験や体力レベルに合わせて楽しめるので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。登山の後は、「ほったらかし温泉」などの温泉で癒されてから帰るのもおすすめです。
活動時間 6時間28分
活動距離 14.58km
高低差 585m
文・撮影=松田然