前回は後立山連峰縦走の1日目(柏原新道登山口〜鹿島槍ヶ岳〜八峰キレット〜五竜山荘)の模様をご紹介しましたが、今回は、2日目(五竜山荘〜唐松岳〜不帰嶮〜白馬岳頂上宿舎)をお届けします。1日目に引き続き三大キレットの1つである不帰嶮を通るルート。2日目も見所たくさんの山行になっているため目が離せません。
テント場の反対側には神々しい朝日の姿が。空の雲と雲海に挟まれた太陽はなんとも幻想的。最高の景色を見ながら2日目が始まりました。
唐松岳までは大黒岳というピークを経由して向かいます。五竜山荘からしばらくはゆったりとした下りが続きます。早朝、肌寒い風を感じながら進んでいきます。
大黒岳を経由して唐松岳頂上山荘に向かいます。山荘までの登りはかなりゴツゴツとした岩場が続きます。岩場を登り切ると唐松岳頂上山荘と唐松岳が顔を出してくれますよ。
五竜山荘から約1時間で唐松岳頂上山荘に到着です。私たちが訪れた9月28日にはすでに小屋は営業していませんでした。
山荘から目の前に見える山が不帰嶮の玄関口である唐松岳。山荘からは20分ほどで到着します。
唐松岳山頂に到着です。唐松岳はこれからゆく白馬鑓ヶ岳の姿や、五竜岳、立山連峰をも見渡すことができる絶景ポイント。
唐松岳で景色を堪能したあとは、いよいよ不帰嶮に足を踏み入れます。昨日通った八峰キレット、そして先日通った大キレット。今回が三大キレット最後のキレットになります。どんなスリルが待っているのか非常にワクワクしながら突入します。
まずは、不帰嶮のエントランスといっても過言ではない不帰2峰北峰に到着。ここからヘルメットをつけ核心部へ。
不帰2峰北峰から、この不帰嶮が三大キレットで一番難しいとされている所以がわかります。特に唐松方面から不帰嶮に入る方がかなり難易度が高く、下りに難所があるため注意が必要です。
ここが不帰嶮の核心部。下が見えないぐらい長い鎖場が続いています。ここを下りるとキレットの最深部となり、登り返しが現れます。
不帰嶮を通り抜けたあとは天狗の頭、そして天狗山荘へ向かいます。天狗の頭まではなだらかな下りを経て一気に登っていきます。
天狗の頭までは後立山連峰の絶景を眺めながら、なだらかな稜線歩きを楽しむことができます。しかし、途中に急な岩場もあるため気が抜けません。
不帰2峰北峰から約1時間40分で天狗の頭に到着です。不帰嶮を通り抜けた安堵感から少しここで休憩します。この後は20分ほどで到着する天狗山荘を経由して、白馬鑓ヶ岳を目指します。
個人的に後立山連峰の縦走で一番好きなセクションが、天狗山荘から白馬鑓ヶ岳の区間。白く輝く白馬鑓ヶ岳を目掛けて平坦な荒野を歩く感じはどこか異世界にいったよう。いつもスピードハイクをしている私たちですが、この区間だけは景色を堪能しようとゆったりと歩きました。
天狗山荘から40分ほどで白馬鑓ヶ岳に到着です。白馬鑓ヶ岳を登っている途中、ガスが流入してきたため展望こそありませんでしたが、白く美しい山肌にうっとり。ここから白馬三山の2峰目である杓子岳を目指します。
白馬鑓ヶ岳から杓子岳まではまず標高差200mほどを一気に下っていきます。この区間の登山道はかなり砂っぽくザレている箇所もあるため注意しながら下りていきます。
杓子岳までの途中に分岐があり、右手にいくと杓子岳頂上へ、左手にいくと頂上を通らず白馬岳方面へいくことができます。私たちはせっかくなので白馬三山のピークをすべて踏むことに。そして本日のテント場である白馬岳頂上宿舎へ向かいます。
杓子岳からまた下り、本日最後の登りへ差し掛かります。頂上宿舎までゴツゴツした岩場をひたすら登っていき、少し下りると頂上宿舎が見えてきます。
杓子岳から1時間で頂上宿舎のテント場に到着しました。頂上宿舎は私たちが訪れた9月28日には営業を終えており、自由にテントを張ることができました。水場も雪解け水がジャバジャバと流れているため、安心して一夜を過ごすことができます。
いかがだったでしょうか。今回は後立山連峰縦走の2日目をお届けしました。個人的に、北アルプスの縦走路の中でかなり上位にランクインするほど気持ちの良いトレイルが続くこのセクション。特に白馬鑓ヶ岳付近の区間はどこまでも続く白いトレイルに魅了されまくり。ぜひみなさんにも歩いてみてほしいセクションです!
次回は後立山連峰縦走の3日目、最終日の模様をお届けします。日本海が間近に見え、白馬大池や紅葉など最終日も目が離せない内容になっています。次回もお楽しみに!
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