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『多次元が過ぎる…』惚れ惚れする焚き火台からストーブまで。「RAPCA STOVE」MAAGZインタビューあり!

2019年、東京・八王子に発足したブランド「MAAGZ / マーグズ」。Makuakeのクラウドファンディングでデビューした「多次元型焚き火台RAPCA(ラプカ)」はなんと達成率2500%超え。そんなRAPCAに二次燃焼機能とストーブ機能が加わる新たなパーツ「RAPCA STOVE」が登場しました。

どんな商品なのか、どんな製作過程だったのか、MAAGZ商品開発・デザイナーの高石(タカイシ)さんに話を伺いながらRAPCA STOVEを紹介していきます。

デザイン性・機能性 文句なし、唯一無二の姿

まずは焚き火台の姿を見てもらいたい。

写真から溢れ出るデザイン性!

もちろんデザインだけでなく、
・耐食性に優れたステンレスをレーザーで切り出したフレームパーツ
・薪も余裕で入る逆台形型
・燃焼効率を考えたロストル
など今までない設計となっています。

専用の「ウィンドスクリーン/風防」や「焼き網」など美しいカスタムパーツがあるのが魅力的で、『多次元型焚き火台』の名に相応しい多様な姿に。
さらに「RAPCA」は組み立て式となっており、収納も非常にコンパクト。

高石さんは美術大学を卒業後、彫刻家として活動し、立ち上げたシェアスタジオのメンバーと共にこのRAPCAを製作されたとのこと。写真ひとつとっても、そのこだわりが見えます。

高石さん「様々な分野のクリエイターが集まったスタジオで、キャンプ好きが集まって製作しています。『ユーザー目線にどれだけ立てているか』『世の中にとって作る価値のあるものなのか』は常に考えていますし、その部分のこだわりは強いです。」

そして満を持して登場「RAPCA STOVE」
この素晴らしさを見よ!

おおぉ、なんかスタイリッシュと無骨のちょうど間のような、新しい感じだ。

この重厚感の正体は「鉄」ですか?

高石さん「鉄を使っているのは、天板とロストル部分です。壁面と煙突部分はこれまで同様ステンレスで作っています。鉄はやっぱり重たいですね。試行錯誤の結果、変形しないギリギリ薄さとして2.3mmになりました。」

重厚感があると思った色に関しては「かなり使用したあとのものだからですかね」という、確かに、な回答。
なぜ天板が鉄かというのは後程伺うとして、このRAPCA STOVE、なんといっても焚き火台含め3通りの使い方ができるという優れものだ。
これは最初から構想あったのですか?

高石さん「いえ、二次燃焼機能、ストーブ機能、別々に構想がありました。ストーブに関しては実は2020年の5月頃からカスタムパーツとしてではなく、ストーブ単体で開発を進めていたんです。そこから1年後、RAPCAにその機能を取り付ける開発を進めました。」

なんと構想1年半。
では、3通りのうち、二次燃焼機能と、ストーブ機能、それぞれ紹介していきます。

焚き火台→二次燃焼ファイヤーピット

RAPCA STOVEのパーツのうち、4面の側壁と、鉄製ロストルを取り付けることで二次燃焼ファイヤーピットに。

二次燃焼とは、焚き火で発生する「煙」まで燃やすことができる仕組みのこと。煙が少なく焚き火の匂いが付きにくいということと、効率良く燃焼させるため、薪の燃え残りも少ないというメリットがあります。

製作過程で苦労した点はどんなところでしたか?

高石さん「とにかく設計に苦労しました。自分の性格上『面倒くさがり』というのがあって、あまり複雑な設計にすると毎回使用したくなくなると思い、カスタムパーツはネジなども使わず『かぶせる』『はめ込む』だけに抑えた上で『気密性をいかに作れるか』という課題がありました。現在もわずかな隙間をなくすために数ミリ単位の微調整を行っています。」

RAPCAのカスタムパーツとして考えると、通常の設計の5倍以上時間はかかるという。MAKUAKE購入者にお届けする際には、よりバージョンアップした姿が見られそうだ。

二次燃焼ファイヤーピット→薪ストーブ

そして天板と煙突を取り付けることで、薪ストーブに変身ということですね。
側面の窓に耐熱ガラスを使用してあるのも炎好きとしてはたまらない!

高石さん「ガラス窓ももっと大きくなる予定です。写真よりもカッコよくなりますよ。」

なんと、これは嬉しい情報だ。
ストーブはカスタムではなく単体で考えていたということでしたが、大きく変えた部分はあるんですか?

高石さん「もともとストーブは箱型で考えていました。気密性・燃焼効率などを考えると圧倒的に箱型のほうが良くて。今回カスタムパーツにする上で、いかに箱型に近づけられるか、ただ『軽い・コンパクト』というものではないものに、というところがありました。試行錯誤を重ねて、満足いくスペックになったと思います。」

RAPCA STOVEは従来のストーブよりも天板部が広く、複数のクッカーを使用した同時調理が可能。写真を見てもらっても分かるように、ケトルにフライパンに鉄板までも置ける。これは便利ですね!

高石さん「RAPCA STOVEは調理前提で考えました!煤(すす)は付かないし、温度も安定しているという点でストーブでの調理が好きだったからです。調理をするために天板が鉄なんです。」

やはりコンパクトに収納できるのがRAPCA
専用バッグも付属!

専用バッグは現在製作中とありますね。

高石さん「はい、付属の煙突(ショート)含め、収納できるバッグを製作中です。また、先ほど言ったように、本体も微調整をしています。火が安定するまでにまだ隙間から煙が出てしまうので、なるべく出ないように調整中です。」

満足のいくスペックになったRAPCA STOVEに、まだ改良を施す。クリエイター魂だ。
最後に気になる質問をしてみました。

「RAPCAはまだまだ進化するのか」

高石さん「今後のカスタムパーツの構想は幾つかあります。コンロももっと早く出来る予定でしたが、まだ全然完成に辿り着けていない状況です。妥協はしたくないので、本当にいいと思えるものができたら発表したいですね。『1から作り出す』『自分たちで製品化する』ことにこだわりを持っているので、RAPCAのカスタムパーツに限らず、今後も面白い商品を作り出していければと思っています。」

色々お伺いすることができ、さらにRAPCAの魅力を感じることができました。
ありがとうございました!

「RAPCA STOVE」はMAKUAKEにて先行予約販売中

2022年1月3日(月)までクラウドファンディングサイト「Makuake」にて先行予約販売中。すでにRAPCA焚き火台本体を持ってる人向けに、本体が付属しないカスタムパーツ一式や、ガラス窓なしバージョンも用意されている。

【仕様】
製品名:RAPCA STOVE
重量(ストーブ時):12.7kg
重量(二次燃焼FP時):9kg
サイズ:W553×H395×D368mm(縦×横×奥行き)
材質:ステンレス、スチール
内容物:本体、煙突(1本)、収納袋
生産国:日本

アウトドアブランド MAAGZ
https://store.maagz.jp/

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ライター:
上村 享平