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【Vol.49 雲ノ平縦走】2日目 日本最後の秘境「雲ノ平」 2泊3日の縦走を徹底レポート/バン旅百名山

前回は、雲ノ平縦走の1日目(折立〜太郎平〜薬師岳〜薬師峠)の模様をお届けしましたが、今回は2日目(薬師峠〜黒部五郎〜鷲羽岳〜水晶岳〜雲ノ平)の様子を写真とともにお届けします。2日目は終始天候が悪く、大雨に打たれながらもなんとか雲ノ平に到着することができました。

雲ノ平縦走コース

雲ノ平縦走1日目

ガスガスでも感じる美しい稜線歩き(薬師峠〜黒部五郎)

2日目はまだ日が昇る前の午前四時からスタート。まずは北ノ俣岳を通過し黒部五郎を目指します。2日目のはじめから稜線を歩くため晴れていれば展望は抜群。この日は終始天候が悪かったため展望はありませんでした。

北ノ俣岳までは少しのアップダウンこそありますが、比較的なだらかな稜線歩きを楽しむことができます。高山植物のお花畑にも目が離せません!

2日目の行動開始から1時間半ほどで北ノ俣岳に到着です。北ノ俣岳から黒部五郎岳の山頂直下まではかなり緩やかな稜線歩きなので、やはり晴れていれば最高の展望を横目に進むことができます。

黒部五郎の山頂直下に到着です。ここから一気に標高差400m弱を登ります。黒部五郎のピークこそ隠れているもののその大きさに圧倒されます。

次第にゴツゴツとした岩場に変わっていき、分岐に到着です。この分岐を右に行くと黒部五郎岳へ、左に行くと三俣山荘へ向かうことができます。

2日目の行動開始から約4時間半で黒部五郎岳に到着です。晴れていればここから壮大なカールを見ることができ、最高の展望が期待できます。

黒部五郎小舎を経由し三俣蓮華岳へ(黒部五郎〜三俣蓮華岳)

黒部五郎岳から黒部五郎小舎まではカールを一気に下ります。沢沿いを下るためいつでも水を確保できますよ!

カールを降りていくと、正面に鷲羽岳・水晶岳がドカンと現れます。2日目の一押しスポットです。北アルプスではどこからでも堂々たる山々を見ることができるため全く飽きません。

黒部五郎岳から約1時間半で黒部五郎小舎に到着です。小舎の前にはベンチもあるためここで一休み。ここからの登りに備えます。

三俣蓮華岳までは分岐を右手に進みます。分岐を左手に進む道は巻道ですが、濃霧時は迷いやすいため注意が必要です。今回は、奇跡的に晴れることを祈って三俣蓮華岳の山頂を目指します。

黒部五郎小舎から1時間10分ほどで三俣蓮華岳に到着です。ここからは双六岳や槍ヶ岳など北アルプス南部の山々を望むことができる展望スポットですが、この日はガスガス(笑)。気を取り直して三俣山荘を目指します。

三俣山荘を経由し鷲羽岳の急登に挑む(三俣蓮華岳〜鷲羽岳)

展望こそありませんでしたが、北アルプスの絶景を想像しながら降りていきます。三俣蓮華岳から三俣山荘までは約2時間ほど。

2021年8月末まで営業を休止していた三俣山荘でしたが、9月から営業を再開していました。ここでは鶏白湯スープなどの軽食を販売しているため、私たちも少し休憩。鷲羽岳を眺めながらのおすすめ休憩スポット。

三俣山荘から鷲羽岳までの標高差は400m弱。黒部五郎岳と同様その大きさに圧倒されますが、展望が開けているため最高の景色を見ながら登ることができますよ。

登りも終盤に差し掛かったとき、ふと右側を見るとそこには鷲羽池と硫黄尾根の姿が。上空に雲がかかって遠くの展望こそありませんでしたが、素晴らしい景色に疲れていた私たちも息を吹き返します。

三俣山荘から約1時間で鷲羽岳の山頂に到着です。鷲羽岳の山頂から隣の水晶岳や遠くには双六岳、そして表銀座をも眺めることができました。

鷲羽岳からは正面に見えるワリモ岳を通り水晶小屋を目指します。鷲羽岳から見えるワリモ岳のかっこよさは忘れられません。ここから雨脚が強くなっていきます。

大雨に打たれながら雲ノ平へ (鷲羽岳〜水晶岳〜雲ノ平)

鷲羽岳からワリモ岳を経由して水晶・鷲羽・雲ノ平の分岐に到着です。ここから日本百名山の1つである水晶岳を目指して、まずは水晶小屋に向かいます。

水晶岳へ行かずとも、この分岐を左側に進むと雲ノ平へ向かうこともできますよ!

分岐から水晶小屋までは比較的平坦な道を進みます。途中には池塘もあり美しい景色が広がっていました。しかし、水晶小屋が2,903mのところにあるため少し上り坂気味。分岐から30分ほどで水晶小屋に到着できます。

水晶小屋に到着です。かなり雨脚が強くなってゆき、気温も低下していたためここで一旦休息をとることに。水晶小屋ではカップラーメンなどの軽食を販売しているほか、賞味期限切れのおやつを格安で販売していました。ここに荷物をデポし水晶岳を目指します。

小屋からしばらくはなだらかな稜線歩きですが、残り15分ほどのところから登山道がかなり険しくなっていきます。ストックをしまい、鎖場やはしごを使いながら登っていきます。
雨が降っていると岩が滑りやすいので注意が必要です。

水晶小屋から30分で水晶岳の山頂に到着です。山頂はかなり切れているためこの日は風と雨が強く危険な状態でした。晴れていれば登ってきた鷲羽岳・薬師岳をはじめ、立山連峰や槍ヶ岳などの北アルプスの山々を望むことができます。
これより水晶小屋に戻り、この日の宿泊地点である雲ノ平キャンプ場を目指します。

水晶小屋から先ほどのワリモ北分岐まで引き返し、祖父岳を登り雲ノ平へ下ります。ワリモ北分岐から祖父岳の麓まではかなり道がざれているので注意して下りましょう。

午後5時過ぎに雲ノ平山頂に到着。ここにテントの受付を済ませキャンプ場へ向かいます。山荘からキャンプ場は15分ほど離れたところにあります。この日は大雨の中なんとかテントをはり2日目が終了しました。晴れていればキャンプ場から真正面に黒部五郎岳を見ることができ最高のテント場だそう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は雲ノ平2泊3日の2日目の様子をお届けしました。この日は終始日光を浴びることはありませんでしたが、雲の切れ間から見える鷲羽岳や、大雨の水晶岳などなかなか濃い一日となりました。次回は縦走3日目、高天原温泉や薬師沢の山行をお届けします。次回もお楽しみに!

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ライター:
イケダとコスギ