所感

【バン旅コラムVol.14】南アルプス縦走に使ったギア紹介/バン旅百名山

2人の大学生がバンライフをしながら日本百名山制覇を目指す本プロジェクト。そんな2人は南アルプス全山を6日間で踏破しようと決意。長期縦走でどのように軽量化したのか、今回の長期縦走でどんな道具を持って行ったのか、そしてパッキングの際に使える裏技などもご紹介していきます。

軽量化で最大限に山を楽しめる

せっかく縦走の準備をしたのにも関わらず、荷物が重すぎて体力を無駄に消費した経験はありませんか?例えば、日数分以上の衣服を用意したり、前回使わなかったギアを使うかもしれないから用意したりなど、必要以上の荷物を持っていく方には、道具の見直しが必要かと感じます。必要最低限の荷物を持つことによって軽量化につながり、登りが楽になったり、到着時刻に余裕が持てたりなど、さまざまなメリットが生まれてきます。

新しいものを買うことが全てではない

ぱくたそ

軽量化のために一番はじめに思いがちなことは、新しいギアの購入です。登山ブランドからは軽量化された製品が次々と発表されます。しかしまず軽量化のためにするべきことは、今持っている道具の「取捨選択」です。縦走やテント泊をする前に、まずは自分の装備を全て床に広げ、重さを一つひとつ測ってみることで、自分の道具を見直す良い機会になります。

南アルプス縦走5泊6日の荷物紹介

今回持っていった荷物は、5泊6日のテント泊のみの山行道具です。詳しい道具を見ていきましょう!

60Lのバッグはオーバースペックだった

バッグは一番重い道具の一つ。今回使用したのは、「Ferrino X.M.T. 60+10L Backpack」。使ってみた印象として、1週間の縦走でもスペースに余裕があったので、次回からは45Lに変更しようかと検討しています。容量が大きくなればなるほど、余計なものも入れたくなってしまうので、あえて容量が少ないバッグで準備するのも一つの軽量化の方法だと思います。

衣類は必要最低限のものを

雨が降った時や急激な寒さへの対応として、必要最低限のウエアは用意しています。保温着は夜の冷えにも対応でき、使わない時は枕として使うこともでき、寝袋と併用することで快適な睡眠を可能にします。また、着替えは2日分しか用意しておらず、予備の衣服を寝るときに着替えることで、夜は汗のまま寝ずに済みました。靴下は2足分。雨で足が濡れた際にも履き替えられるように準備していました。

テントは2人が寝られるサイズを選択

FIELD RECORD FR-shelter

今回使用したのは、Field Recordのワンポールテント「FR-shelter」。

大人2人が寝ることができ、前室もあるため料理もできる非常に使いやすいテントです。このテントは2つのテントを合体させて使用することも可能で、登山だけでなく、アウトドアシーンでも活躍します。

寝袋は日本のナンガ|AURORA light 450 DX

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寝袋はナンガの「AURORA light 450 DX」。3シーズン可能なシリーズで重量は450g。快適使用温度は−0℃ / −5℃で、下限温度は−13℃のため、厳冬期などの冬山以外のテント泊であれば年中使用することができます。

マット|Mozambique

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マットはMozambiqueを使用しており、軽量化のために身長に合わせてマットのサイズを切り取りました。必要最低限の大きさだけ残し、パッキングもコンパクトになったので、自分の身長に対してサイズが余っている方は、工夫してみてはいかがでしょうか。

縦走において水場は命

登山においては必要不可欠な水。水場までの距離が離れている場合は、川の水を浄水器で濾過しながら水を確保しています。使用した浄水器は「KATADYN Befree」。3L一気に浄水可能で、スピーディーに水を確保できます。軽量かつ使用しない時はコンパクトに収まるのでとても便利です。

クッカーに風防なしで鍋だけ

今回はクッカーの重さを減らすために風防はなしで、Trangiaの「Strom Cooker」の鍋だけを持って行きました。ガスはPrimusのPower Gasを使ってテントの前室で料理をすることで、風の影響をほとんど受けずに料理ができました。念のため、ガスは2つ用意しましたが、今回は1つでも半分程度しか使用しませんでした。

ライトは太陽光とヘッドライト

食事中にヘッドライトを使用するのを減らすため、太陽光充電可能なライトを使用しました。また、ヘッドライトは予備の乾電池を持っていくことで、電池切れに対応することが可能です。また、縦走中はテント場に到着すれば、疲労感ですぐ寝ることが多く、ライトは1つでもよかったかなと思いました。

エマージェンシー用具

エマージェンシー用具として、絆創膏や胃腸薬だけでなくエマージェンシーブランケットも持って行きました。山では何が起こるかわからないため、緊急時に対応できる装備があるこで安心して登山することができます。

まとめ

縦走は準備の段階からギアの選択が始まり、今ある道具でどのような工夫ができるか探求することで新たな発見が多くあり、出発前から楽しかったです。道具は季節や山の種類によって変化していくものですが、これからも今ある道具に新しいギアも取り入れながら、軽量化を図っていければと思います。軽い荷物で縦走いってらっしゃい!

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ライター:
イケダとコスギ