休学中の2人の学生が今話題のバンライフをしながら日本百名山全山登頂を目指すプロジェクト。今回は、バンライフって実際どうなの?という疑問にお答えするべく、われわれが数ヵ月間実際にバンで生活してみて思うバンライフの実態(費用、住み心地、食事など)について詳しくご紹介していきます!
今回は、2人の学生が実際にバンライフをしてみて実際にかかる費用について詳しくご紹介していきます。
私たち2人の1ヵ月の支出をざっとご紹介します。
ガソリン代:約4万5000円
食費:約3万円
風呂代:約5000円
ガス缶代:約2500円
保険料:約1万円
合計:9万2500円
私たちが乗っている「キャラバン スーパーロングハイルーフ」の燃費が6km/リットルとかなり燃費が悪いため、一番の痛手となります。ガソリン代は家が車のバンライフにおいては家賃みたいなものです。毎日の食事は基本的に自炊なので、それほど多くかかることはありません。しかし、本音を言えばもう少し贅沢な食事をしたいと思うこともしばしば。1ヵ月2人で約9万2500円でどこでも生活ができるバンライフは、旅好きにはぴったりですね!
バンで生活をするということは、生活に必要不可欠なものしか持ち運ぶことができません。私たちは食料、キッチン用品、衣類、登山用具が持ち物のほとんどを占めているため、他の嗜好品を持ち運ばなくてすみ、何か買い足すということもほとんどありません。よって、これまでの生活の無駄な出費を極限まで抑えることができます。物を買うお金を旅や時間に使うことができる点がバンライフの良さでもあります。
私たちがこれまでバンライフを実践してきて一番思うことは、「旅好きには一番良いライフスタイルなのではないか」ということです。今ではリモートで仕事ができるので、バンで生活をしながら移動販売で物品を売っている方々もいます。これからはより流動的なライフスタイルが流行するかもしれません。
よく聞かれる質問の中に「実際快適なの?」という疑問が多数あります。結論から言えば、「非常に快適。快適すぎるほど」というのが答えになります。私たちが乗っているキャラバン スーパーロングハイルーフは、2人でもめいいっぱい足を伸ばして寝ることができ、高さもあるので本当の家だと勘違いしてしまうほど快適です。
私たちは基本的に、パソコン作業、食事、寝るという3つのことしかバンの中ではしないため何不自由なく生活できています。
これまでみてきた通り、バンライフは旅をする方などにとっては最高のライフスタイルです。しかし、バンライフ中不便に感じることも少なからずあるのでそちらをご紹介していきます。
バンライフをしている方が必ず口をそろえて言うのがゴミ問題です。通常、ご家庭ではゴミステーションにゴミを置いておくだけでゴミを収集してくれますが、常に移動している私たちはゴミを出すところがありません。よってどうしようもない時はバンの後ろに大量のゴミが溜まっていってしまうことも。
そこで、私たちが利用しているのが有料でゴミを引き取ってくれる施設やガソリンスタンドです。スーパーでもらった袋にゴミを小分けにして入れ、ガソリンスタンドで「ゴミ捨ててもらってもいいですか?」と聞き、OKが出たら少量だけ捨ててもらうというサイクルでゴミを処分してもらっています。
しかし、それでもゴミは溜まっていってしまうもの。日本中どこにでもあるコンビニのように、有料でも良いのでゴミを処分してくれる施設が増えていってほしいというのが本音です。
私たちはバンにクーラーボックスを積み、ドリンクや食材を冷やしています。電気で動く冷蔵庫という選択肢もありましたが、バンライフで枯渇してはいけないもの第一位は電気なので、冷蔵庫は使わずクーラーボックスだけで食品を冷蔵しています。そこで私たちはスーパーで売っている業務用の氷+無料の氷を少しもらいクーラーボックスを冷やしています。しかし、夏場はかなりの出費になってしまいます。
冬は寝袋にくるまり、リアヒーターをつけることでやり過ごすことができますが、梅雨の季節や暑い夏の日のバンライフは蒸し風呂そのもの。旅が始まる前から覚悟はしていましたが、予想を超えてきました。大きいバンだとフロントクーラーは後ろまで届かないので、頑張って暑い夜を過ごさなければなりません。
そこで私たちが実践していることは、
・リアドアに蚊帳をつけ窓を開ける
・ワット数が少ない扇風機を導入
・我慢する
この3点です。やはりクーラーガンガンの部屋の中には勝てませんが、バンライフでも蒸し暑い夏を過ごすことは可能です。
いかがだったでしょうか。今回はバンライフの実態について少し詳しくご紹介しました。旅が好きな方やどこでも仕事ができる方などにとっては、非常に快適で魅力的なライフスタイルということは間違いありません。しかし、車中泊スポットやゴミ問題など、まだまだ日本ではバンライフそのものが浸透していないため過ごしにくさを感じることもあります。これからのライフスタイルは必ずしも1つとは限りませんので、この流動的なライフスタイルがより認知されれば嬉しいです。
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