2人の大学生がバンライフをしながら1年以内に日本百名山制覇を目指すプロジェクト。今回は、岩手県にある百名山「岩手山」。岩手県で一番高い山となっており、特別天然記念物である「焼走り熔岩流」も魅力的な岩手山の特徴やルートの紹介、実際の山行レポートなどをご紹介していきます。
岩手山は岩手県にある最高峰(標高2038m)の山であり、八幡平地域を代表する活火山です。現在も火山活動は続いており、麓には国の特別天然記念物でもある「焼走り熔岩流」が広がっており、活火山特有の壮大な景色を見ることができます。登山ルートは7つもあり、上級者から初心者まで登山を楽しむことができます。
コースの全体像はこちら!
初心者の方にもおすすめの柳沢コースは、信仰登山の表参道として使われた岩手山の代表的なコースです。勾配は全体的に緩やかではありませんが、比較的登山道も分かりやすく迷わず登れます。
また2.5合目の分岐には、灌木帯を通る新道と露岩帯を通る旧道があります。新道はつづら折りの登山道が続き、旧道は浮石がありながらも視界の良い岩場を登ることができるため、登りと下りで2つのコースを楽しむことができます。
柳沢コースに比べ距離は長いですが、焼走り熔岩流を通りながら登山できるため、柳沢コースと並ぶ人気のコースです。焼走りコースの特徴は、2つの噴火口跡から見える眺望が美しく、熔岩流の全容や東東北を一望することができます。また貴重な高山植物も多く生息しており、7月初旬から8月中旬にかけて日本有数のコマクサ群落を見ることもできます。
上坊コースは上坊神社付近から始まり、信仰登山の頃から登られている最短にして最急のコースです。焼走りコースとの合流地点までは樹林帯が続きますが、ツルハシ分れからは視界が開けてくるため眺望も楽しめます。登山者は少なく、信仰の歴史跡の厳かな雰囲気を感じながら登山ができます。
このコースは岩手山の南麓をほぼ直線に進むコースで、上坊コースに並ぶ信仰登山の旧参道になっています。
急登が続く場所が多いですが、樹林やガレ場、山頂の火口の姿など登山道のシーンの変化を楽しみ、堪能することができます。また距離やコースタイムが長いため、早朝の出発が推奨されています。
ここからは実際にイケダとコスギの山行を写真とともにお届けします。岩手山は多種多様なコースがありどれを取っても魅力的ですが、今回は最もポピュラーなコース「柳沢コース」からの山行をレポートします。柳沢コースは途中で新道と旧道に分かれる分岐があり、新道は主に林道を、旧道はゴツゴツしたトレイルを登るルートです。今回は行きに新道を、帰りに旧道を通るルートをご紹介していきます。
午前4時30分、馬返し登山口駐車場脇にある登山口からスタートします。
登山口には湧き水もあるため、登山前に湧き水をマイボトルに入れて登山を開始するのもアリですね。
8合目避難小屋では薪が不足しているため、持っていける方はご自身の体力に合わせて薪を持っていきましょう!
登山開始からしばらくは青々とした林道を進みます。柳沢コース(新道ルート)は8合目避難小屋手前まで林道が続きます(旧道だと4合目あたりから視界が開け、ゴツゴツしたトレイルを登ります)。
道幅は基本的に狭く、人一人分くらいの道幅ですが、時折ゴツゴツした広い道があるため登山者を楽しませてくれます。
登山開始から約1時間ほどで新道と旧道の分岐に到着します。距離は同じですが、旧道は4合目から岩場を登るため少しだけコースタイムが長くなります。
新道ルートはこのように狭い林道を歩きます。標高が上がってくるにつれ徐々に傾斜がきつくなっていきます。
林道をしばらく登っていくと時折開ける場所があり、駐車場のある馬返し登山口を見下ろすことができます。
登山開始から約2時間15分、8合目避難小屋手前でようやく山頂が見えてきました!この場所で新道と旧道は合流します。
8合目避難小屋に到着です。この避難小屋では宿泊が可能なため、ゆっくりと登山を楽しむことができます。また、トイレも完備されているので安心ですね。
避難小屋の向かいには湧き水もあり、乾いた喉をおいしい水で潤しましょう!
避難小屋で少し休憩し、山頂を目指します。避難小屋から10分ほど歩いたところに分岐があり、そこから山頂へ向かいます。
山頂直下は火山系の黒土で、かなり柔らかく滑りやすくなっているため注意が必要です。この坂を登り切れば壮大な火口を見ながらのビクトリーロードが待っています。
先ほどの坂を登り終え、最後は火口の周りを歩きます。この日は私たちが山頂に着く10分前にガスってしまい、絶景を眺めることはできませんでした、、
登山開始から約3時間20分で山頂に到着です。晴れていれば盛岡市内や八甲田山、遠くには鳥海山を見ることができます。
山頂から少し歩くと火口の中を歩くことができます。火口には茶色の大地が広がっており、自然の雄大さを感じることができます。
帰りは旧道ルートを下ります。新道とは違い、ゴツゴツした岩場のルートで展望も抜群!
旧道から麓の景色。馬返し登山口や自衛隊の演習場が見渡せます。
本日は旧道ルート途中の登山道でパシャリ。火山特有の景色をバックにコスギが1人ポツンと立っている様子です。
コースタイムには個人差がありますので、参考程度にご覧ください。
岩手山馬返し登山口(4:30)
8合目避難小屋(7:00)
岩手山山頂(8:03)
8合目避難小屋(9:10)
岩手山馬返し登山口(11:12)
【柳沢コースを利用する方】 : 馬返し登山口駐車場
【焼走りコースを利用する方】: 焼走り登山口駐車場
【御神坂コースを利用する方】: 御神坂駐車場
【上坊コースを利用する方】 : 駐車場付近にはトイレがありません。
登山口から一番近い「ファミリーマート 八幡平中央店」を利用しましょう!
ファミリーマート 八幡平中央店
いかがだったでしょうか。岩手県最高峰の山「岩手山」は7つの豊富なコースがあるため、正直はじめはどのコースにするか迷いました。この登山記を見るすべての方へ、一目でコースの全体像が確認できたり、実際の山行レポートを参考にコース状況を把握したり、より良いコース選び、安全登山ができるような記事作成に努めていきます!もし、追加の登山情報などのリクエストなどもあればインスタグラムなどにご連絡お願いします。
以上、「岩手山」からでした!
次なる山は、数多くの高山植物や巨岩がいたるところにある岩手県の名山「早池峰山」。林道が少なく、登山口から20分ほどで視界が開け、ゴツゴツした岩場の登山道を楽しむことができる早池峰山に向かって本日もバンを走らせます!次回もお楽しみに!
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