1957年より毎年開催されている日本グッドデザイン賞。2021年は5835件のエントリーの中から、1608点の受賞が決定しました!そのうちアウトドア関連の受賞は14アイテム。スノーピークやテンマクデザインなど、それぞれ受賞理由とともにご紹介します。
グッドデザイン賞とは、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。これまでの受賞件数は50,000件以上にのぼり、受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。
グッドデザイン賞2021では数多くのモノやコトが選ばれましたが、そのうちアウトドア関連の受賞作品をご紹介します。
家と外、どちらでも活躍する、スノーピークの充電式LEDランタンです。充電台がスタンド型かつ本体と一体となったデザインで、家の中でも卓上照明として使えます。置いた状態でも吊り下げた状態でも、どちらでもよく照らせるよう発光部が回転する変形機構となっています。
【審査員の評価】
引用:グッドデザイン賞
発光部が回転する独自の機構により、置き型・吊り型どちらの使用でも機能的なデザインが保たれ、アウトドアだけでなく、日常生活の中でのポータブル照明としても、自然とインテリアに溶け込むような外観である。現代の明かりとして、家からその外の世界までをシームレスに繋ぐ一つのツールとなるであろう。
焚火のように火を眺め、その火で調理もできるアルコールストーブ。機能的な燃焼構造とバイオエタノールを燃料に使用することで、従来のアルコールストーやバイオエタノール暖炉にはなかった美しい炎の鑑賞とその火での調理を可能にしています。コロナ禍で思う様にキャンプができない時でも、焚火で得られる炎の楽しさを家で味わえます。
【審査員の評価】
引用:グッドデザイン賞
バイオエタノールを燃料に用い、独自の燃焼構造を実現することにより、これまでの鑑賞用バイオエタノール暖炉と調理用アルコールストーブのそれぞれの特性をうまく融合させた製品である。卓上で調理をしながらプリミティブな炎の魅力を味わえるという今までにない発想や機能を追求し丁寧にデザインされている点が評価された。焚き火とも違う実験器具のような佇まいが、アートやサイエンスの魅力とも重なり、新しい体験価値を感じさせる。
一見カメラレンズの用なフォルムからは、キャンプ用の五徳だとは誰も想像できないでしょう!そんな斬新なデザインのキャンプ用アルコールストーブ五徳 「MEL」。風防(ウィンドスクリーン)も兼ねているため、風の影響を受けにくい設計になっています。
【審査員の評価】
引用:グッドデザイン賞
一見してキャンプ道具に見えないほど、精密な作りのアルコールストーブ五徳。使用時にも収納時にも、その精密さが生きており、コンパクトながらパフォーマンスは最大に発揮されている。もともと航空宇宙産業向けの部品加工を専門とする町工場とのことで、日本が誇るものづくりと、新たな分野への挑戦がうまく融合し、所有することに喜びをもたらす道具となっている。
庭や焚き火のないキャンプシーンでも豪快な鉄板・ダッチオーブン料理ができます。卓上で豪快に料理を楽しめる極薄設計ガスバーナーです。
【審査員の評価】
引用:グッドデザイン賞
卓上での使い勝手を向上させる薄型設計のバーナーは、輻射熱を遮る仕様になっており、付属の鉄板以外にもダッチオーブンやスキレットの使用を可能にし、キャンプ料理の楽しさを気軽に日常生活の中に取り込むことができる。板厚5mmの厚い鉄板でのダイナミックな調理は、シンプルでありながら、従来のホットプレートやカセットコンロとは異なる、新しい食卓の体験やライフスタイルを予感させる。
FORE WINDSは、カセットコントなどでも有名なイワタニのアウトドアブランド。そんなFORE WINDSから登場したこちらのカセットボンベは、アウトドアでの使用に耐えうるタフでありながらもコンパクトでミニマルなデザインになっています。
【審査員の評価】
引用:グッドデザイン賞
自社のカセットボンベを存分に活かした一連のアウトドアガス器具は、ミニマルでありながら堅牢性にも優れ、直感的で気取らず使える優しさも備えている。火を使う道具として欠かせない安全性に関しても、厳しい基準をクリアしており、様々な状況において、安心して使用することができる。
ソロキャンパーや焚き火そのものを楽しむ人のための焚き火台です。4枚のときは高さがあって設置面積がコンパクト、5枚のときは開口部が大きくて地面に近い。組み合わせかたで2通りの形状・サイズで使えて、使わない時は重ねてコンパクトになります。
【審査員の評価】
引用:グッドデザイン賞
人数・用途・シーンに合わせて2通りの形状で組み変えて使うことができるフレキシビリティを持った焚き火台。 1mmの薄いステンレス板は肉抜きや曲げ加工を加えることで、軽量ながら反りにくく丈夫な板になっている。穴の空いた板の組み合わせによるシンプルな構造は、全てステンレスのモノマテリアルで出来ており、見た目も美しい上、空気の流れを生むなど燃焼性を高める効果もある。構造が機能を兼ねている点を高く評価した。
お次はテンマクデザインのあの焚き火台!
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