発売以来、人気が衰えない人気LEDランタン、ゴールゼロ「ライトハウスマイクロ」。数多くのLEDランタンが発売されていますが、未だにそれを超えるものはありません。その人気の理由や気になるポイントに迫ります。
ゴールゼロ社はアメリカのユタ州で企業家のロバート・ワークマン氏が2008年に設立した携帯用太陽光発電メーカーです。電気を使えない貧困層をなくすことを理念に掲げ、ソーラー発電システムや、ポータブル電源、アウトドア用ライトなどを展開しています。ロバート氏は人気アウトドアブランド 「Barebones Living(ベアボーンズ・リビング)」のオーナーとしても有名です。
「ライトハウスマイクロ」はゴールゼロ社が展開する小型のLEDランタンです。小型ながらも最高150ルーメンの明るさと防水機能を持ち、最大170時間の点灯が可能です。発売して5年以上経った今でも色褪せないスペックを備えています。
ゴールゼロ「ライトハウスマイクロ」がキャンパーたちの間で普及し始めたのは、第二次キャンプブーム初期の2015年頃でした。Instagramなどで名を馳せるインフルエンサーの口コミから一気に人気に火がつき、現在はナンバーワンLEDランタンとして不動の地位を得ています。
キャンプをこれから始める方がキャンプ歴の長い方に、キャンプギアの購入アドバイスを受けるシーンをよく目にします。なかでもよくあるのが「おすすめのランタン、何を買えばいい?」と言う質問。それに対しての多くの回答は「ゴールゼロのライトハウスマイクロ」です。その理由を解説していきます。
「ライトハウスマイクロ」が人気となった理由のひとつは、手のひらサイズのボディながら、驚くほどの光量を発せられる点にあります。今では小型で明るいLEDランタンはスタンダードとなりましたが、登場当時はライバルがいなかったため「ライトハウスマイクロ」の独壇場でした。
それまでのキャンパーは、ガスや灯油、ホワイトガスなどの燃料を使うランタンを使用していましたが、「ライトハウスマイクロ」の登場で一気にLED派が増加。手のひらサイズの「ライトハウスマイクロ」2個で6人用のタープ下を明るく照らせてしまうのですから無理もありません。
ちなみに明るさの単位であるルーメンは検査する機関によって検査方法が違うので、実はあまり当てになりません。「ライトハウスマイクロ」と同じルーメンのLEDランタンであっても暗く感じるのはそのためです。明るさに関しては数値より口コミの方が信憑性があります。
年間30泊のペースで5年使っても、さほどバッテリーの持ちが悪くならないうえに、防水機能も備えているため、買い替えが起きにくい点も優れたポイント。ゴールゼロ社の本業は充電式バッテリーということもあり、充電池の質も折り紙付きです。
USB充電はLEDランタンの基礎機能ですが、「ライトハウスマイクロ」は底部分に折りたたみ格納式のUSBジャックが付いており、充電ケーブルを持ち歩かずに済む利点があります。
これだけの使い勝手の良さを持ちながら、定価2910円(税込)と言うコスパの良さも「ライトハウスマイクロ」人気に拍車をかけました。複数買いするリピーターが多いのも納得です。
「ライトハウスマイクロ」が他のLEDランタンと違うのが、ガレージブランドと呼ばれる小規模な新興ブランドによって非公式なカスタムパーツが数多く展開されている点です。
人気のガレージブランドが、専用シェードやカスタムキャップなどのカスタムパーツを展開したことを皮切りに、後続のブランドたちも後を追うようにカスタムパーツを展開しました。
ギアをカスタムする楽しみ方が浸透していることもあり「ライトハウスマイクロ」の人気を底上げしています。スペックの面で優るLEDランタンでも牙城を崩せない理由がここにもあります。
不動の人気となった「ライトハウスマイクロ」ですが、どんなアイテムにも不便な点は存在します。
「ライトハウスマイクロ」に関して愛用者たちが口にするのは、電源スイッチの押しにくさ。「ライトハウスマイクロ」は上部に設けられたイエローのスイッチひとつで電源のオンオフや灯りの強弱、点滅モードを切り替える仕組みです。そのスイッチの押し具合はかなり硬めに設定されおり、暗所では位置を確認しにくいこともあり、その点だけ不評となっています。
それでも有り余る魅力があるため、「ライトハウスマイクロ」を購入しない理由には至りません。
ゴールゼロ「ライトハウスマイクロ」と同じ大きさで、上部に懐中電灯機能が付いたモデルが「ライトハウスマイクロフラッシュ」。基本的なスペックは変わりませんが、夜のキャンプシーンでトイレなどに行く際や、テント内でものを探すときなどに便利です。定価は4290円(税込)ですが、品薄のため2倍以上のプレミアム価格で販売しているショップも多く見受けられます。
国内未発売ながらも注目を集めているモデルが、スマホなどへの給電機能を備えた「ライトハウスマイクロチャージ」です。バッテリー容量は2600mAhあるので、スマートフォンの充電もしっかりできます。
「ライトハウスマイクロフラッシュ」同様、上部に懐中電灯機能も付いておりフルスペックな仕上がりとなっています。アメリカ版Amazonなどから購入できるので、心得のある方は個人輸入にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?現地価格は日本円にして約3000円、そこに送料や関税がプラスされます。
ゴールゼロ「ライトハウスマイクロ」シリーズはここ数年、常に品切れが続いています。ネットで購入するには、販売している複数のショップの入荷情報をチェックするほかありません。
しかし、実店舗を持つアウトドアセレクトショップにふらっと立ち寄ると意外に在庫があったりもします。そういったショップはInstagramなどのSNSで入荷情報を発信している場合も多いので、欲しい方はこまめにチェックしましょう。
人気ギアには理由があります。基本スペックとコスパの高さに加えて、サードパーティによるカスタムパーツで自分のギアに仕立てる楽しみも味わえる「ライトハウスマイクロ」。ぜひあなたの主力ギアに加えて、キャンプの夜をさらに楽しみましょう。