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福岡県と大分県の県境に位置する英彦山は標高1,199mで、福岡県で2番目に高い山です。
英彦山と言えば、出羽の羽黒山、熊野の大峰山と並び日本三大修験道の霊場として、広く九州全域の人々の信仰を集めていたことで有名ですが、動植物の宝庫といわれるほど豊かな自然にも恵まれています。樹齢1200年の鬼杉を代表に、杉の巨木やブナ林が見られ、一帯は「耶馬日田英彦山国定公園」に指定されています。
英彦山の中腹に「奉幣殿」があり、多くの参拝客が訪れます。
御本社は、英彦山中岳山頂の上宮にあります。古来から神の山として信仰されていた英彦山。御祭神は天照大神(伊勢神宮)の御子、天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)であることから「日の子の山」、「日子山」と呼ばれたのが由来とされています。
英彦山は、中岳・南岳・北岳と三峰ある。
もっともポピュラーな道は、中宮がある奉幣殿から中岳山頂へ行く登山道ですが、
幻の滝といわれている氷瀑「四王寺の滝」は、奉幣殿から南岳に行く途中にあります。
YAMAPの地図を見ると約70分で四王寺の滝に行けます。
(YAMAP「英彦山・求菩提山・犬ヶ岳」▶︎https://yamap.co.jp/map/204)
雪道のため、登山道らしきものはありません。
地図だけを頼りに進んでいきますと見えてきます。
岩肌に白く輝いている滝が!
見るものを圧倒するほどのスケールの「四王寺の滝」はまだ多く広く知られておらず、知る人ぞ知る幻の滝なのです。
間近に見ると鋭利なつららが今にも降ってきそうな圧迫感があります。
周囲の無音と相まってその壮大な姿は、心震わせます。
初心者には厳しいですが、雪山になれている方などにはぜひ見てもらいたい景色です。
特に九州は、降った雪が解けてまた固まり、氷になることが多いです。雪道と思って足を出すと底が凍っていて滑ってしまうこともあります。
「歩くのは少しだから」と油断せずに、軽アイゼンを付けて楽しく安全に歩きましょう!