“好き”と“繋がり”を大切に 〜アウトドア専門店 ながのキャンパル〜

アウトドアを、もっと身近に。 長野をキャンプのメッカに。

そんなコンセプトを掲げ、長野県長野市に2020年に誕生した「ながのキャンパル」。オープンから2年ほどですが、県外問わず多くのコアなファンを魅了しています。

今日は少しでもその歴史と魅力を伝えていけたらと思います。

“好き”と”繋がり”を大切にする店主が営むアウトドア専門店【ながのキャンパル】

1年間程の準備期間を経て「ながのキャンパル」がオープンしたのは、なんと緊急事態宣言が出された2日後の2020年4月19日。県庁や各機関に確認・準備をした末に、激動の最中、長野県の長野市に誕生しました。

場所は篠ノ井駅西口から徒歩5分。新幹線が通る長野駅や、有名な観光地の善光寺とは少し離れたエリアにあります。

千葉から長野への移住、そこで生まれた違和感

「ながのキャンパル」店主の田中さん

開業の動機を「ながのキャンパル」店主の田中さんにお話を伺いました。

ー どうしてお店を始めたのですか?

「自然豊かでキャンプ場も多い長野市に移住してきて、よりアウトドアを楽しめるお店を探し求めていたら自分で始めちゃいました。

創業を悩んでいた時、現在でも交流のある大切なキャンプ仲間がキャンンプギアブランドのオーナーさん方を紹介してくださるなどのサポートがあり、創業の想いが一気に加速していきました。

何よりも、楽しいことは広めたいし、良い道具は伝えたくて。」

ー なぜ長野市でお店をやろうと思ったのでしょうか?

「5年ほど前に長女が小学校へ入学するのを機に、妻の地元である長野市に移住をしました。

長野市は車で1時間の範囲にキャンプ場や湖、ハイキングができるスポットがいくつもあってアウトドアを楽しむにはもってこいです。

生活に便利な街の機能と、アウトドアフィールドが程よくマッチしているのが長野市の魅力だと感じ、出店を決めました。」

まだオープンして2年程なのに、ファンが多いながのキャンパル。「長野のアウトドアシーンを盛り上げたい」というシンプルだけど熱い田中さんの想いが、多くの人を魅了しているように思います。

こだわりの”好き”を詰め込んだからこそ、急速にファンが増えていった

店内にはこだわり満載のアウトドア用品が所狭しと並びます。

取っ手がないことで嵩張らず、錆びにくく焦げ付きにくい、ユーザーの声から誕生したという「鉄のフライパン」や、日本ではここでしかお目にかかれないという「テント型ハンモック」などなど…。

またアウトドア用品だけでなく、日常的に使えるものや近年話題の防災グッズまで幅広く取り揃えられています。アウトドアに興味がない人でも、楽しめるような品揃えです。

気になった商品に対して質問すると、1の質問に10の答えを返してくださった田中さん。素材やブランドコンセプトはもちろん、プロダクト秘話や生産者さんしか知らないような話など、田中さんの話はアウトドア好きにとって興味がそそられるものばかり!商品に対する田中さんの愛を感じました。

“繋がり” を大切にしている店主の人柄

楽しそうにキャンプやアウトドア用品について語る田中さんのストーリーには、何度も周囲の方々が登場します。

『昔からの友人とキャンプに行って…』

『昔からお世話になっている方に、ここはどうだろうと仕入先を紹介してもらって…』

『コロナ渦になる前は、キャンプやアウトドアをよく仲間と一緒に…』

言葉の節々に表れる”繋がり”や”友人”という単語。取引先やキャンプ仲間を大切にしているのがよくわかります。実際に今仕入れられている商品の大半が、ご友人やお客様に繋いでいただいたご縁だそうです。

また田中さんは、体験型としてお客様に商品を理解と納得をしてもらってから購入してもらうということをとても大事にされています。ひとり一人のお客様を、そしてプロダクトを、大切に思っているのだと感じました。

最後に

ほりにしのアウトドアスパイス

帰る前、レジ前にあり、ふと目に付いたので購入したほりにしのアウトドアスパイス。お肉にもサラダにも、ふりかけ使いも出来るので、アウトドアをしない人にでも馴染みやすい商品です。しかも万人ウケする美味しさなので、筆者自身も重宝しています。

今回は3時間もの間お話をさせていただきました。そのなかで、プロダクトに対する田中さんの愛を強く感じると共に、ワークショップやキャンプイベントを企画してほしいという願いがこみ上げてきました。

実際に使用している場面を見て、製品の話を詳しい人に聞いた方が消費者としては安心して購入出来ますよね!

すぐにイベントは出来ないご時世ですが、今はウェブでなんでも簡単に購入できる時代。だからこそ、こういったこだわりある店主から買い物をするのも、粋な遊びの一つ。

長野市にお越しの際は是非、足を運んでみてください。

撮影:筆者

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ライター:
KURIOKA KEIGO