煮る・焼く・蒸すなど、さまざまな調理方法ができる鉄鍋“ダッチオーブン”。「いつかは使ってみたいけど、難しそうで……」という声も聞きますが、難しいことなんてありません! 初めてなんだから、失敗してもご愛敬! そんな気持ちでチャレンジしてみましょう!
ダッチオーブン料理の定番といえば「ローストビーフ」。ダイナミックで、豪華に見えるけれど、作り方はいたってシンプル。とっても簡単です。
牛モモ肉のブロックに、塩、コショウ、お好みでニンニクなどをすり込み、ダッチオーブンの上で転がしながら表面を焼きます。こんがり焼き色がついたら底網を敷き、肉と一緒に付け合わせの野菜を入れて、オーブン調理をするだけ。
加熱時間も15~20分と短めなので、気軽に作れます。ソースを作るのが面倒な人は、ワサビしょう油でいただくのがオススメです!
ローストビーフでコツをつかんだら、今度は「ローストチキン」に挑戦! 小振りの丸鶏に塩・コショウで味をつけて、野菜と一緒に小1時間オーブン調理します。
ちょっと手間がかかりますが、調味液に漬けて、火を通す前に冷蔵庫で一晩寝かせるというのもおすすめです。味付けは、しょう油ベースでもいいし、タンドリーチキン風でもOK!
丸々鶏一匹なので、見た目にもインパクトがありますし、モモ・ムネ・手羽など、部位による味わいの違いも楽しめますよ!
メインディッシュばかりでなく、「手作りパン」なんかも作れてしまうのが、ダッチオーブンの楽しいところです。キャンプ場で子どもと一緒に生地をこね、発酵させて焼き上げるまでを楽しめば、ちょっとした“食育”にもなります。
小麦粉、イースト、塩、砂糖などの粉は、あらかじめ自宅で混ぜ合わせて、密閉容器に入れてキャンプ場へ持っていけば、現地では生地を焼き上げるだけで大丈夫です。
ダッチオーブンでのパン作りに慣れたら、あんパンやジャムパン、メロンパンなどの菓子パンを作っても楽しいですよ。
手軽にデザートまで作れちゃうのも、ダッチオーブンのいいところ。「焼きプリン」の材料を器に入れて、お湯を張ったダッチオーブンで蒸し焼きにするだけで、簡単にできてしまいます。
上火※を強めにすればプリン表面に焼き色がついて、見た目にもおいしそうになります。できあがって粗熱を取ったあと、グラニュー糖をかけてトーチであぶれば、クレームブリュレ風のカラメルも作れますよ。
普段は冷やして食べますが、できたての温かいプリンも、なかなかおいしいです。寒い冬場にはちょうどいいデザートになるかもしれませんね。
※ダッチオーブンを上から加熱すること。
というわけで、意外と簡単にできちゃうダッチオーブン料理。ここでは、あえてレシピを紹介しませんでした。トライ&エラーで、自分ならではの作り方を研究するのもダッチオーブン料理の楽しみですから。