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尾根とは?知れば山歩きがもっと楽しくなる尾根の歩き方と注意すべきポイント

「尾根」という言葉を聞いたことはあるけど、その意味をはっきりと説明できない…そんな方でも大丈夫!尾根とはどんな場所か、尾根歩きをする際はどんな点に注意すべきかを、尾根の魅力とともに紹介します。

尾根とは、山頂と山頂の連なり

尾根を簡単に説明すると、山頂と山頂の連なりのことを言います。地図上では、等高線の突出として示されています。

尾根伝いに山から山へ渡り歩く登山スタイルを、尾根歩きまたは、縦走と言い、登山を楽しむ方にとって醍醐味のひとつとされています。

(出典:pixabay

尾根歩き(縦走)の魅力

見晴らしの良いロケーション

尾根歩きの魅力は、連なる山頂からの景色を楽しみながら登山ができること。一度尾根まで登れば、高い場所からの景色が続きます。日本アルプスの中央部や、朝日連峰など東北地方の山々、北海道の大雪山など標高の高い場所では、森林限界と言って、環境によって木が育たない場所もあります。そういった尾根では視界を遮るものがないので、より雄大な景色を楽しめます。

尾根ならではの高山植物

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標高の高い尾根は、高山植物の宝庫。時には足を止めて、その場所ならではの高山植物を観察したり、写真に収めたりするのも尾根歩きの醍醐味です。下界ではお目にかかれないレアな植物を探してみましょう。

場所によっては、雪渓も…

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標高の高い尾根には、雪渓と呼ばれる雪や氷が溶けずに残っている地帯も。場所やタイミングによっては、夏でも雪渓があります。安全にアクセスできる雪渓では、冷たい水を補給したり、顔を洗ったりできます。そんな経験は一生の思い出になることでしょう。

尾根歩き(縦走)で注意すべきポイント

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①強い日差しに注意

尾根は視界を遮る木が生えていない分、直に日光と紫外線が降り注ぎます。紫外線対策や、熱中症対策をしっかり行いましょう。

②強風に注意

風を遮る木がないうえ山頂なので、麓や中腹よりも強い風が吹くことも多いです。風でバランスを崩さないよう注意が必要です。風が強い場合は、歩幅を狭め少しずつ前進するのが有効ですが、バランスを崩すほどの強風の際は、風が落ち着くのを待つのが英断です。また、風による体の冷えを防ぐアウターなどの装備も用意して臨みましょう。

③悪天候時の落雷に注意

悪天候の予報があった場合は、落雷のリスクが高いので登山は避けましょう。急な雷雨の場合は、近くの山小屋に避難するか、もしくは速やかに下山しましょう。登山中は、雷雨の前兆となる積乱雲の発生など、天候の変化に気を配ることが大切です。

④道幅の狭い、ヤセ尾根に注意

ヤセ尾根とは、両側が急斜面になっている道幅の狭い尾根のことを言います。滑落の危険性が通常の尾根より高いので、足元に十分に注意しましょう。また登山者がすれ違うだけの足場の幅がない場所では、前方から人が来ていないかを確認し、譲り合いながら進んでください。

⑤水場が少ない点に注意

尾根には水場がないことが多いです。尾根歩きの際は十分な水分を用意しておきましょう。

尾根歩き(縦走)であると便利な装備

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尾根の注意点を踏まえて、尾根歩きをするために必要な装備を揃えましょう。基本的な登山装備に加えて、こちらのアイテムがあれば尾根歩きが快適になります。

①岩場で手を保護するグローブ

尾根は岩場も多いので、グローブがあると怪我を防止できます。

②バーナーの火を安定させる風防

尾根で一息ついて、山ご飯を作る際に便利なアイテムが、折りたたみ式の風防です。尾根は木が少ないことが多いので、強い風が吹きがち。そんな時に風防があるとバーナーの火が安定します。

③直射日光から頭を保護する帽子

尾根は木も少なく開けているので、直射日光にさらされがちです。日射病防止のためにツバつきの帽子を用意しましょう。

④日焼け止めやサングラスなどの紫外線対策グッズ

上記と同じ理由で用意しておきたいのが、日焼け止めやサングラスなどの紫外線対策グッズ。さらに日焼けが気になる方は、長袖のトップスやスパッツも有効です。

⑤体温調節用のウエア

標高が高い場所は日中と夜間の寒暖差があり、夏でも冷える場合があります。ゴアテックスなどでできた雨や風を遮る素材のアウターや、保温性の高いミドルレイヤーを用意すれば、さまざまな状況に対応できます。

⑥靴への小石の侵入を防ぐゲイター

尾根は砂利道になっている場所も多く、シューズに小石が侵入して歩行の妨げになる場合も…そんな時は、小石の侵入を防ぐゲイターがあると気にせず尾根歩きを楽しめます。

尾根の魅力と安全な歩き方を知れば、登山がさらに楽しく

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山のてっぺんからの絶景やそこで出会う高山植物など、魅力あふれる尾根歩き。その反面、尾根ならではのリスク対策や準備が必要です。尾根を知り、安全第一で登山を楽しみましょう!

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ライター:
秋元 祐輝