その昔、そのお湯で洗うと手が白くなることから「手白澤」と名づけられたこの温泉。美白効果のある硫黄泉を、源泉かけ流しでたっぷり堪能できるのが魅力です。
では、手白澤温泉までのアクセスをご案内しましょう。
手白澤温泉のある奥鬼怒温泉郷への出発点となるのは、夫婦渕温泉バス停です。夫婦渕温泉まで公共交通機関を利用するなら、東武鬼怒川線の鬼怒川温泉駅からバスで約1時間半。車の場合は、日光や鬼怒川の玄関口である日光宇都宮道路の今市ICから、約1時間半で夫婦渕温泉バス停に到着します。バス停周辺に市営駐車場がありますので、そこに車を止めて、いよいよ山歩きスタートです。
奥鬼怒温泉郷の最奥部に位置する手白澤温泉まで、夫婦渕温泉バス停から約2時間半の道のりを歩きます。鬼怒川の源流に沿って作られた遊歩道は、ハイキングのような気軽さでブナの原生林を楽しめる気持ちのよい山道。アップダウンが少ないので、友達とおしゃべりしながらゆっくり歩けますよ。スーパー林道と渓流沿いの遊歩道が途中まで並走しているのですが、滝や渓流の景色を楽しむことができる遊歩道がおすすめです。渓流沿いの遊歩道は、土砂崩れなどで迂回コースやスーパー林道を歩く部分もありますので、遊歩道の案内に注意してくださいね。
奥鬼怒は、日本一標高が高い湿原といわれている鬼怒沼や、そこからさらに尾瀬沼へとトレッキングコースがつながっています。ちなみに尾瀬の燧ケ岳から奥鬼怒山などを経由する縦走コースは10時間以上のロングコースで、こちらは健脚向き。美しい草花を楽しめる鬼怒沼までなら手白澤温泉から約2時間半ですから、頂上を目指す登山というよりは、山歩きを楽しみたい方向きですね。
山歩きで汗をかいたら、お楽しみの温泉です!
美白効果の高い単純硫黄泉を、内湯と外湯、そして男女別の4つの湯船に満たしています。手白澤の渓流を眼下に、目の前に広がる大自然。せせらぎや鳥の声に耳を傾けながら、森の中で自分だけの温泉につかるような贅沢感を味わえます。季節や時間帯によって湯温が変わりますが、比較的ぬる湯の設定ですので、夜空を見上げながら、のんびりと入るのがおすすめです。
※入浴は宿泊者限定、立ち寄りでの利用はできませんのでご注意ください。
温泉はもちろんですが、料理を楽しみたい人にもぜひ訪れてほしいところ。
川魚や山菜を丁寧に仕込み、日光特産のまき湯葉とあわせてふるまわれる料理は、お酒との相性もぴったり。若女将が選んだこだわりのビオワインが種類豊富に用意されているので、料理に合わせてワインを選ぶのも楽しいポイントです。大自然の中でゆるやかに流れる時間。地元で採れる山の幸と自然派ワインを組み合わせた田舎風料理は、滋味にあふれ、心も体も元気にしてくれますよ。
栃木県日光市川俣870-2
0288-96-0156
http://www.teshirosawa.co.jp/