創業76年、伝統⼯芸品の南部箪笥・⺠芸家具の製作販売を⼿がける、株式会社マルイ造形家具⼯業が2020年12月に立ち上げた組⽴式アウトドア家具の新ブランド「A&D/W」。
第一弾の七輪囲炉裏に続く第二弾は、⽇本伝統の指物技術という継⼿接合を使った組立式マルチローテーブルをはじめ、計5商品が登場します。
テーブル天板は、椅⼦の⾼さや、体型、姿勢に応じて最適な⾼さに変更できます。地面~天板上面までの高さ(H350mm、300mm、250mm、200mm)
一人用としては十分なテーブルスペースを確保しているものの、載せきれないものを置く補助スペースがあると便利。補助天板は、調味料やランタンなどを置くスペースとして使用でき、ハンガーは、テーブル上での食事や調理の邪魔をしない程度のシェラカップ、マグカップなどの高さの低いものを吊す場所として使用できます。
上記のハンガーにトングや火バサミ等、長い物を吊すと食事や調理の際に邪魔になります。そこで斜めフレームに吊し棒を差し込むことにより、菜箸、トング、火バサミ、フライパン、キッチンペーパーなどを吊して使用できます。
フライパンなど重量があるものは吊し棒の長さが短いタイプを、重量が軽い物やキッチンペーパー用には長いタイプを設置して使用できます。4種類の長さの吊し棒が標準装備されております。(追加購入可)
天板下にもう一枚の板部材を設置して、2段の状態にすれば、お皿や使用前の調理器具等を収納しておくことができ、収納の幅が広がります。標準装備は1枚/2枚目は追加購入可。
A&D/Wブランドの第一弾【七輪囲炉裏】と同様に、岩⼿県指定伝統⼯芸品である「南部箪笥」の製作によって培われた「指物技術」で接合し、金具類、ボルト、ネジ、釘などは一切使用せず、木製部材のみで、⼯具も使わず、組み上げできます。
この技術は難易度が⾼く、熟練の職⼈の⼿によって⼀点ずつ時間と⼿間をかけて製作します。アウトドア用家具としてハードな使用にも耐えうる設計をすることで、組⽴&分解が可能となります。組⽴後に持ち上げたり移動してもバラバラにならずしっかり部材同⼠が接合された状態になります。
1. 上部天板と横フレームの接合技
T溝接合により上下方向に天板がロックされ、上部天板が横フレームと一体化されます。
2. 斜め脚フレームと横フレームとの接合技
アイカキ接合、ホゾ接合、クサビ接合の3つの技の融合で、脚フレームと横フレームがしっかりとロックされ、かつ上部天板は水平方向へもロックされます。上部天板は、上記1の接合も含めると全方向、完全ロックされることになります。
3. 横振れ防止フレームの接合技
脚フレームの下部に横フレームを横差しし、一段下がった位置にホゾ接合によりおさまり、水平方向へロックされ横振れを防止します。
4. 天板4枚を一枚ものにするための接合技
天板の裏面の台形断面のアリ溝に、部材を差し込んでいくと、4枚を繋げることが可能となり、上下方向にロックされます。
5. 天板4枚の繋ぎ部材をロックするための接合技
この接合により、差しこんだ部材がストッパーとなり繋ぎ部材がロックされます。
6. 天板を支持するための接合技
この接合により、天板が鉛直支持され、さらに天板は水平方向へズレないようにロックされます。この棚ダボ部材の取り付け位置を変えれば天板高さの変更(4段階)も可能です。
7. 吊し棒を固定するための接合技
吊し棒の根元に勾配がついているので、クサビ式でホゾ穴にしっかりはまり、吊し棒が抜け落ちることなくロックされます。フライパンなど吊しても垂れることなく使えるように水平部分を下側に、傾斜部分を上側に設計しています。
8. 落下防止フレームの接合技
ホゾ接合により水平方向へズレることなくロックされ、載せた物が背面側に落下しないよう設計しています。
分解すれば完成時の約15分の1のコンパクトサイズになります。携行鞄に入れて、持ち運びも簡単。組立や分解の際に、伝統工芸の技による接合の楽しさを体感していただけます。
※クサビ、棚ダボ、ストッパー等の細かい部材は、予備も同梱されます。もし紛失されても「A&D/W」ECサイトにて販売しますのでご安心してお使いいただけます。
家具を外でも使う場合、気になるのが「汚れ」や「⾷べこぼし」などが細部にこびりついてしまう可能性があることです。たとえば接合部のボルトやネジなどの⾦具部分の細部や、パーツの隙間など、⼿の届かないところにどうしても汚れが残ってしまいます。
組⽴&分解式であれば、⼀つ⼀つの全表⾯をきれいに拭き取ることがでるので、いつも綺麗な状態で保管できて衛⽣的です。また傷や故障があった場合には、部分的な修理を行うことができ、メンテナンスしやすくなります。
堅木のオノオレカンバ材の他、カリン材とナラ材から選択が可能です。いずれも堅木で知られる木材で、接合部の強度を確保できる構造で設計しました。
・オノオレカンバ材:比重約0.90
・カリン材:比重約0.85
・ナラ材:比重約0.75
ソロキャンプにも使えるアウトドア家具シリーズとして、マルチローテーブルの他、以下の4商品についても同時に予約販売注文受付を開始します。いずれも、マルチローテーブルと同様の仕様で設計しております。詳しくは「A&D/W」ECサイトにて、ご紹介、予約注文受付をしております。
【製品概要】
販売方法:2021年6月10日(木)~予約注文受付開始します。
受注生産後、2021年11月上旬頃より順次発送予定
販売場所:「A&D/W」のECサイト https://adw-furniture.com/
○マルチローテーブル
価格:オノオレカンバ材/4万3000円、カリン材/5万6000円、ナラ材/3万6000円(すべて税込、送料込、収納袋付)
完成時サイズ:幅61×奥行45×高さ87.5cm
分解後サイズ:幅10×奥行12×長さ90cm
重量:材質毎順番に、5.5kg、5.2kg、4.5kg
結束バンド付き、携行鞄別売り
○ミニテーブル
価格:オノオレカンバ材 1万3000円、カリン材/1万7000円、ナラ材/1万1000円(すべて税込、送料込、収納袋付)
完成時サイズ:幅40.5×奥行25×高さ7.5cm
分解後サイズ:幅8.5×奥行6×長さ40.5cm
重量:材質毎順番に、1.5kg、1.42kg、1.2kg
結束バンド付き
○ランタンポール
価格:オノオレカンバ材/1万3000円、カリン材/1万7000円、ナラ材/1万1000円(すべて税込、送料込、収納袋付)
完成時サイズ:幅35×奥行31.5×高さ85cm
分解後サイズ:幅5×奥行3×長さ88cm
重量:材質毎順番に、700g、650g、580g
結束バンド、転倒防止固定ペグ3本付き
○薪台
価格:オノオレカンバ材/1万3000円、カリン材/1万7000円、ナラ材/1万1000円(すべて税込、送料込、収納袋付)
完成時サイズ:幅52×奥行30×高さ30cm
分解後サイズ:幅6×奥行3.5×長さ48.5cm
重量:材質毎順番に、700g、650g、580g
結束バンド付き
※置くことができる薪の長さは30センチ以上
○ハンガースタンド
価格:オノオレカンバ材/1万9000円、カリン材/2万4000円、ナラ材/1万6000円(すべて税込、送料込、収納袋付)
完成時サイズ:幅88×奥行44×高さ85.5cm
分解後サイズ:幅12×奥行4.2×長さ88cm
重量:材質毎順番に、3.0kg、2.8kg、2.3kg
結束バンド付き
※オノオレカンバ材とカリン材の2種類については、希少木材のため、当木材料が無くなり次第、予約注文を一時休止することがあります。
【問い合わせ先】
株式会社マルイ造形家具工業
TEL:0195-42-3031(10:00~17:00)
FAX:0195-42-3026
e-mail:info@marui-zoukei.co.jp
https://adw-furniture.com