自動車メーカーの三菱自動車工業が主催するキャンプイベント「Star Camp」。三菱車のオーナーを中心に、オートキャンパーが集結する人気のイベントです。
コンセプトは、’誰もが楽しめるキャンプイベント’であること。試乗や体感イベントなどクルマにまつわるアクティビティが楽しめるのはもちろん、料理やアウトドアに関連するワークショップや生演奏のライブ、ボルダリングやトランポリンなど、老若男女が楽しめるアクティビティがたくさん詰まっています。
年に3回開かれるStar Campの先陣をきり、5月25日・26日に行われたStar Camp in朝霧高原。
参加者へのインタビューを通して見えてきたのは、17年も続くキャンプイベントの人気の秘密や、愛車との出逢いで広がったアウトドア・ライフの魅力でした。
広大なふもとっぱらキャンプ場で所狭しと開催されたStar Campですが、なかにはキャンプ自体が初めてという参加者もいます。デリカD:5のオーナー、松信さんもそんなうちの一人です。
「デリカに乗り出してからまだ二ヶ月なんですが、今回思い切って参加してみることにしました。そして今日が初めてのキャンプでもあるんです。三菱のサイトでStar Campの存在を知ったので、キャンプをしたことないけど楽しそうだなと思って応募してみたんですよ。」
もともと日常生活での利用や通勤のためにデリカを購入したという松信さん。持参したキャンプギアなども、全てこのイベントのために購入したのだとか。初めてづくしの松信さんにとって、Star Campはどんなイベントとなったのでしょうか。
「家族や初心者でも気兼ねなく楽しめるアクティビティが揃っているのが嬉しいですね。娘たちはクッキングワークショップに参加したりして、初めてのキャンプ料理に挑戦していました。とにかく初めての経験がいろいろできるので、何もかもが新鮮な気持ちで楽しむことができました。」
デリカという存在がつないだ松信さん一家とキャンプの出会い。それは、今後のライフスタイルを一変する出来事となったのかもしれません。そして、松信さん自身もStar Campへの参加がきっかけでキャンプにハマりそうだ、と笑顔で話してくれました。
今回のStarCamp参加者の中でも”絆”を強く感じさせてくれた人が神奈川・相模原から参加した八百板さんです。
「StarCampは今回が初めての参加です。本当は家族全員で来る予定だったんですけど、都合が合わなくて来れなくなってしまって。なので、今回は息子と二人で来ました。」
八百坂さんは真冬や真夏など季節を問わずキャンプを楽しむベテランキャンパー。そして、家族全員でのキャンプはもちろんソロや、親子水入らずのキャンプも楽しんでいるのだそうです。
「アウトドアは釣りもよくやっていますが、やっぱりキャンプは家族と一緒に楽しめるのがいいですね。
ちなみに、息子もキャンプが大好きで二人でテントを張ることも多いですし、近い将来ソロキャンプに行きたいとも言ってます。」
最近は前にはなかった新しいキャンプの楽しみ方も身についてきているのだとか。
「最近は古いギアを集めてキャンプをするのがすごく楽しいです。古いギアって現代の道具にはない”温かみ”を感じさせてくれる雰囲気を持ってるんですよ。そんなギアを並べたサイトで、周りの自然を眺めたり焚き火のぼーっと眺めてる時間が何より幸せに感じるんです。」
ギアの中でも一番貴重だと100年物ランタンをはじめとしたヴィンテージギアと愛車のデリカ。今となってはそれら全てが”自分のキャンプには欠かせない大切なもの”だと話す八百板さん。その関係に、強い絆があるようにも思えました。
また、以前から三菱車のオーナーでもある八百板さんは、今の愛車であるデリカD:5に乗り換えてからはさらにキャンプに行く機会が増えたといいます。
「以前はSUVのアウトランダーに乗っていたのですが、三菱車の性能が気に入っていてデリカに乗り換えました。前の車と比べて積載性が格段に上がりましたし、ディーゼルエンジンになったので燃費やパワーといった走りの性能がかなりよくなりました。なので、今の車に乗り換えてからはさらにキャンプへ行く機会が増えましたね（笑）」
キャンプ玄人の八百板さん、そんな方から見たStar Campの魅力とは一体なんなのでしょうか。
「今回のStar Campは、ふもとっぱらという最高のロケーションでキャンプができるというのがすごく楽しみだったんですよ。実際に来てみたら、スタンプラリーやライブといったイベントだったり、試乗会や他のオーナーさんの車の写真を撮ったりと、息子と一緒になって心から楽しむことができました。次回はぜひ、家族全員で参加してみたいと思っています。」
静岡県静岡市から参加した三島さんも、愛車のエクリプス クロスの購入がきっかけでキャンプをはじめた一人です。
「愛車にエクリプス クロスを選んだ理由は、ズバリこのデザインに惚れたからです。ただ、いざ乗りだしてみると乗り心地や走りの性能がすごくよかったんですよ。この車に乗り出したことがきっかけで外遊びもするようになりましたし、以前よりも遠い場所へ出かけたくなるようになりました。」
他のメーカーにはないエクリプス クロスのデザインが気に入ったという三島さん。ただ、車が持っている予想以上の性能が、自分のアウトドアライフを変えてくれたのだと言います。
「三菱車に乗るのは初めてなんですが、コンパクトサイズの車なのにオフロードとかも全然平気で走れるというのはかなり驚きでした。最近は釣りもよくやるんですが、路面が悪いハードな釣り場なんかにも挑戦してみたいと思っています。今はとにかくいろいろなアウトドアに挑戦してみたくなっています！」
アウトドアと接点のなかった人に、アウトドアとの繋がりを作る。
三島さんのお話は、三菱車の持つ魅力の一面を感じさせてくれました。
アウトランダーPHEVのオーナー滝さんも、愛車との出逢いでアウトドアの世界に踏み込んだ一人です。
「もともとはキャンプはやったことがなかったんですが、この車に乗り出したことがきっかけになって外遊びに行くようになったんですよ。自分は主に野営なんですが、年間50泊以上はキャンプをしてますね。」
ワイルドな雰囲気のサイトを作り上げている滝さん。ただ、普段は快適さを追求したキャンプを楽しんでいるのだとか。
「アウトランダーから電源が取れるんで、野営でも冷蔵庫や電子レンジが使えるんですよ。出先で料理や飲み物を家と同じように楽しむのが今では当たり前になってます。あとは、真冬には床暖房器具なんかを使うんですが、一晩で電気を使い切ることはないですね。とにかく快適な外遊びができるんで、自分にとっては唯一無二の車になってます。」
アウトランダーPHEVの給電機能を使ったを快適なキャンプ。近未来的とも言えるキャンプスタイルを垣間見た瞬間でした。
Star Campでは家族全員がそれぞれ違う楽しみ方ができた、と話してくれたのはデリカのオーナー畠山さん一家です。
「普段から家族で夏はキャンプ、冬は雪山でスキー、と外遊びを楽しんでいるんですが、ディーラーからStar Campの話を聞いてからすごく参加してみたいなって思っていました。今回はじめて参加してみて、自分はキャンプをがっつりやりながら他のオーナーさんの車のスタイルを見て楽しむ。妻はトレッキングツアーに参加して登山へ。そして、子供にはトランポリンなどのアクティビティがあったので、それぞれが自分の好きなように遊べたので、とても楽しむことができました。」
車好きでなくとも楽しめるのがStar Campのポイントの一つ。今回協賛企業として参加したYAMAPが主催する登山ツアーもそんなアクティビティの一つであり、特に畠山さんの奥さんは「このツアーが目当てで参加しました！」と断言していました。
「私は夫と違って車にはそこまで興味ないんですが、このStar Campはとても楽しめました！とくに今回はYAMAPのトレッキングツアーがすごく楽しみだったんです。キャンプと登山が楽しめる機会ってなかなかないですし、実際に登山するときはプロのツアーガイドさんも一緒で安心して登ることができました。」
ふもとっぱらでは頻繁にキャンプをしているという畠山さん一家。それでも普段のキャンプとは違う楽しみ方ができてとても充実した時間を過ごせた、と話してくれました。
畠山さんも参加したというYAMAPが主催したトレッキングツアー。半日をかけて、Star Campの会場近くにある山を専属のガイドと一緒に登る贅沢なコンテンツです。
イベント当日は雲ひとつない快晴という最高の天気に恵まれ、山頂からは富士山を臨む大パノラマを満喫。キャンプとセットで楽しむ登山、というコンセプトは実際にツアーに参加した人たちからも好評で、次回も参加したいという声を聞くことができました。
まずは気軽に山登りの楽しさを知ってもらいたい。そんなYAMAPの想いが、ツアーや展示ブースを通して感じられた2日間となりました。
今年で開催17回目を迎えたStar Camp。誰が参加しても楽しめるコンテンツ作りと、空気感は長年の経験があるからこそ生み出せるもの。今では”自動車メーカー主催のイベント”という枠を超えた、日本で随一のオートキャンプイベントともいえるイベントとなっています。Star Campに数回参加している常連の人たちも口を揃えて「来年も絶対に来たい！」と話すのだそうです。
‘ただ車をお届けしておしまいではなく、心から楽しめるイベントを参加者に提供したい。’
そう考える三菱の想いが、人々に届いている証なのではないだろうか、と改めて実感しました。
「Star Camp 2019」は滋賀県、宮城県とまだまだ続きます。気になっている方はぜひ参加してみてくださいね。
（文・写真：伊藤 太成）