冬キャンプの快適さをワンランク上げてくれる薪ストーブ。今回は、独断と偏見で薪ストーブを五つ厳選しレビューをしてみました!
今回使ってみた五つの薪ストーブをまとめました。初めて買う薪ストーブであれば、下記を買っておけば間違いないかなと思います。
ソロキャンパー:テンマクデザイン チタンストーブ
グループキャンプ:ワークタフギア ワークタフストーブ/ホンマ製作所 ステンレスストーブコンロセット
一生ものをお探しの方や料理にも使いたい方は、ロコモの薪ストーブやオージーピッグがおすすめです。
商品名 | 設営・収納性 | 拡張性 | 燃焼性 | 見栄え |
テンマクデザイン チタンストーブ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
オージーピッグ ファイヤーサイドエディション 78000 | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
ホンマ製作所 ステンレス ストーブコンロセット | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
ロコモ アウトドア薪ストーブ ワイドタイプ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
ワークタフギア ワークタフストーブ500 | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
ソロキャンプを楽しむ方はこちらがおすすめ。
設営・収納性★★★★★
最大の特徴は収納性。A3サイズ(297×420mm)に収まる薪ストーブはバックパックに入れて持ち運ぶことも可能です。煙突の組み立てだけコツがいるので、一度練習してからフィールドに持ち出すことをおすすめします。
拡張性★☆☆☆☆
必要最低限の機能に特化しているのか、アタッチメントでの機能拡張はありません。
燃焼性★★★☆☆
通常の薪ストーブと遜色なし。本体幅が40cmに満たないため、通常規格の薪を使う場合は薪を短くカットする必要があります。アックスかナイフ必須です。
見栄え★★☆☆☆
ミニマムな機能美。
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【徹底レビュー】“テンマクデザイン チタンストーブ”超軽量ソロ薪ストーブ!
料理にこだわりたいファミリーキャンパーの方はこちら。
設営・収納性★☆☆☆☆
18.63kgの本体に加えてアタッチメントをいれると約30kg程の重さに。その重量を支える脚の取り付けも、スクリュー部分が長く一つの脚につき一分くらいかかります。負担が大きい印象です。オートキャンプで使うというよりは家の庭に常設するのが良いと思います。
拡張性★★★★★
拡張性は随一。特にBBQに特化したアタッチメントが優秀です。鉄板(ラウンドウォームプレートとウォームプレート)は本体と一緒についています。別売りで炭焼き用のチャコールバスケットやロティサリー(塊肉が焼けるもの)なども購入可能です。お料理好きに方にはおすすめの薪ストーブです。
燃焼性★★★☆☆
燃焼性は高く、通常規格である40cmの薪もきちんと入ります。二次燃焼は無し。
見栄え★★★☆☆
pig(豚)という名前の通り、かわいい見た目をしています。またアタッチメントをフル装備したときの見栄えは圧巻です。
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【徹底レビュー】オージーピッグFireside Edition 78000 庭でのBBQにもってこい
設営の楽さと重量の軽さから最もバランスのいい薪ストーブがこちら。
設営・収納性★★★☆☆
本体が4.6kgと持ち運びが楽。また本体に脚をつけて煙突を付けるだけと、設営もかなり容易です。脚を固定するための外付けのネジがあるのですが、収納用のダンボールに入れるにはそのネジを都度外す必要があり、少し手間がかかります(約1分程かかりました)。
拡張性★★★★☆
別売りのステーキ用の鉄板を取り付けられます。
燃焼性★★★☆☆
燃焼性は高く、通常規格である40cmの薪もきちんと入ります。二次燃焼は無し。
見栄え★★★☆☆
三面窓付きで揺らめく炎を楽しめます。
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【徹底レビュー】”ホンマ製作所 ステンレス薪ストーブ”使い勝手の良いオールラウンダー
設営・収納性★★☆☆☆
本体はスチール製のため、約21kgとかなりの重さがあります。ただ設営はとても簡単で、折り畳み式の脚を出して煙突をつけるだけ。持ち運びが一番の課題になるので、グループでのオートキャンプか、庭に常設が良いかと思います。(サビるので雨には注意)
拡張性★★★☆☆
アタッチメントは煙突ガードなどベーシックなもののみ。
燃焼性★★★★★
燃焼性は薪ストーブ市場を見てもトップレベルの高さです。40cmの薪が入り、二次燃焼構造により燃焼時間が長く煙もクリーン。
見栄え★★★★★
大きな耐熱ガラスを三面につけた窓付きの構造で、火を眺められるのが魅力。
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【徹底レビュー】“ロコモ 薪ストーブ ワイドタイプ”二次燃焼機能付きの本格派薪ストーブ
設営・収納性★★★★☆
本体の重量は約10kg。こちらも本体に脚と煙突を付ければ完成と比較的楽です。脚はスクリュー式で4か所に取り付け。
拡張性★☆☆☆☆
アタッチメントは無し。
燃焼性★★★☆☆
縦型で40cmの薪も入ります。ただ高さがそこまでないので、薪を縦に割ってから入れてあげる必要があります。二次燃焼は無し。
見栄え★★★★☆
三面窓付きのミニマムなデザイン。
▼内部リンク張る
【徹底レビュー】ワークタフギア ワークタフストーブ使い勝手の良い薪ストーブ
サイズや重量は機能によって変わるので、ご自身の用途を明確にしましょう。料理をするのかしないのかを加味しても、目安の重量は下記です。
・ソロキャンプ:~10kg(できればバックパックに収まるサイズ)
・グループキャンプ:~30kg
・自宅キャンプ:無制限
これが、持ち運びできる限界の目安かなと思います。
材質は下記三つに分類されます。
素材 | 軽さ | 蓄熱性 | 耐久性 | 錆び |
ステンレス製 | 普通 | 低い | 低い | 錆びにくい |
鋳物製 | 重い | 高い | 高い | 錆びやすい |
チタン製 | 軽い | 低い | 高い | 錆びにくい |
お手入れなんてめんどくさい!と思う方は、軽く錆びづらいステンレスがおすすめです。ただ、蓄熱性が低いため冷めやすく、耐久性もあまり高くありません。
薪ストーブ入門編として購入を検討されている方は、ステンレス製から始めると良いでしょう。
本来の薪ストーブの魅力を最大限楽しみたい場合は、鋳物製がおすすめ。重い素材で、手入れをしないと錆びてきますが、蓄温性が高く朝まで熱が持つのは魅力です。ただ急激に温度が上がるとひびが入ることがあります。
一度熱を持つと冷めにくかったりと使い勝手は良くないですが、それも愛着として捉えれば一生もののパートナーになってくれるでしょう。
近頃アウトドアギアで採用されることが増えてきたチタン。薪ストーブにも使われるようになってきました。
軽さや錆びに強いのはステンレスと同様ながら、耐久性も鋳物製並みです。蓄熱性こそ鋳物製には敵いませんがスペックは十分。
テントとの相性については、薪ストーブ用のテントを選ぶのがベスト。手持ちのテントをカスタムしたい場合は、煙突の付き方で選びましょう。
ワンポールテント:上煙突
トンネル型テント:横煙突
※ツールームやワンタッチの場合であれば天井に穴を開けるのでどちらOK。しかし上煙突の方が、煙突の安定性が高いのでおすすめです。
下記に五つの商品の詳細情報をまとめました。是非参考にしてみてください。
商品名 | サイズ | 重量(本体) | 素材 | 価格(税別) |
テンマクデザイン チタンストーブ | 幅231mm、奥行414mm、高さ 3089mm、煙突径90mm×313mm(巻き煙突仕様) | 約2.1kg | 本体:チタン合金煙突:純チタン | 54,780円 |
オージーピッグ Fireside Edition 78000 | 幅580×奥行545×高さ1570mm(延長レッグ、煙突含む)炉内サイズ:幅309×奥行332×高さ327mm | 約18.63kg | 本体:スチール 煙突:スチール | 39,000円 |
ホンマ製作所 ステンレス ストーブコンロセット APS-48DX | 幅280×奥行480(煙突口まで:高さ520) ×高さ445(煙突含:D655xH1830)mm | 約6.9kg | ステンレス | 24,800円 |
ロコモ アウトドア薪ストーブ ワイドタイプ | 幅520×奥行360×高さ445mm | 約21kg | スチール | 52,800円 |
ワークタフギア ワークタフストーブ | 奥行545×幅400×高さ2667mm(煙突、パーツ含む) | 約10kg | 本体:ステンレススチール ガラス:耐熱ガラス | 61,600円 |