今回はエコーのアウトドアスニーカーを取り上げます。「えっ、エコーがアウトドアスニーカーなんてつくってるの?」と驚く人も多いかもしれません。エコーと言えば、タウンユースのレザー製シューズ、またはゴルファーにとってはゴルフシューズのイメージが強いですよね。でも実は、ここ最近、エコーはアウトドアカテゴリーに力を入れているんです。そして、私のようなシューズ好きから見ても、そのクオリティは非常に高く、デザインも意外といい。「意外と」とあえて記したのは、かつてのエコーは正直なところ地味なイメージがあったから。近年のエコーはそんなイメージを払拭するほど、お洒落で洗練されたデザインのシューズを多数リリースしていて、目が離せない存在になっています。
そんなエコーのなかでも特に注目を集めているのが、「エコー エキソストライク」というモデル。このシューズは昨年、ヨーロッパのアウトドア業界において権威ある賞のひとつである「ISPO AWARD」のハイキング&トレッキング フットウェア部門で金賞を受賞し、話題となりました。
どうです? このルックス。なかなかかっこいいでしょ? 一般的なアウトドアシューズとは趣を異にする、都会的でスタイリッシュなデザインです。
耐久性の高いラバーアウトソール。街でも、アウトドアのフィールドでも、あらゆる路面で優れたグリップ力を発揮します。
ボコッと飛び出した特徴的なヒール部は、フィット感や保護性を高めるスタビライザーとしての機能を持ちます。
今回ピックアップした「エコー エキソストライク GTX」は、アッパーにゴアテックスを搭載。
ミッドソールには、従来のポリウレタンよりも軽くて反発性の高い「フォーレーン」という素材を採用。
シュータン裏のタグには「MADE IN PORTUGAL」の記載が。エコーは現在、世界の6箇所にシューズ工場を構えていて、そのなかでもこのシューズをはじめとするエコーにとって重要な商品はすべてポルトガル工場でつくられています。
そしてエコーに関して特筆すべきは、レザーの質の高さ。エコーはエコー・レザー社というレザー製造の専門メーカーを持ち、皮のなめしからシューズの製造まで、すべて一貫して自社工場でおこなっている、非常に珍しいブランドです。また、エコー・レザー社は他社にもレザーを供給しています。供給先は、世界の名だたるラグジュアリーブランドのほか、バッグブランドやスポーツブランドなど多岐にわたります。エコーのレザーの質の高さにはそういった背景があるのです。
「エコー エキソストライク GTX」のアッパーには上質なヤクレザーを採用。高級感あふれる風合いとソフトな質感が魅力です。
さて、この「エコー エキソストライク GTX」を履いて、フィールドに出かけてみましょう。
見た目はブーツのようで重厚感があるものの、実際に足を通して歩いてみると、履き心地はいたって軽快。ミッドソールはスニーカーのように軽いのですが、アウトソールはアウトドアシューズのように硬めでしっかりしたつくりなので、路面の凹凸はあまり感じません。実際に履いて街や山で長時間歩いてみましたが、疲れることはなく、足元は終始快適でした。
ソフトなレザーアッパーが足を優しく包み込んでくれるので、フィット感も良好。とはいえ締め付けられる感じはなく、アッパーのほか履き口にも足当たりの良いレザーがあしらわれているので、キャンプのようなリラックスしたいシーンにも適していると思います。また、ゴアテックス搭載なので雨の日でも安心です。
レザーシューズの上品さとスニーカーの履き心地を兼ね備えた「エコー エキソストライク GTX」。街でも、山でも、キャンプでも、あらゆるシーンで季節や天候を問わず活躍してくれる。こんなシューズ、なかなかありません。