いよいよキャンプシーズン到来! 夏フェスやアウトドアイベントもこれからたくさん開催されていきますが、みなさんはもう計画を立てられましたか?
2018年はそんな夏フェスやキャンプを楽しんでもらうために、昼間の爽やかなキャンプ『昼キャン』を楽しむコンテンツを連載でお届けしていきます!
連載をともにしてくれるのは、各地の夏フェスに引っ張りだこのインストバンド・SPECIAL OTHERS。彼らの生み出すサウンドは、なぜだか青空とビールがとても似合います。
連載第1回の今回は、そんなSPECIAL OTHERSのメンバーがキャンプにハマった理由とは?を語ってもらいました。
――各地の夏フェスに引っ張りだこのSPECIAL OTHERSですが、みなさんがキャンプをはじめたきっかけはなんでしょうか?
柳下)2001年、初回の「朝霧JAM」が僕たちのキャンプデビューです。ふと誰かが言い出したんだよね?「みんなで行こうぜ!」みたいな。
宮原)その頃は自分のキャンプ道具を持っていなかったので、知人に借りて行ったんですよ。でも、テントとかイスとか、なんでこんなに重いんだろう?ってくらい重すぎて(笑)。そこで覚えたんです。キャンプって道具が大事なんだな、と。もっとオレはラクしてフェスに行きたい!って(笑)。それで道具をリサーチしはじめて、どんどんキャンプにハマっていきました。
――ということは、「朝霧JAM」がはじめてのキャンプinフェス?
柳下)野外フェス自体は、1999年の「FUJI ROCK FESTIVAL」が初めてです。そのときはテントを張るんじゃなくて、大きいハイエースで行って、車中で寝る、みたいな。で、
「あちぃっ!」って朝起きる(笑)
宮原)車中だと腰が曲がるから、外の平べったい地面で寝るためには、どんな道具が必要かとかさ。そういう経験からキャンプの世界に入っていきましたね。
芹澤)しかも雨に降られて。当時は知識もないし服装も雨対策はしていなかったので、会場で配られるタワレコの袋を体にまとって暖をとったりしました。オレはあの袋に助けられましたよ(笑)
――はじめての夏フェスがそんな過酷な体験だったのに、よくそれ以降もまた行こうとかキャンプしようって思いましたね!そこで挫折しちゃう人もいると思うんですけど。
又吉)逆に道具や服を揃えたときにどんだけ威力があるんだ!っていう興味もあって。
宮原)それはあるね。ゴアテックスにしたらこんなに快適なの?!みたいな。あれが喜びだったりして。
芹澤)子どもの頃にわざわざ大雨の日に全身合羽を着て、「俺って無敵だぜ」「俺ぜんぜん服濡れてねぇ、無敵だぜ!」っていう男の子あるあるがあるじゃないですか。それと似た感覚ですよね。20歳過ぎてもやってたわけですが(笑)
――今日、みなさんには思い入れのある道具を持ってきてもらいました。それぞれご紹介いただいてもいいですか?
宮原)今日は平日で人もそんなにいないだろうと思ったので、フリスビーと凧を持ってきました。この凧、結構飛ぶんですよ。前に『GO OUT』の撮影で凧あげ名人からもらって、キャンプではなにかとこれで遊んでます。
又吉)最初に買ったキャンプ道具なんです、このバーナーと四脚。小さくなるところがとてもお気に入り。四脚を使うと、炎の高さとコッヘルがほどよい距離感になるので、いい感じに調理できるんですよね。これさえあれば色々なことができるなって、ものすごく重宝してます。
柳下)オレは16、7年前に買ったナルゲンボトルのスキットル。幼少の頃、憧れていたんですよ、こういうのを持っている姿に(笑)。俳優のクリント・イーストウッドとか持ってそうじゃないですか。大人になったら欲しいなって思っていました。キャンプのときはこれに調理に使うお酒を入れているんです。
――芹澤さんのアイテムは変化球ですね。
芹澤)ハーブのお手拭きです。キャンプだとすぐに水が使えないこともあるので、手が汚れたとき、生肉を触ったときなんかに使っています。ユーカリの成分が入っているんですけど、ユーカリには殺菌効果があるうえに、いい香りも漂わせてくれるという、まさに一石二鳥のアイテムでスーパーキャンプ向きだと思うんですよね。アロマ好きとしては、いつもいい匂いさせていたいという。香るお手拭きです!
――キャンプのどんなところが好きですか?
宮原)行く前がいちばんおもしろいかも。何を持って行こうか計画を立てて現地でその答え合わせして。持ってきた装備が当たっていると「ヤッター!」って思います。
又吉)行く前の準備ももちろん楽しいんだけど、僕はその当日の暇さ加減がすげぇいいなって思うよね。優雅すぎて、やべぇって(笑)
宮原)テレビのホコリとか拭かなくていいんだもんね(笑)
又吉)そうそう、そういうのとか何もしなくていい。自分がやりたいことをやって楽しむというのがキャンプの醍醐味というか。
――おしゃべりしたり、お酒を飲んだり、おのおのが好きな時間を過ごしている感じですか?
又吉)そうですね。みんな自由に、好き勝手にやっていますね。
――キャンプ好きの人にいつも聞いていることがあるんですが、乾杯ってどのタイミングでします?
柳下)テントとタープを張り終わったタイミング! 夏フェス含め、暑い時期に行くことが多いので、大仕事を終えてビールで乾杯するとめちゃめちゃ美味しい!
又吉)準備完了、こっから楽しむぞ!っていうね。
柳下)そうそう、さぁ肉焼くか!っていうタイミングでね。
――みなさんはビール党?
又吉)大好きです。まずビールだよね。ビールはOFFのスイッチを入れるためのツールというか。
宮原)そう、うるおい!
芹澤)まぁでもスイッチを入れるときは、かろやかに飲みたいよね。フルーティな香りとともにね。
又吉)そうそうそう!
――ビールを好きになったきっかけって、覚えていますか?
柳下)20歳過ぎくらいの頃、力仕事をしていた時期があって、汗をかいたあとに飲むビールっていうのがものすごく美味しくて。それまではあんまり好んで飲んでいなかったんですが、「ビールってこんなに美味しいんだ!」って、気が付きました。
芹澤)オレはあんまりお酒が強くなくて、ビールって味も苦いし、ニガテで。でも、はじめて外国のビールを葉山のバーで飲んだときに、「甘くてオレでも飲めるビールがあったんだ」って思った記憶があります。だからはじめて<香る>エールを飲んだときも、葉山のときみたいに、これなら美味しく飲めるって思いました。
――なるほど。確かに今日飲んでいる<香る>エールは苦みが主張していないというか、爽やかな後味ですよね。どんなシーンに合うと思いますか?
又吉)肉、魚、どんな料理にも合う気がするので、料理ができあがってみんなで食べるとき!
柳下)のどの通りがいいから、設営後やご飯を食べるときとか、区切り区切りで飲みたくなります。昼間からプシュッといきたくなるよね(笑)
――昼間から飲むビール、最高ですよねぇ。
又吉)でも、ペース配分を考えないと、序盤から飲み過ぎてできあがっちゃう(笑)
柳下)<香る>エールのパッケージもいいよね。青空の下で飲みたくなる。
芹澤)そうそう。晴れた空の下にこの青い缶が置いてあると、なんかテンションあがるよね。キャンプとの相性もいいっていうか。昼間のキャンプに飲むならこれっしょ!っていう定番になるんじゃないかなぁ。
又吉)白ワインだったら魚、赤ワインだったら肉料理!みたいに、一般的には言われているけど、<香る>エールはどんな料理にも合う気がするよね。香りがいいってことは、合うものが限定されやすいんです普通は。でも<香る>エールはそれがない。絶妙なバランスに仕上がっていて、これって本当にすごいなぁって思っているんです。ギアにこだわるのと同じように、キャンプではビールにもこだわりたいですね。
――みなさんの曲はアウトドアやビールとの相性が抜群だって言われてますよね。
宮原)Phishっていうアメリカのジャムバンドがいるんですけど、本格的にバンド活動を始めた頃Phishみたいになりたいなって思っていたので、自然とアウトドアに似合う楽曲が出来上がっていったのかも。
柳下)自分たちから「アウトドアが好きです」って発信したことはほとんどないもんね。気づいたらそう言ってもらえるようになっていて。
芹澤)武道館でライブをやったときに、近隣のコンビニやお店からビールが全部なくなったっていうエピソードもあったり。
又吉)ビールだって、気づいたら「スペアザと言ったらビール」って言われるようになってたもんね。ぼくらにとっては、へぇ~そうなんだ!って。それはすごくうれしいことで。
――キャンプは昼派・夜派とかはありますか?
又吉)それはね~なんとも言えない、どっちも好きですよ(笑)
柳下)どっちもあるからキャンプっていうか。昼があるから夜があって、夜があるから昼がある。
宮原)昼は遊びたくなりますよね、フリスビーとか。
芹澤)ジャグリングもおもしろいよ。
又吉)キャンプって景色を見に来ているっていう側面もあると思うんですよ。それをボーっと見ながら飯食べて酒飲んでっていうのは昼しかできない。そこで「じゃあ夜何しよっかなぁ」って考えはじめたりして、また夜の楽しみが生まれるんですよね。
――キャンプもバンドも共同作業だと思うのですが、一緒にキャンプをすることで、バンド活動への副作用って何かありましたか?
柳下)バンドをやっているときもそうなんですけど、結局、キャンプでもバンド活動でも、役割分担があるんですよね。この人はこれが得意というのがそれぞれあって。それは音楽でもみんなでキャンプするときでも同じで。
又吉)そう、自然と役割が決まる。
柳下)別に、誰かが「あーしろ、こーしろ」と言っているわけじゃなく、なんとなくそれぞれが得意な分野に分かれていくんですよ。そこでまた新たな人間性を知ることもあって、それがおもしろいですよね。
芹澤)メンバーとキャンプすると、言わずとも効率よく作業が進むから、楽だよね。
又吉)要するに、設営でも調理でもテキパキ終わらせて、早く飲みたいということです!(笑)
――今回、持ち寄ったアイテムにも役割分担がある?
宮原)事前相談とかはないよね。
又吉)道具に関しては、みんな新しく買ったものを試したいとかそれぞれの想いがあるので、基本的には好きなアイテムを持って行きます。それなりにみんなキャンプ道具を持っているから、おのおのが持って行きたいものを当日用意しているって感じで。
芹澤)みんなで一丸となって「キャンプやるぞー!」ってわけではないんですよね。ソロキャンプの4人が集まっていて、使いたいものがあれば使えば?ってシェアし合っています。どうせやるなら、みんなで集まったほうが道具も試せるし美味しいものも作れるし、酒もうまい。そういう楽しみ方ですね、ぼくらは。
――SPECIAL OTHERSにとって、キャンプとはどんな存在ですか?
芹澤)安直ですが、すごく楽しいもの! 考え方は音楽が理屈じゃないのと一緒で、予定調和なものってつまらないじゃないですか。キャンプはこうでしかるべき、みたいなものより、なんかやってみたら楽しかったな、差し入れでもらった知らないお酒が美味しかったな、みたいに、意図しない出会いや楽しさがある。そういうところだと思います。
又吉)あと、日々自分が気になっている道具を試せる場であり、より一層ビールを楽しめる場でもありますね。
芹澤)フジロックがスタートしたのが高校生のときで、「ライブといえばフェス!」っていう時代に育って、本当にフェスに音楽やキャンプの楽しさも教えてもらいました。オレの場合、フェスがなかったら、アウトドアで遊ばなかったかもしれないって思うくらい、フェスの影響を受けているんです。だから、フェスを通してキャンプの楽しさを知れてよかった、そう思います。
読者のみなさんも「わかる~」な夏フェスエピソードから、彼らの考えるキャンプの醍醐味や楽しみ方など、盛りだくさんでお届けしました。第2回は、SPECIAL OTHERSにこだわりの昼キャン飯を披露してもらっています! コチラもぜひご覧ください。
今回、SPECIAL OTHERSが昼キャンを楽しんだキャンプ場は、静岡県・朝霧高原にある「ふもとっぱら」。ここを会場にして4/13~4/15でアウトドアイベントGO OUT JAMBOREEが開催されます(4/13は前夜祭のみ)。SPECIAL OTHERSももちろん出演、<香る>エールのサンプリングも会場で行われますので、昼キャン・夏フェスのお供に<香る>エールをぜひ味わってみてください!
*サントリー ザ・プレミアム・モルツ <香る>エール
https://www.suntory.co.jp/beer/kaoruale/
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(文:山畑 理絵/写真:藤原 慶)