多忙な平日を過ごしながらも、週末はタフにアウトドアを楽しむひとのON/OFFに迫る連載、WEEKENDERS。第3回となる今回は、ヤマハ株式会社で広報を務める今井英隆さんのON/OFFの考え方を追いました。
学生時代から音楽・楽器が好きで、新卒からヤマハ株式会社で働く今井さん。楽器を扱うという、ある意味特殊な仕事についてどのような魅力があるのだろうか。
「僕らが扱っているものは、生活に必要なものではないんです。なくても暮らせる、生活にプラスするもの、なんですよね。でも歴史をさかのぼると、実はギリシャ神話の時代から楽器って持たれていたものなんです。ですから、なくてもいいけど、あると豊かになる、それが楽器だと思っていますし、その価値は今後も変わらないと思うんですよね。そういうものを扱える仕事というのはやりがいがありますね」
ヤマハといえば、楽器以外にもオーディオ、ゴルフなど確かに「生活にプラスし暮らしを豊かにする」ものを扱っている。自身も小さい頃から音楽や楽器に魅了されていた本人にとっては、フィットする職場だったのかもしれない。特にギターが好きだったと語る今井さんに楽器自体の魅力を聞いてみた。
「世の中にある多くの商品っていうのはどんどん便利になっていきますよね。けど、楽器っていうのはそうじゃないんです。便利になるための変化ではないんですよ。楽器は”使いこなすもの”なんです。その楽器を使って練習して練習して上達していく、やりたかった演奏ができるようになる。それが楽器の魅力だと思っています」
そんな今井さんが今、広報として注力しているのが今年のグッドデザイン賞でも大賞を受賞したヴェノーヴァ。既存商品のモデルチェンジではなく、まったく新しい楽器としてヤマハが今年満を持して発表した管楽器の商品。
「広報の仕事の醍醐味は、正しい情報を届ける一方で発信した内容の反響がダイレクトに分かることだと思っているんですが、このヴェノーヴァは音の良さだけではなく、技術やデザインに裏付けられたストーリーで語ることができるのが楽しいですね。このヴェノーヴァを通じて、大人になってから楽器をもう一度やるきっかけになったり、楽器に触れてなかった人たちのハードルを下げられたらうれしいです」
現代に生まれた新楽器と言えども、あくまで「使いこなすもの」という楽器の魅力は変わらないそう。気になる方は是非チェックしてみてはどうだろうか。
ヤマハの本社がある静岡県浜松市での生活が長かった今井さん。海も山も近い環境で暮らす中で、ハマっていったのがBBQだった。
「BBQにハマったきっかけは、火おこしを自分でやってみたかったんですよね。浜松にいた時は、整った施設ではなく河原などで道具とかも最小限の中で火おこしをしていました。東京に来てからはまだ日も浅いので、浜松の時に通っていたような場所は見つけられていないですが、またチャレンジしたいですね」
河原や自然の中でBBQをする魅力は、普段の生活から離れられることだと話す今井さん。都会で過ごしていると無意識にでも気が張っている部分があるはず。そうじゃなく、気張らず気軽にBBQを楽しめたらと週末はアウトドアへと出て行く。
実は、学生時代はバンドメンバーと一台の車に楽器を積んで各地の公園などで演奏したことがあったそう。自然の中というロケーションで、音楽を奏でる魅力をすでに知っている今井さんにとって、それを気軽に叶えるヴェーノヴァの広報に携わっているのは願ったり叶ったりだろう。
前述した通り、会社としても「人々のオフ」を豊かにする活動をし、自身もオフをアウトドアで満喫する今井さん。楽器の「使いこなす楽しさ」はそっくりそのままアウトドアでも通づる部分がある。機械や仕組み任せではなく、最終的には自分次第。道具を扱う楽しさをオンでもオフでも感じながら日々を過ごせる今井さんの生活が素直にうらやましくなってくる。
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〈撮影協力〉
・パディントンベア・キャンプグラウンド
※通常、場内での楽器演奏はご遠慮頂いております