部屋の一部ではなく、部屋丸ごとアウトドア部屋にする。そんな憧れがあるアウトドアフリークも多いのではないでしょうか?
今回お部屋をご紹介するのはInstagramのアカウントは@hanauta63で知られる、仁居 正臣・瑠美ご夫妻と愛犬の花・唄。まるで山小屋のようにも見える素敵なアウトドア部屋とアウトドアなライフスタイルについてうかがいに、徳島県に飛んでいきました!
<住んでいる人>
仁居 正臣・瑠美ご夫妻 犬用グッズブランドを運営
愛犬の花・唄
——まずは、お二人のアウトドア歴について教えて下さい。
瑠美さん)共通の趣味がスノーボードで昔からアウトドア派ではありました、二人の出会いも北海道でのスノーボードだったので。私は岐阜出身で、家から30分くらいのところにスキー場があったので冬はそこで働いてたんですよ。けど、嫁いで徳島に来てからは、めっきりスノーボードはしなくなっちゃいました。
瑠美さん)それでアウトドアから離れていたんですけど、2012年のGO OUTのキャンプスタイル本を見て「キャンプやってみない?」ってなったんです。私は父が根っからのアウトドア好きで小さい頃から山や川には連れて行ってもらっていましたけど、そこに載っていたのは今まで知らないスタイルで「何だこれ」ってなったんですよね。
正臣さん)キャンプをはじめたときは、どうせいいものが欲しくなるだろうから、遠回りしないように本当に欲しいものを買おうという話になりました。そのGO OUTでノルディスクのピル4が載っていて、それが欲しくて買ったんです。コットンテントも憧れたけど、初めてってことで雨も心配だったのと、ピルならタープも必要ないからいいよねって。
——もともとはお二人ともアウトドアが好きだったところに、再開のいいきっかけになったんですね。
正臣さん)そうですね、今の仕事は犬用のグッズのブランドを二人で運営して7年、妻がはじめてからは13年ほど経っているんですけど、平日はずっと室内にこもりっきりだったので。土日くらいは外に出ようってなって話をしていて、キャンプがいいきっかけになりました。
瑠美さん)それまでは休日も土日のどちらかしかとってなかったんですけど、キャンプしたいから土日休んじゃえって。
——お部屋を見渡すと、キャンプ道具以外のアウトドア用品もいっぱいありますね。
瑠美さん)最近、自転車もはじめたんですよ。行った先でのポタリングにハマってきてます、瀬戸内海のしまなみ海道とか。もともとカヤックをしていたんですけど、花・唄が老犬になってきたので、一緒に楽しめることってことで自転車で背中に背負うのはどうかなと思って。家で留守番ができない子になってしまったので、一緒に外で楽しめることを探したんです(笑)
瑠美さん)キャンプしよう!っていう時もカヤックやポタリング合わせてできる場所を探してますね。キャンプだけでも面白いんですけど、マンネリ化してしまって飲んで食べてるだけになってしまうのはもったいないなぁって思うんです。その地で楽しめることをいつも探しています。去年は琵琶湖でカヤックお花見とかもしましたよ。
正臣さん)車を1週間くらい走らせて北海道の道央〜道南を旅したりもしました。無料のキャンプ場を回ってカヤックをしたり。あの時は道東への道が封鎖されていたので、また行きたいですね。
——キャンプはあくまでベース基地として、その地の自然を楽しむようにされているんですね。
瑠美さん)泊数、行くところ、プラスでするアクティビティによってキャンプスタイルは都度変えるようにしています。同じことをすると物足りなくなるから、何か毎回新しいことにトライしてみるようにしているんです。長い連休があると、キャンプ場をハシゴして旅して楽しんでいます。
——このお部屋はアウトドアを再開してから作ったものなんですか?
正臣さん)もともとここは家業の建設会社の事務所だったんですよ。この仕様にしたのは1年とちょっとくらいですね。コンクリ打ちっ放しの内装だったので一昨年の年末に二人で漆喰を塗って、2月に薪ストーブを入れて、リビング兼キャンプ道具部屋にしました。
瑠美さん)昔は倉庫みたいなところにキャンプ道具を突っ込んでいたんですが、今となってはここが居心地がよくて。ご飯もここで食べるし、友達が来てもここで泊まってもらってます(笑)。部屋の中心にあるこの木はもともとあったんですよ、いい味出してますよね!
——テントやギアが収納されているこの棚、いいですよね。
瑠美さん)近所のスーパーにりんご箱ないか相談したら30数個もらえて、それを棚にしたんです、だから全部お金かかってないですよ(笑)。でもりんご箱って前提がりんごを入れるために作られてるから、そこまで丈夫ではないんですよね。だから箱を縦に横にと積んでうまくバランス取るようにしています。
——薪ストーブを入れたのは冬キャンプの味わいを部屋でも、っていうイメージなんでしょうか?
正臣さん)アウトドア部屋にする前から家にもともと入れたかったんですけど、家の構造上難しかったんです。でもこの部屋は大丈夫だったので良いタイミングでしたね。
瑠美さん)薪ストーブはキャンプしなくてもあれば癒されますからね。あと家の裏には竹林があって、部屋にいても小鳥のさえずりが聞こえてくるんです、それも癒しのひとつ。
——お部屋にはコーヒー器材も充実してますよね。
瑠美さん)コーヒーがもともと好きなんです。最近ではアウトドア用のコーヒー「Forester’s Cafe」をプロデュースし始めたんですよ。豆の状態で2杯分をパックにしたものなんです。
瑠美さん)パックになっているものって挽いたものはあるけど、やっぱり挽きたてがアウトドアで飲みたくて。アウトドアではそんなに量は飲まないから2杯分を1パックにしたんです。味も、アウトドアで飲んでも味わい深いように全体的にしっかりとしたものにしています。
——この中でお気に入りのギアってありますか?
瑠美さん)先ほど話したピルは思い出深いですけど、私はこのオイルランタンかな。よく行く古道具屋さんで見つけました。先ほど話した北海道の旅はランタンはこれだけ持って行ったんです、タンクが大きくてかなり長持ちするんですよ。
——これはまず間違いなく人とはかぶらないですね!
瑠美さん)お店にもう一つあったんですけど、それは別のキャンパーさんが買っていかれたっぽいですね。instagramで投稿されるの見て「あっ!たぶん兄弟だ」って思いました(笑)
瑠美さん)あとはこのソリとか。実際に使われていたものらしいんですけど、キャンプではジャグ置きとして使ったりしています。
瑠美さん)キャンプの魅力は全部自分で選べることだと思うんです。だから私は「自分の小さな家を毎回作る」という感覚で楽しんでいます。行く場所、張るテント、置くもの、並べ方、全部が自由。主人は最初の数ヶ月はあまりキャンプが好きじゃなさそうでしたけど、ランタンとかの火関係は旦那がするようになって、居心地は良さそうです(笑)
正臣さん)カーミットチェアって人気ですけど、既製品だと座面がちょっと心許ないので張り替えたりもしました。
瑠美さん)家具を探すにしても「キャンプで使えるかな」というのが先に来るんです。その後に「家でも使えるじゃん」って。人とはあまりかぶりたくないので、古道具屋とかアンティークショップによく行くようになりました。
——好きが高じてアウトドアの楽しみが広がっているように思いますが、今後何かやりたいことはありますか?
瑠美さん)今はせっかく自転車を買ったので、もっとこれに乗って出かけたいですね。
正臣さん)ポタリングして現地で乗れば機動力もあって、思ってた以上に早く色々なところに行けるんです。まだまだ可能性を感じてます。
流行に流されるというよりも、自分たちが良いと思ったことを形にしている印象を持った仁居ご夫妻。そして、アウトドアを軸にして楽しみが広がっている姿がキラキラ輝いていて素敵でした!このたびはご協力、ありがとうございました!
<瑠美さんinstagramアカウント>
@hanauta63
<Forester’s Cafe>
・ウェブサイト:http://foresterscafe.com/
・instagram:@foresterscafe