カテゴリー: 登山情報

登山女子の本音トーク!|#01 登山口でぐっとくる男

山で見かける女子グループって、あれこれ話に夢中になっていたりしますよね。女同士が集まると、そりゃもう会話に花が咲き狂います。この連載は、とあるアラサー&アラフォーの登山女子が、登山ランチ中に交わしたおしゃべりを収録したもの。本音と願望たっぷりにお届けしますので、よろしくお願いします♪

登場人物

ナナコ(36歳)…編集者。彼氏なし。登山歴3年

ちか(28歳)…看護士。彼氏なし。登山歴2年

より子(24歳)…映像関係。彼氏あり。登山歴1年未満

マコ(32歳)…ライター。既婚。登山歴6年

晴天の三頭山。山頂にて山ランチをしていると、隣に30代と思われる男性社会人グループが…

(男性グループをちら見しながら)私思うんだけどさ、登山って続けるのにお金かかるじゃない。だから山での出会いって婚活に向くと思うんだよね。山で出会う男性には、それなりに安定した職業の人が多い気がする。

ああ、わかる! このあいだ恵比寿横丁で知り合った人がね、趣味が登山っていうから意気投合したんだけど、名刺見たら◯◯の人だった(大手携帯会社の名前)。

え、それ、この間ちかと一緒に大山を登った彼のこと? ナンパしてきた人と山いったの!?

そう〜。お互い酔ってたし、ノリでLINE交換したの。でもね、第一印象が仕事後のくたびれたサラリーマンだったせいか、早朝の伊勢原駅で手をふって待っていてくれた彼のさわやかさがもう素敵で、一気に好感度上がった。夜の街での彼と、朝の山での彼って、かなりの振れ幅だよね。土曜日に社会人同士で行く登山だと、メンバーのうち一人は二日酔いだったり、寝不足だったりしない? そんななか朝からビシッとしている人を見ると、ああ、いいな〜って思うの。

え、私、気だるく『…うっす』みたいなの全然OKなんだけど。寝癖を帽子で隠しているのとか、やだかわいいってなる(笑)。だって朝から『おいーっす!晴れたね全員集合!』みたいにこられるとまぶしすぎてつらくない?

それって今朝の私なんだけど。

ごめんごめん、ザ☆体育科系みたいなノリとか、わんぱくな人がもともと苦手だからさ私。文系だし。

まあ、私は遅刻しなけりゃなんでも許せるからいいよ。それより、早朝の登山口でさ、ちらちらグループが準備体操とかしている中で、ひとり黙々と登っていく男性に私はぐっときちゃうんだよね。休日のソロハイク野郎は私の胸をざわつかせる

それって何歳くらいの人のこと?

ええ〜全然、上限なし。ギアのひとつひとつも年季入ってて、ゲーターも古い型なんだけど手入れしてあって、もう山ガールなんて言葉がないころから山にずっといるような人。そういう人を見ると、私なんて軽率な感じに見えたりするのかなあってちょっと肩身せまくなっちゃう時もあるんだけど、こういう人がたまたま目の前を歩いていたりすると、なぜかほっとするんだよね。もの言わぬベテランの背中ってかっこよくない?

う〜ん。私は結構、黙々としている人でも(あの人、見られてること意識してるなあ)とか自意識を感じちゃうとダメなので、同意しかねるんだけど。背中で語るというより、背中がうるさい人ってたまにいるんだよね

ええ〜私鈍感だからそんなの全然わかんない。っていうか、ソロよりグループのリーダーをやってくれる人のほうが好き。そういう人って、面倒見のいい性格してそう。複数人で登山するってだけで大変なのに、まとめてくれるなんて神だよ〜。こないだ一緒に登ったときは、タクシーまで手配してくれてて本当にありがたかったな。ソロの人って、その点はわがままそうな性格の人が多そうじゃない?

ちかはわかってないね。たまたまその日見かけた彼はソロハイク野郎だったけど、もしかしたら前週はグループを引き連れて登山しててさ、『リーダーも悪くないし、みんな楽しんでくれたけど、あ〜やっぱり一人はいいなあ…』とか考えて山頂でコーヒー飲むことを楽しみにやってきた、いつもはリーダーだけど今日はたまたまソロハイク野郎かもしれないじゃん!

じゃあもうそれで決定でいいよ。我々がつい登山口で胸キュンしちゃう男子は、いつもはリーダーだけど今日はたまたまソロハイク野郎ってことで!

わからなくないけど…でもその人が前週リーダーしてたかなんて、確かめようがなくない?

いかがでしたか? 案外女性が集まると、こんなことを話していたり、していなかったりするんです。ちょっとどきどきしながら読んでくださった男性読者のあなたは、まさかあのいつもはリーダーだけど今日はたまたまソロハイク野郎ですか? 自己申告、お待ちしております☆ つづく!(かも)

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ライター:
ナナコ
タグ: 山ガール