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山めし・山パスタで大活躍!万能『干し野菜』の作り方|初秋の北アルプス新表銀座山パスタ縦走 #08

北アルプス新表銀座3泊4日山パスタ縦走の準備編です。山行の様子や山パスタのメニュー、レシピについてはこれまでの記事を御覧ください。

美味しい山パスタを手早く作るために!

今回の山行の一番の目標は、高度2500Mから3000Mの北アルプスの稜線、テン場にて素晴らしい景色を眺めながら美味しい山パスタを食べることでした。

日帰りや1泊程度のテント泊でなく3泊4日の縦走です。朝や昼はあまり時間がとれないことも多いと思われるので、山での食事は手早く調理する必要があります。そこで、北アルプス新表銀座で美味しい山パスタを手早く作るために、3つの方策を考えてみました。

(1) 干し野菜の活用
(2) 自家製パスタソースの活用
(3) 調理しやすい食材パッキング

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今回は(1)の「干し野菜の活用」についてご紹介させていただきます。

(1) 干し野菜の活用

干し野菜とは、野菜を天日干しにして乾燥させたものを言います。山で干し野菜を使うメリットは軽いこと、持ち運びしやすいこと、日持ちがすることです。

野菜を干すことで水分が抜けとても軽くなります。例えば一束185gのアスパラを3日間干した結果、30gになりました。約1/6の重さです。

傷みやすい生野菜が乾燥することで傷みにくくなり、持ち運びも楽になり長期保存が可能になります。軽さ、携帯性、保存性にすぐれた干し野菜はまさに山向き食材と言えるでしょう。

山パスタに使える干し野菜の6つのポイント

<ポイント1:簡単に始められる>

干し野菜を作るのに必要な道具は100均などで売っている干し網や竹ざるで十分です。慣れてきたら三段ぐらいの干し網を使うとたくさんの干し野菜を一気に作ることができます。

<ポイント2:どんな野菜でも!>

野菜はなんでも良いです。

市販のフリーズドライでは売ってないような野菜でも、自家製干し野菜なら作れます。しいたけ、マッシュルーム、ナス、大根、ねぎ、ピーマン、パプリカ、アスパラ、ほうれん草、など山パスタと合わせたい野菜をいろいろ試してみてください。

<ポイント3:基本的な作り方>

干し網や竹ざるなどに野菜を並べ、天気のいい日に数日間天日干しするだけです。

期間は3日が目安です。

1日程度干すだけの半干し状態だと生野菜に近い新鮮さがありますが、保存性がよくありません。逆に干しすぎてしまうと保存性は高まりますが、調理する際に戻す時間がかかってしまいます。3日を目安に調整してみてください。

<ポイント4:野菜の切り方>

野菜は使う大きさに切ってから干します。料理に合った大きさに切って干しておけば、いざ調理するときにそのまま使うことができ、時短になります。

左の細かく切ったアスパラはクスクスリゾットやクスクス炒飯に使いました。右の長く切ったのはジェノベーゼ、ペペロンチーノのロングパスタに合わせました。

<ポイント5:戻し方>

パスタを茹でるときに一緒に入れて戻すのが一番効率的です。早茹でパスタを使う際は、先に干し野菜を水に浸し、ある程度柔らかくなってからパスタを茹でるといいと思います。

<ポイント6:携帯方法>

干し野菜は乾燥しているので、生野菜のように傷みを気にする必要はほとんどありません。山に持っていく際はジッパー付き袋などが便利だと思います。家で長期間保存する際には保存瓶などの密閉容器に乾燥剤と一緒に入れておきます。

<ポイント7:野菜以外も!>

野菜だけでなく干しベーコンなども作れます。ベーコンはパスタと相性がいいのでぜひ山に持っていきたい食材です。もともと保存性が高い食品ですが、干すことによって水分が抜けて非常に軽くなります。食材を少しでも軽くしたい場合におすすめです。

他にも干したかぼちゃの種、干したウインナーを持っていきました。

かぼちゃの種は数日干し、仕上げにフライパンで炒って塩で味付けしました。行動食、夜のおつまみに最適です。

市販の辛口ウインナーを干しただけのドライウインナー、味はほぼサラミです。

ソライロノート

北アルプス新表銀座で美味しい山パスタを手早く作るために、軽くて持ち運びやすく保存性の高い干し野菜を活用してみました。調理もしやすくパスタとの相性抜群、美味しい山パスタを演出してくれました。

ご参考になるところがありましたら皆様の山パスタ、山ごはんに取り入れていただけたらと思います。

ソライロパスタ

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ライター:
ソライロパスタ

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