体験レポート

大自然の中、アウトドア初心者女子が感じた大切なこと in SOTONOMO Share the Forest Autumn

.HYAKKEIをご覧のみなさん、はじめまして。五島夕夏(ごとうゆうか)と申します。
普段はフリーのイラストレーターとして活動していて、家でぬくぬく過ごすのが大好きな根っからのインドア派です。

そんな私が今回、ひょんなことからキャンプ体験をする運びとなりました。
テント泊はもちろんはじめて、その上運動音痴でもある私は、果たして2日間楽しみきることができるのでしょうか!?

アウトドア初体験のド素人目線でイベントレポートをさせていただきますので、優しく見守ってくださると幸いです。

それでは初のキャンプ旅へ、レッツゴー!

実はスベスベ鹿の革

本日はSOTONOMOさんの、<Share the Forest Autumn>というイベントに参加いたします。
SOTONOMOさんは、“アウトドアで過ごすとっておきのひとときを、極上のお酒とともに提案するコミュニティ“なんですって。

ということは、もしかして美味しいお酒が飲めるということ……?
途端にわくわくしてきました。

あいにくの雨に見舞われたためスケジュールを多少変更して、以下のように進んでいきますよ。

やってきたのは、長野県の南部に位置する泰阜村(やすおかむら)。
自然に囲まれ、みずみずしい野菜や果物が豊富に実る美しい場所で、以前のSOTONOMOさんのイベントもここ泰阜村で行われたそうです。
どんなところなんだろう。

さてさて!まずスタートを切るのは、クラフト体験。
村の小学校で、鹿の革を使った小物作りを教えていただきました。

革は村の猟師さんが仕留め、捌いた後の鹿革なんだそうです

合皮や牛革は馴染みがあるけれど、鹿の革を触るのははじめてかもしれません。
予想以上にスベスベ気持ちのいい感触で驚きました。

先生に教えてもらいながら、コインケースを作ることに。
縫い物は好きだけど、革となるとまた勝手が違います。

好きな色の糸を選び黙々と作業すること約1時間。
完成しましたー!

どうでしょうか。
なかなか可愛く仕上がって、我ながら上出来であります。
キャンプで一泊するだけでなく、思い出を形にして持ち帰れるのが何より嬉しいですね。

このあと参加者に昼食として、おにぎり・ほうれん草のお味噌汁・きゅうりのお漬け物が振る舞われたのですが、それがもう美味しいこと!
シンプルなおにぎりと出汁のしみ込んだきゅうりの香りがベストマッチすぎて、ひっくり返るほど感動しました。本当です。

さあ、いよいよキャンプのはじまりだー!

お酒も空気も超ウマい

小学校から30分ほど車で走り、二軒屋キャンプ場に到着しました。

耳を澄ませば、聞こえるのは風と木の葉がこすれる音だけ。
空気が美味しいってこういうことか〜!

野外イベントチームS.O.S.さんによる、なんともおしゃれなバーがオープンし、早くもお酒の香りが漂っています。

私は特別メニューの、“泰阜村周辺で採れたリンゴを漬けたラムパンチ“をいただいてみました。
ツンとしたラムの酸味のあとにリンゴの甘みがぶわ〜っと広がって、これまた美味しい。

その他にも泰阜村のスペアミント&アップルミントを使ったモヒートなども

キャンプってもっと虫がブンブン飛んでいて、喉が渇いたら川の水をすくう感じ(偏見)かと思っていましたが、大間違いでした。
外でお酒を飲むのってこんなに気持ちが良いんですね。

いつのまにか日が落ちて、夕食の準備がはじまりました。
ダッチオーブンに好きな食材を詰め込んで、自分なりの味付けをします。

野菜ももちろん泰阜村産

ここでは猟師さんが仕留めてきた鹿や猪のお肉も並んでいて、自然と密着して暮らす人々を身近に感じることができます。

私が都会の小さな部屋で仕事をしている間に、森の奥で狩りをしている人がいること。
料理をしながら、ふだん安全なお肉や幸せな食事をいただける意味を、じんわり考えてしまいました。

星空の下でごちそうを

乾杯を終えて、待ちに待ったディナータイム。

何回オイシイって言うんだ、と思われそうなんですけど、めちゃくちゃ美味しい〜〜!!
近くの川で捕れたというアマゴは身がふっかふかだし、じっくり火を通したダッチオーブン料理は、野菜もお肉も超甘いんです。
鹿肉も猪肉もクセが無く、女性でも匂いを気にせず食べられますよ。

食べる場所で味が変わるなんて嘘だと思っていたけれど、満点の星空の下いただく料理は絶品以外のなにものでもありません。
キャンプ飯、なめてました!ごめんなさい。

ハッピーな食事に美しい緑、高すぎる空、心地良くほろ酔い……なんだここは。天国なのか。
どうして今までアウトドアを毛嫌いしていたのだろう。

もちろんもっと本格的で過酷なキャンプもあると思いますが、今まで自然と過ごす快感を知らなかったなんて、もったいなかったなあ。

明日の沢歩きに備えて、今日は早めに就寝です。

笑顔が絶えない沢歩き

朝起きてびっくり。なんて清々しいのだろう!
不安だったテント泊も快適でぐっすり眠ることができました。

とびきりの朝食とアツアツのコーヒーをいただいて、しばらくのんびり。
家で飲むスープの数万倍ウマい……。

ぱっちり目が覚めたところで最後のアクティビティ、沢歩きに向かいます。

雨続きの日々が嘘のように晴れ、インドアだった自分を忘れるほど胸が高鳴っています。

しかし当初、沢歩きと聞いて水辺をお散歩するくらいの気持ちでいたのですが、それは完全に油断でした。

はい。ご覧の通り、お散歩ではありませんでした。
運動が苦手な私はかなり戸惑いましたよ。

でもですね、一度えいッ!と挑戦してみれば後はもうなんてことなくて、日頃できない経験に心踊ってしまいました。
透明すぎる水も眩しいほどの緑も、ぜんぶ目に焼き付けたくなります。

今回のイベントに参加したことで、もう単純にアウトドアの楽しさを知ることができました。
ご飯がたまらなく美味しいこと、空を見上げるのは気持ちがいいこと、暗くなったら眠くなること。

ただ楽しいことだけでなく、ぐっと考える時間もありました。
命を食する意味、人間としてどう生活を送るか、何を大切にするか。

日常から切り離された空間だからこそ、気づくことができた感情だと思います。

ほんとに、ほんとに、来て良かったぞーーーー!

最後にSOTONOMOのみなさん、泰阜村のみなさん、ありがとうございました。

またぜひ、遊びに来させてください。


取材協力

*SOTONOMO
公式サイト:http://www.sotonomo.com/
facebook:https://www.facebook.com/sotonomo/


*長野県泰阜村
役場サイト:http://vill.yasuoka.nagano.jp/

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ライター:
五島 夕夏