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目標は楽しく完走!「SEA TO SUMMIT 2016~in佐渡大会~」への道のり(ロードバイク編)

「SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット)」ってなに?

SEA TO SUMMIT(以下STS)とは、モンベルが主催している環境スポーツイベントのこと。
「カヤック」「ロードバイク」「ハイク」を経て、海から山のてっぺんへと自力で進んでいくなかで、自然の循環を体感し、自然の大切さについて考えることを目的としている。
今年は5月~11月にかけて全国9か所で開催。「シングルの部」と「チームの部」があり、それぞれのペースで、海から山頂をめざす。大会開催地によっては、バイクとカヤックのレンタル(有料)があり、持ち込まなくても、また所有していなくとも、比較的気軽に参加できる。

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楽しいアウトドアスポーツイベントに参加してみたい!

ゴールデンウィークが終わり、季節は夏へ向かってますます暖かく(蒸し暑く?)なってきた今日この頃。
こんな時期になってくると無性にしたくなるのが「外遊び」。そこで目を付けたのが、筆者がかねてより気になっていたSTSだ。すぐさま仲間を募り、6月末の佐渡大会に参加するべく「チーム.HYAKKEI」を結成!

左から、羽田裕明(.HYAKKEI編集部)、山畑理絵(アウトドアライター)、猪野正哉(モデル兼ライター)からなる「チーム.HYAKKEI」。そして今回、ツーリングガイドをしてくれた、同店舗勤務の河野里奈さん

「順位よりも、楽しく完走!」がチームのモットー。この大会は入賞をめざして奮闘する人もいるが、大会自体が「自然の循環を体感し、自然の大切さについて考える」ことを主軸としているため、そういった観点に共感して参加したり、楽しく完走することを目的にしたりする人も多いのだとか。

まずは、STSを完走するための事前トレーニングとして「ロードバイク」を体験することに。
ということで、東京都町田市にある「モンベル グランベリーモール店」へ行ってきました!

最新のロードバイクからマウンテンバイクなど、数多くのスポーツバイクを取り扱う。無料の試乗会も不定期で実施。店内の広さは900坪もあり、全国のモンベルのなかでは最大級!

まずは、自分に合うように自転車をフィッティングする


すごい自転車の数!


ここでは約100台のスポーツバイクを販売しているんですよ。

早速ですが、わたしたちロードバイクに全然乗ったことがないんです。まず何からすればいいのでしょうか?


そうですね。乗る前に、自転車をフィッティングしておくことがとても重要です。


フィッティング?

ロードバイクの仕組みや選び方について、いろいろと教えてくれたのは同店舗勤務の山内史比古さん

はい。自転車に乗る前に、背丈や体格にあったサイズを選び、適切に調整します。そうでないと、乗っているうちに身体が段々と痛くなったりして、辛くなってきますから。


なるほど〜。

まずはフレームの長さを選びます。山畑さんの場合は、Sサイズですね。その次に、サドルの位置を決め、ハンドルまでの長さを調節していきます。


あ、足が攣りそう……。

肘と膝が伸びすぎず、曲がりすぎない位置を探りつつサイズを調整していく。スポーツバイクを購入の際は、「専門店にて必ずフィッティングを行ってほしい」とのこと

さて、フィッティングが完了したら、楽しいツーリングへ出かけましょう!ここからはわたしがご案内しますね。


河野さん、よろしくお願いします!


なんだかドキドキする~!


オレ、体力的にすごい不安…。


ゆっくり走るので大丈夫ですよ。すぐに楽しくなるはず!

公道に出る前に、右折や左折、徐行したいとき、ストップをするときの「手サイン」のレクチャーを受ける。手サインは、車の運転手はもちろんのこと、後続のメンバーに知らせるためにも必要だとか

車道を経て、河川沿いのサイクリングロードへ。春の風を切りながら、レッツ爽快ツーリング!


うわぁー気持ちいい~!


最近、部屋にこもってデスクワークばかりしていたから、この解放感がたまらない!


オレ久しぶりに自転車乗ったわ。いいね、自転車!


このサイクリングロードは海まで続いているらしいよ。


そういう目的があると、よりヤル気が出るよね。


大会当日の目的は、“山のてっぺん”になるわけだ。

今回乗ったバイクは、モンベルの「シャイデック」シリーズ。フィールドで得た経験をもとに、フレーム設計からつくりあげた軽量な自転車だ


これは自転車にハマる人の気持ちがわかる~。


ぼく、明日からチャリ通勤に変えようかな。


それ、いいかも。体力のベースアップにも効果ありそうだし。じゃあ猪野さんは禁煙かな?


……。ねえ見てよ、あそこの草むらに何かいない?(うまく話をそらす)


あっ、キジ!?

▲途中、道路のすぐ脇に立派な雄のキジを発見。どうやら、対岸にいるもう一羽の雄と縄張り争い中のよう


のどかだね~。


わたし段々とお尻が痛くなってきた…。


ロードバイクって、サドルがすごく固いよね。

慣れるまでは痛く感じるかもしれませんが、パッド入りのサイクルパンツを履くと断然楽になりますよ!


それ欲しいっ!

終始、涼しいにこやかな表情でわたしたちをリードしてくれた河野さん。乗っているときの姿勢も美しく、ホレボレ
この時期の新緑シーズンは木漏れ日が心地よく、どこまでも走れそうな気分になる


はあ~~~気持ちよかったぁ~。


ねー。お尻は痛いけど、ほどよい疲労感。このままプシュッと一杯やりたい。


(GPS時計を見ながら)今日走った距離は、往復で31kmだったみたい。結構走ったよね。


本番は約25kmでしょ?最初は不安だったけど、なんとかなりそうかも。


今日は平坦な道だったけど、これが登り坂になるんだよね?


よし!じゃあ登り坂も今度体験しておこう!


賛成~!

今回のトレーニングを終えて

サイクリングの魅力って、「自力」「風を感じられる」「景色が近い」ということを深く実感。車で目的地に行くのとは全く異なり、自然やご当地の暮らしをダイレクトに感じることができる。そうやって目的地までのプロセスがとても楽しめるから、プラスでキャンプツーリングに挑戦したら、ものすごく充実した時間を過ごせそう!車はあくまで「移動・旅行」という印象だけど、サイクリングは「観察・体感」という印象を強く持ったな。

登山にはない、スピード感がとても気持ちよかった! 景色がどんどん流れて、土地の匂いが少しずつ変わっていって。けれど、大会当日は坂道コース。体力はもちろん、メンタルが強くないと厳しいかも。でも、極限状態になったときの自分に出合えることは楽しみのひとつ!そのとき自分はどういう気持ちになるのか、どういう対処をするのか。日常では出てこない自分の新しい一面を知ってみたい。おれって実はドMかも(笑)

太陽を浴びて、風を浴びて、自分の足で長い距離を移動する。山歩きのように、ゆっくりと流れていく時間も好きだけど、自分にとってはロードバイクの疾走感が新鮮だった。風を切りながら、流れていく景色を味わう…というのがとても開放的で、心地がよかった!

ーー大会まで残りあとわずか。 次回は「カヤック」編をお届けします!

大会information


「SEA TO SUMMIT 2016」佐渡大会

開催日時:2016年6月25日(土)・26日(日)
開催エリア:新潟県佐渡市(モンベル・フレンドアイランド佐渡)
スタート地点:佐和田海水浴場/フィニッシュ地点:金北山頂上(標高1,172m)
*佐渡大会ではカヤックのみレンタル(有料)OK
*佐渡大会は5/27(金)までエントリー受付中! 詳しくはコチラ

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ライター:
山畑 理絵