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DJI、より安心の安全機能を携えた超軽量ドローン「DJI Neo 2」を発表全方向障害物検知とジェスチャー操作で、初心者でも扱いやすいモデルに

製品概要:151gの超軽量・コンパクトドローン

民生用ドローンとクリエイティブカメラ技術を手がけるDJIは、2025年11月13日、最新ドローン**「DJI Neo 2」**を発表したとのことだ。

  • 重量はわずか151gで、DJI製ドローンの中でも最も軽量かつコンパクトなモデルとされている[1]。
  • 新たに全方向障害物検知機能[1]を搭載し、安全性を高めているという。
  • 手のひらからの離着陸やジェスチャー操作、自動トラッキングなどに対応し、初心者を含む幅広いユーザーを想定した設計となっているとのことだ。

Neo 2は、家族での外出やアウトドアスポーツ、旅行、簡易FPV体験まで、日常シーンでの活用を意識したコンシューマー向けモデルとして位置づけられているという。


操作性:手のひら離着陸とジェスチャー/音声操作

手のひらでの離着陸と表示ディスプレイ

Neo 2は、機体前面左側に小型ディスプレイを搭載し、選択中の撮影モードなどを視認しやすくしているとのこと。

  • 機体をユーザー側に向け、離陸ボタンを押すだけで手のひらから離陸できるよう設計されている[1]。
  • 撮影後は、手の位置を検知して手のひらへの自動帰還・着陸を行う「帰還機能」[1]を備え、片付けの手間や不安を軽減する仕様だという。

ジェスチャー操作と音声操作

Neo 2は、送信機を使わず手のジェスチャーだけで飛行をコントロールできる機能[1]を搭載している。

  • 片手の手のひらをドローンに向けることで、左右・上下方向の移動を制御。
  • 両手のひらを向け、腕を左右に開くと機体が遠ざかり、腕を閉じると近づくなど、距離の調整も可能とされている。

さらに、音声操作[1]にも対応しており、スマートフォンやBluetoothヘッドフォンを介して飛行コマンドを送信できるとのこと。スポーツ中など両手が塞がる場面でも操作しやすい仕様になっている。

加えて、従来の送信機操作にも対応しており、DJI RC-N3送信機と接続した場合、日本国内では最大6kmの映像伝送距離[1]を実現するとしている。モーションコントローラーやゴーグルとの組み合わせによるFPV飛行にも対応し、多様な操作スタイルをサポートしているという。


カメラ性能:12MPセンサーとインテリジェント撮影

センサー・画質・ジンバル

Neo 2は、12MPの1/2インチCMOSセンサーf/2.2絞りを搭載し、高性能画像処理プロセッサーにより低ノイズでクリアな映像を目指しているとのことだ。

  • 2軸ジンバルに対応し、コンパクトな筐体ながら映像の安定性を確保。
  • DJI独自のActiveTrack機能と新機能SelfieShotを組み合わせることで、被写体を自動でフレーム内に保持しながら、開始から終了までハンズフリーで撮影できるよう設計されている。

高フレームレートと縦動画対応

動画面では、

  • 4Kスローモーション(最大100fps)
  • 2.7Kの縦向き動画[1]

に対応しており、SNSやショート動画向けのクリエイティブなコンテンツ制作を想定した仕様となっているという。


トラッキング・セルフィー機能:アクティビティ撮影を強化

Neo 2では、トラッキング性能が強化され、応答速度と安定性が向上したとされている。

  • ランニングやサイクリングなど動きの速いアクティビティでも、最大12m/s[1]の速度でトラッキングが可能。
  • 前後左右に加え斜め方向も含めた合計8方向でトラッキングを行い、より自然なフォローショットを実現する仕様とのことだ。
  • 複雑な環境では、後方トラッキングモードに切り替わり、被写体を確実に捉えながら安定した撮影を行うとしている。

新搭載のSelfieShot機能では、ハンズフリーでソロ・グループショットを撮影でき、

  • ウエストアップ
  • 全身
  • 遠景ビュー

といった構図を三脚なしで簡単に切り替えられるよう設計されている。誕生日会、ピクニック、家族での小旅行など日常シーンでの利用を想定しているという。


インテリジェント撮影モード:誰でも印象的な空撮を

Neo 2は、複数のインテリジェント撮影モードに対応し、少ない操作で印象的な映像を生成できるよう設計されている。

  • ドリーズーム:いわゆる「ヒッチコック効果」と呼ばれる画作りに対応し、SNS向けの特徴的な映像を簡易に生成できるとのこと。
  • クイックショット:ドローニー、サークル、ロケット、スポットライト、ヘリックス、ブーメランなど、ワンタップで自動飛行&撮影を行うモード群を搭載。
  • マスターショット:複数のカメラワークを自動実行し、その後音楽付きで編集済み動画を生成する機能で、簡便なワークフローを提供しているという。

これらのモードにより、専門的な撮影知識がないユーザーでも、一定品質の空撮動画を作りやすくしている点が特徴とされている。


安全性:全方向検知と一体型プロペラガード

Neo 2は、初心者ユーザーを意識したトリプルプロテクション構成を採用している。

  • 全方向単眼ビジョンシステム
  • 前方LiDARセンサー
  • 下方赤外線検知システム

これらを組み合わせることで、障害物をリアルタイムに検知し、衝突リスクを低減する仕組みとのことだ。

さらに、一体型プロペラガードデザインにより、プロペラ全体がガードで覆われており、初心者や屋内環境での飛行時の安心感向上を狙っているという。

前モデルのNeoと比較して、ホバリングおよびポジショニング性能も強化されており、屋内・建物周辺・水辺・雪面など、センサーにとって条件の厳しい環境でも安定飛行しやすくなったと説明されている[1]。


飛行性能・ストレージ・ワークフロー

Neo 2は、レベル5の耐風性能最長19分の飛行時間[1]に対応しているとされている。

ストレージ面では、

  • 49GBの内蔵ストレージを搭載。
    • 4K/60fps動画:最大約105分
    • 4K/30fps動画:最大約175分
    • 1080p/60fps動画:最大約241分

まで保存できるとされており、短時間のフライトを複数回行う一般的なレジャーユースでは、別途外部メディアなしでも運用しやすい容量となっている。

データ転送はWi-Fi接続に対応し、最大80MB/s[1]でスマートフォンのDJI Flyアプリへ直接転送できるため、ケーブルなしで編集・共有を完結できる点も特徴とされる。


価格・ラインナップ

DJI Neo 2は、発表日当日からDJIオンラインストアおよび認定ストアで販売開始されているとのことだ。

希望小売価格(税込):

  • DJI Neo 2(機体単体):38,390円
  • DJI Neo 2 Fly Moreコンボ(機体単体):51,700円 ※Amazon限定コンボ
  • DJI Neo 2 Fly Moreコンボ:66,660円
  • DJI Neo 2 Motion Fly Moreコンボ:91,740円

また、包括的な保証プラン**「DJI Care Refresh」**にも対応し、飛行紛失・衝突・水没など偶発的な損傷に対して製品交換サービスを提供するとのこと。

  • 1年版:1年間に最大2回の交換
  • 2年版:2年間に最大4回の交換

メーカー保証や送料無料などのサービスも含まれるとしている。


企業情報:DJIについて(要約)

DJIは2006年創業以来、民生用ドローン分野のパイオニアとして技術開発を続けてきた企業であり、空撮分野のみならず、

  • 再生可能エネルギー
  • 農業
  • 公共安全
  • 測量・マッピング
  • インフラ点検

といった産業向けソリューションにも事業領域を拡大しているという。ドローン技術を通じて、人々の生活や産業構造に新たな価値を提供することを目標に掲げているとのことだ。


考察:超軽量×安全性強化で、ドローンの「日常使い」をさらに後押し

DJI Neo 2は、重量151gという超軽量設計に、安全機能とトラッキング・自動撮影機能を組み合わせたモデルとして企画されている。
従来、コンシューマー向けドローン市場では「操作が難しそう」「落としたら怖い」といった心理的ハードルが指摘されてきたが、

  • 手のひら離着陸
  • ジェスチャー/音声操作
  • 全方向障害物検知+プロペラガード

といった仕様は、その不安を和らげ、**“家族や友人との日常シーンに持ち出せるガジェット”**としてのポジションを狙っていると考えられる。

また、49GB内蔵ストレージとワイヤレス高速転送は、スマホ中心の撮影・編集ワークフローとの相性が良く、SNSやショート動画を前提としたユーザーにとって扱いやすい構成といえる。

一方で、撮像素子は1/2インチ・12MPとし、フラッグシップ機のようなセンサーサイズや長時間飛行よりも、「軽さ・安全性・手軽さ」に軸足を置いた仕様となっている点が特徴的だ。
これにより、既存のハイエンド空撮機とは明確に棲み分けを図りつつ、初めてのドローンユーザーや、アクティビティの“サブカメラ”需要を取り込みにいく戦略と見ることができる。

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ライター:
.HYAKKEI編集部