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テスラ、北陸初の直営ストア「テスラ富山」を11月19日オープン

「テスラ富山」オープン概要

北陸・山陰エリア初の直営ストア

テスラは、北陸地方初となる直営ストア「テスラ富山」を、2025年11月19日にオープンすると発表している。
出店場所は、北陸最大級のショッピングモールとされるフューチャーシティ「ファボーレ」内とのことで、北陸および山陰地方におけるテスラの新たな販売・体験拠点になる位置付けとみられる。

  • 店舗名称:テスラ富山
  • 住所:富山県富山市婦中町下轡田165-1 フューチャーシティ ファボーレ 1階
  • 営業時間:10:00〜21:00
  • 試乗予約:テスラ公式サイトの試乗予約ページから受付とのこと

厳しい冬の気候を前提とした提案

富山を含む北陸地域は豪雪地帯として知られ、冬期の路面環境はEVにとっても重要な条件となる。
同ストアでは、デュアルモーターAWDによる雪道走行性能や、寒冷地でも短時間で走行可能とするバッテリー・車両制御技術などについて、スタッフが説明・提案を行うとしている。

車内温度や各種操作については、スマートフォンアプリからの遠隔操作機能なども案内される見込みとのこと。


展示・試乗車:Model 3とModel Y

ミッドサイズSUV「Model Y」

SUVタイプのModel Yは、広い室内空間と後席の電動可倒シートを備え、多用途な使い方を想定したモデルとして紹介されている。
世界的には2023年に年間販売100万台超を記録し、多くの地域で主力モデルとなっていると説明されている。

  • 車両本体価格(税込):5,587,000円〜
  • ボディタイプ:ミッドサイズSUV
  • 駆動方式:RWD/デュアルモーターAWD(グレードにより異なる)
  • 航続距離(WLTCモード):約547〜682km(グレードにより異なる)
  • トランク容量:最大2,138L(フロントトランク117L含む)とのこと

ミッドサイズセダン「Model 3」

Model 3は、ミッドサイズセダンとして、日常利用から長距離移動までを想定したモデルとされている。

  • 車両本体価格(税込):5,313,000円〜
  • ボディタイプ:ミッドサイズセダン
  • 駆動方式:RWD/デュアルモーターAWD(グレードにより異なる)
  • 航続距離(WLTCモード):約594〜766km(グレードにより異なる)
  • トランク容量:682L(フロントトランク88L含む)とのこと

共通装備・仕様の主なポイント

両モデルとも、以下のような仕様がアナウンスされている。

  • 前席:電動パワーシート、シートヒーター/ベンチレーション
  • 後席:シートヒーター(分割可倒方式は車種により異なる)
  • ディスプレイ:前席15.4インチタッチスクリーン、後席8インチリアスクリーン
  • オーディオ:最大17スピーカー+サブウーファー構成(モデル/グレードにより差異あり)
  • カメラ:車外8台+車内1台
  • 足回り:第2世代サスペンション、第2世代ノイズ低減ハードウェア採用とのこと

購入時の補助金・納車目安

CEV補助金および自治体補助

Model 3・Model Yの新車購入には、国のCEV補助金として870,000円が適用対象とされている。
加えて、自治体独自の補助金制度が設定されている場合もあり、詳細は各自治体の公式情報を確認するよう案内されている。

※補助金は予算枠や申請条件によって変動する可能性があり、最新情報の確認が必要とのこと。

納車期間

  • 納車目安:約1〜2か月
    グレード構成や在庫状況によって変動する可能性があるとしている。

全国のストア網と今後の出店

既存ストア・センター・ポップアップ

リリースでは、「テスラ富山」のオープン時点での全国のストア・サービス拠点一覧も併記されている。
北海道から沖縄まで、常設ストアのほか、イオンモールや大型商業施設内でのポップアップストアなどを組み合わせた展開となっているとのこと。

北陸・山陰エリアでは、今回の「テスラ富山」が初の直営ストアとなる。

今後オープン予定の拠点

  • 11月15日:テスラ北九州 POP-UP(イオンモール八幡東)
  • 11月22日:テスラ岡山(杜の街グレース)

こうした新規拠点の追加により、試乗機会や実車確認の場を広げる狙いがあるとみられる。


紹介プログラムのアップデート

1件あたり15万クレジットの付与

テスラ既存オーナー向けの紹介プログラムについても、今回のリリースでアップデート内容が示されている。

  • 対象期間:2025年10月1日〜12月31日
  • 内容:紹介リンク経由で新規に対象Tesla製品を注文・納車完了した場合、紹介者アカウントに150,000クレジット付与
  • クレジット利用先:スーパーチャージャー充電料金、アフターサービス、Teslaショップアイテムの支払いなどに利用可能とのこと

条件・注意事項

  • 過去にテスラ製品を所有していた人は、紹介による特典対象外。
  • クレジット付与は最大10回分(最大10名紹介)まで。
  • 紹介とは別に、オーナー本人の買い替え・増車についてもロイヤリティ特典として150,000クレジットが付与されるとされている。

考察:豪雪地域でのEV普及を見据えたローカル戦略

識者の視点として見ると、「テスラ富山」は単なる店舗網拡大にとどまらず、豪雪・寒冷地域におけるEVの実用性訴求という意味合いが強いと考えられる。
冬季の航続距離低下や充電環境の不安は、寒冷地ユーザーにとってEV導入を迷う要因となりやすく、デュアルモーターAWDやバッテリー制御の実例を地域に根ざした店舗で説明・体験させることは、心理的なハードルを下げる施策といえそうだ。

また、全国的なストア展開にあわせて紹介プログラムを強化している点からは、既存オーナーの「口コミ力」を販売戦略の中核に据える意図が読み取れる。
地方都市での出店とオーナーコミュニティの活性化を組み合わせることで、EVの認知から購入検討、実利用までの流れを一体的に作ろうとしている動きと捉えられる。

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ライター:
.HYAKKEI編集部