IDAが八ヶ岳の山小屋に30kgの物資をドローンで輸送、日本初の試みとのこと。山岳物流の新しい可能性が開かれたらしい。
一般社団法人国際ドローン協会(IDA)は、長野県八ヶ岳の山小屋「赤岳鉱泉」「行者小屋」と連携し、30kgの物資を運搬する大型物流ドローンの実証を行い成功したとのこと。高度差約800m、距離約6.7kmを7分で飛行し、山小屋スタッフの大きな負担を軽減する仕組みを実証したらしい。
2025年8月14日、果物30kgを麓から標高2,200mの赤岳鉱泉まで運搬。通常2〜3時間かかる行程をわずか7分で完了したとのこと。
9月23日には登山道整備用の資材を行者小屋周辺へ輸送。ウインチとワイヤーを使い、滑りやすい山道へ正確に荷物を届けたとのこと。従来の人力運搬の負担を大幅に減らし、安全性も向上したらしい。
IDA代表理事・榎本幸太郎氏は「登山道整備や山小屋運営は重労働。長年お世話になった山に恩返しをしたい」と語ったとのこと。自身の登山歴30年以上の経験から、ドローン技術を山の現場に活かしたい意向らしい。
今回のフライトは、国家資格「一等無人航空機操縦士」を有し、重量25kg以上・目視外・夜間飛行の限定解除資格を持つプロパイロット2名が担当したとのこと。法令順守と安全性を確保した運航が行われたらしい。
今後は食材や日用品の補給、災害時の応急物資輸送など、山岳物流に幅広く活用を進めるとのこと。特に高齢化や人手不足が進む山岳地域で、ドローン物流が新たな解決策として期待されるらしい。
山岳地帯でのドローン物流は、社会実装に向けた大きな転換点といえる。従来の人力中心の輸送を補完し、安全性と効率を両立できれば、観光・防災・自然保護の分野にも波及効果が見込まれる。日本初の30kg運搬成功は、将来的な制度整備や地域連携モデルの先駆けとして注目されるだろう。