京都北部の山から海へ。鬼伝説をたどるロングトレイル「Oni trail」が、アルパインツアーサービスによる国内募集型ツアーとして初販売を開始。
海の京都DMOが開発したアドベンチャートラベルコンテンツ「鬼トレイル（Oni trail）」が、アルパインツアーサービス主催のツアー商品として、2025年6月より国内販売を開始した。
ツアー名は「大江山・天橋立、伝説の“鬼トレイル”と伊根の舟屋群を往く5日間」。11月18日出発で、京都駅を起点に福知山・与謝野・宮津・伊根を巡る構成となっている。
鬼トレイルは、京都・大江山から丹後半島・立岩まで約100kmにおよぶロングトレイル。そのなかでも、鬼伝説や巡礼文化を象徴するハイライト区間約36kmを、ガイドと共に歩くショートバージョンの体験旅が今回のコースだ。
行程中は、鬼伝説ゆかりの地・大江山連峰縦走に始まり、天橋立の松並木、成相寺の巡礼道を経て、日本海の漁村・伊根の舟屋群へ。山から海へと続く道のりのなかで、歩くことでしか味わえない地形や歴史、そして人の営みに触れる設計となっている。
また、旅の途中では、この時期解禁となる松葉ガニを含む夕食も用意されるなど、食の魅力も織り込まれている。
「鬼トレイル」というネーミングに惹かれる一方で、その実態は、文化資源と自然景観を繋ぎ直す“歩く旅”の提案でもある。
かつて巡礼者たちが通った道を、自らの足で再訪し、見知らぬ土地の物語を感じ取る。これは観光というより“体験する文化遺産”とも言える。
DMOによるロングトレイル造成と、登山系旅行会社による商品化。この組み合わせが、地域に新しい観光文脈をもたらしはじめている。
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