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Goldwinが丸の内店を移転リニューアル、トレイルランニングの新ラインも先行展開へ

都内旗艦店「Goldwin Marunouchi」が6月21日に再始動。新素材研究所デザインの空間に、トレイルラン向けの実験的コレクションが登場する。

素材と機能の交差点に、Goldwinの新たな表現

Goldwinが丸の内に構える旗艦店「Goldwin Marunouchi」が、2025年6月21日(土)に移転リニューアルオープンする。手がけたのは、京都店に続いて新素材研究所の榊田倫之氏。竹や桐といった日本的な素材を軸に、風の流れや時間の積層を感じさせる空間が生まれたという。

地層のように折り重なる“地”と“知”のレイヤー、空間を満たす風のような音、そしてしなやかに外界を受け入れる植栽の演出。そうした設計思想の細部には、Goldwinが掲げる「Dedication to Detail(細部へのこだわり)」が静かに宿っている。

「Goldwin 0」から、山を走る人のための新提案

今回の移転に合わせ、「Goldwin 0」から新たな試みも加わった。テーマはトレイルランニング。富山本店の研究施設「テック・ラボ」による科学的データを基に、リフレクト加工の通気口を配したウエアが登場する。

ヌー・アバスの監修によるこのラインは、発汗や日射のパターンをヒートマップで可視化し、Tシャツやショーツ、トレイルパックに反映。機能性を美しく落とし込むことで、日常から山へと向かう身体を自然にサポートする。

都市と自然、そのあいだの心地よさを届ける場

北京、京都と続いた“サロン”のある店づくりが、ついに東京・丸の内にも。店内では、プライベートな時間と開放的な空気感の両立を意図し、接客の質そのものを空間とともにデザインしている。

ブランドが大切にしてきた思想や美意識を、都市生活者の日常にやわらかく重ねていく。この店舗が目指すのは、アウトドアとライフスタイルを自然につなげる「場」としての再定義なのかもしれない。

機能を超えて、空間と身体の関係を問いなおす場所

Goldwin Marunouchiのリニューアルは、単なる店舗の刷新ではなく、「装う」と「過ごす」の関係に新たな風を吹き込む試みだ。
自然素材の質感、科学的な裏付けをもつ機能服、そして丁寧に設計された音と光。そのすべてが一体となって、「身につけることの意味」を再考させる。

ここには、トレイルでも街でも、自分の身体と向き合う人のための静かな選択肢がある。

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ライター:
.HYAKKEI編集部