札幌から車で約2時間30分。
旭川空港からなら約15分。
丘のまちとして有名な美瑛は、1年を通じて四季折々の絶景が楽しめます。
今回は、その美瑛の大地から、日本百名山である十勝岳までを散策。
Apple社のMacやiPhoneの壁紙の写真で有名な美瑛の写真家「ケント白石さん」のオススメスポットも聞いてきました。
旭川空港からレンタカー、もしくは電車で美瑛駅に着いたら、美瑛エリアに広がる畑の壮大な景色を眺めにいきましょう。
美瑛には名前が付いた丘や木が点在しており、地図を片手に散策が楽しめます。
何気なく通った名前もない田舎の原風景にも感動できますよ。
国道966号線をまっすぐ進むと、北海道を世界に売り込むサムライ写真家、ケント白石さんが運営するペンション「てふてふ」があります。
ケント白石さんの作品は、人間の網膜で見るような自然な風景写真が多く、「Retina Photo」と呼ばれているもの。代表作である「青い池」をはじめ、美瑛の風景は世界的に評価が高まり、多くの観光客を呼び寄せています。
そんなケントさん曰く、「美瑛の本当に奇麗な景色を見たいなら早朝」。以下はケントさんおすすめの絶景写真をご紹介します。
「太陽を撮る – The Crown」 北海道美瑛町
Photo by http://blog.goo.ne.jp/chimaki-1014
早朝・春の丘 北海道美瑛町
Photo by http://blog.goo.ne.jp/chimaki-1014
「今日が始まる!」 北海道美瑛町
Photo by http://blog.goo.ne.jp/chimaki-1014
「てふてふ」から、さらに966号線をまっすぐ十勝岳方面に進むと、「青い池」や「白ひげの滝」などの観光名所があります。
「青い池」は人工的なダム湖に青い水が流れ込んでいます。訪れる時間によって色が違うので色々な表情が楽しめます。
「白ひげの滝」を越えたあたりから、勾配が険しくなってきます。(※ここは登山コースではないため、車の利用をおすすめします。)
目指すは十勝岳温泉の登山口。
途中には、「北の国から」の舞台にもなった無料の混浴温泉「吹上温泉」もあります。
また、本格的な十勝岳登山を楽しみたい方は、十勝岳望岳台から頂上を目指すコースが人気です。目の前には、噴煙をあげ今なお活動を続ける十勝岳をはじめ、2000m級の山々が連なり、十勝岳登山玄関口として登山シーズンは登山愛好家で賑わいます。
いよいよ十勝岳温泉の登山口に到着。今回は、往復約2時間半の安政火口に向かいます。
コース序盤は緑が多く、雪の残る十勝連峰を見ながら進みます。
視界が開けると、赤茶の壁の断崖が見えてきます。
この地点で電波は無くなります。YAMAPのアプリにあらかじめ十勝岳の地図をダウンロードしておくと、電波がないところでもGPSで居場所を教えてくれます。
雪解け水が流れているエリアに到着。ゴールはもうすぐです。
安政火口分岐というポイント途中からは登山道が無くなるので注意してください。足下も不安定なので、コースを考えながら進みます。
噴煙が上がっている場所まで辿り着けばゴール!
※ここがゴールという地点が無いため、見晴らしが良く休憩できそうなポイントまで歩いてみましょう。
下山したら、登山口の隣にある十勝岳温泉の温泉宿「凌雲閣」へ。
北海道で一番高い所にある温泉です。四季折々の景色を湯に浸かりながら楽しめます。
※以下は「凌雲閣」オーナーさんから頂いた素敵な露天風呂の写真です。
Photo by https://www.facebook.com/yamanikitemite/
美瑛の美しい景色と、雄大な十勝岳。
このエリアは1年中異なった魅力がありますが、特に9~10月の紅葉シーズンは色鮮やかな絶景が楽しめます。雪の降る時期の北海道は、一面真っ白なワイルドな景色に心震える経験ができるかもしれませんよ。
少し休みをとって、北海道の大自然を満喫してみませんか。
文=松田 然(まつだ もゆる)
ライティングカンパニー合同会社スゴモン代表 兼 ライター。旅をしながら仕事をするライフスタイルを取り入れ、自転車で日本の47都道府県走破。自ら起業・フリーランス・上場企業・海外と様々な働き方を経験し、これからのライフスタイルのヒントを発信中。
伏見さんは横浜でBBQ場を運営するアウトドアフリーク。そんな伏見さんから『富士山で流星群を独り占めするイベントをするんだけれども、来ないか?』というお誘いをいただき参加してきました。
参加者は14名、神奈川県のあざみ野駅集合でマイクロバスを走らせること約2時間。スムーズに富士山五合目の駐車場に到着しました。
ご覧の通り、夜22時頃の駐車場はほとんど人がいないんです。
周りに人がいないので、必然的に灯りはありません。車のライトを頼りに、せっせと皆でキャンプの準備をします。準備の時の一体感がキャンプの良いところでもありますよね。
なんでこうも人がいないのか?富士山の夏の登山シーズンはマイカー規制が行われ、通常の車は5合目まで入ることができません。入れるシャトルバスなども、夕方頃には下山するので夜になるとガラガラになるわけです。その事に気付いた伏見さんは、3年前からこのイベントを企画し毎年好評なイベントになったんだそう。現場のことを熟知している伏見さんだからこそプランニングできる、粋なイベントです。
テーブルなどを設置し、おつまみを用意したら乾杯です。美しい星空を眺めるために灯りは最小限に抑えます。あいにく厚い雲に覆われた空模様、流星群はもとより、星空すら見えるのか一同心配に。
谷の方は厚い雲に覆われていましたが、山頂の方は幸いにも薄い雲で、風によって移り変わりが激しい空模様。一時も目が離せない、自然ならではの環境で空を眺めます。
雲に覆われながらも、円を描くように星空が!都心の空からはまず眺めることができない、小さな星までもくっきり見える絶景がそこにはありました。
自分の目の前に広がる圧巻の星空は一見の価値アリです。
山頂は厚い雲に覆われ、残念ながら富士山の印象的な形を明確に捉えることはできませんでしたが、立ち上げるような雲とその間を星の群れが散りばめられた空は、満天の星空よりもどこか富士山の息吹を感じる感覚を持つことができました。
肉眼でも十回以上は流れ星を確認することができ、中には右から左へと貫くような流れ星もありましたが、その刹那的な流れ星を写真に納めることがなかなかできず。明け方4時までというタイムリミットがある中、シャッターを開く度に「流れてくれ」と願います。
周りの参加者も寝静まった頃、それまで立ちこめていた薄い雲たちが綺麗に晴れたその瞬間、短くはありましたが流れ星を捉えることができました。四方六方に広がる星と、星雲、その上を流れ星がやってきたのです。これぞ待ち望んでいた瞬間。この瞬間を諦めずに待ち続けてくれた、カメラマンの黒木さんに篤く感謝です。
谷側でも一瞬だけ星空を見せてくれました。山側とはまた違った幻想的な光景です。
br /22時頃に到着して、その場を離れる4時頃までの約6時間。上空に広がる雲は幾度となく変化し、それに応じて星空が見え隠れ。流れ星にいたっては、ほんの一瞬の出来事でしかない。そうした経験を通して「自然という気まぐれさ」を感じるのと同時に「その一瞬一瞬の“いま”の大切さ」を感じざるをえませんでした。
br /だからこそ、こういった体験を最小限の準備で提供してくれる伏見さんのイベントが周りから愛されるのでしょう。そして、そこでの経験を通して自然との触れ合いの大切さを学び、自然を楽しむ輪が広がってくれることを願い、そういった活動を編集部としても行っていけたらと改めて決意を新たにしたイベントでした。
毎月のように自然と触れ合う楽しいイベントを開催中。