東京都23区内では多くの自然が失われてしまいました。しかし、東急大井町線「等々力駅」徒歩5分の場所にある「等々力渓谷」は区内唯一の渓谷です。そして木陰と湧水によって渓谷はとても涼しく、多くの人々がここに「涼」を取りに来ています。
暑い日が続きますね。特に緑が乏しい都心の人々は空からは強い日差し、さらにアスファルトやビルからの照り返しを受け、歩くだけでも汗が噴き出てきます。そんな“乾いた”生活には潤いを! 渋谷から電車でわずか15~20分程度でリフレッシュできるスポット、それが今回紹介する「等々力渓谷」。
もともと台地だったのが、湧水で削られて渓谷になったもので、その両脇には雑木林が生い茂っているため真夏でもとても快適なんです。
夏になると家族連れはもちろん、仕事中ちょっと息抜きに来たサラリーマンも納涼を求めてやってきます。遊歩道はわずか1Km程度で15分もあれば踏破できますが、ただ歩くだけでは勿体ない!等々力渓谷の楽しみ方をご紹介しましょう。
まず遊歩道を歩いて行くと川に降りて行く踊り場があります。子供たちだけではなく大人もジャブジャブと水の中に入り、水遊びなどをしています。川の中を歩きながら渓谷めぐりをしてみるのもいいでしょう。
さらに先を進んでいくと不動の滝と稲荷堂が見えてきます。ここはパワースポットとしても人気が高く、お参りをする人が多くいます。
お参りして一応渓谷めぐりは一段落といったところでしょうか。いえ、せっかくここまで来たのだから、もう一つ行っておきたいスポットが渓谷内唯一の休憩処「雪月花(せつげっか)」です。不動の滝を眺めながら一服できる雪月花の名物は「くず餅」、夏はかき氷。渓谷の清涼に包まれながら食べるスイーツはまた格別の味わいです。
雪月花で休んだ後は同店の前にある階段を上がり等々力不動尊を参詣して“渓谷の旅”も締めとなります。あとは来た道を戻って帰るのもいいですし、不動尊から公園を出て等々力駅方面に戻ることもできます。
これが悲しいことに、渓谷を出ると再びメラメラと燃えるように暑くなってきます。そうです。外に出るとどれだけ渓谷内が涼しかったのか、よく分かるのです。しかも手軽でアクセスも便利な納涼スポット「等々力渓谷」。
暑さに疲れたらぜひ行ってみてください。都心では絶対に味わえない世界が広がっています。
<概要>
住所:世田谷区等々力1-22、2-37~38
HP:世田谷区公式ホームページ
お問い合わせ:玉川公園管理事務所(03-3704-4972)
営業日:通年
利用料金:無料
<交通アクセス>
電車:東急大井町線等々力駅から徒歩3分
バス:等々力(成城学園前駅・渋谷駅・東京駅南口~等々力)
駐車場:なし
(本記事は2015年8月10日に公開されました)