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「革だからこそ、どんどん使ってオンリーワンのチェアに」Hayama Log Cabin coffeeの店主が語るDOWN TOWN GEAR”下町レザーチェア”の魅力

「キャンプで座っているひとときを極上のものにしたい」そんな想いから生まれたのがDOWN TOWN GEARの「下町レザーチェア」です。

創業100年の革製品メーカーがタンナー(皮を革に加工する業者)に直々に頼んで製作したこだわりのチェアです。通常革製品メーカーは、革問屋から革を仕入れて製品を作ります。しかしダウンタウンギアではタンナーと直接やり取りすることで、費用を抑え、細やかなこだわりを施した製品を作ることに成功しました。

牛革を全面に使用して作ったこのチェアは、熱に強く、火の粉が飛んでも穴が開きません。そんな下町レザーチェアをHayama Log Cabin coffeeの店主・山口徹さんに使ってもらいました。

Hayama Log Cabin coffeeの店主・山口徹さん

ーーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

8年前に横浜から葉山に移住して、現在はコーヒー豆やコーヒー器具を販売しています。葉山に引っ越してきたのは乗っていたジープを整備してくれるお店があったからです。「毎週葉山に来ているなら移住しちゃえば?」と言われて試しに住んでみることに。当時は会社まで電車で通勤していましたが、1時間半くらいで通えました。葉山での暮らしは夜も静かで気に入りましたね。

山口さんが所有するAMC jeep CJ7 1980とBESSのカントリーログ。

家を購入することを考えたときに、海の近くは高かったので山に住むことに。「山ならログハウスでしょ」と思ってログハウスを建てました。海の近くに住んでいたらサーファーズハウスにしたと思います(笑)

もともとコーヒーの味は好きではなかったのですが、見た目が好きでした。あの佇まいがいいんですよね。ログハウスに合うのは緑茶じゃなくてコーヒー。美味しく感じないコーヒーをなんとか美味しくできないかと考える中で、会社をやめてコーヒーのお店を始めました。

ーーすごいですね。とことんカッコいい暮らしを追求しているように見えます。それでは最初に下町レザーチェアを見たときの印象を教えてくれますか?

「アウトドアチェアなのに革を使っちゃうんだ!」とびっくりしました。でも革だから見た目が圧倒的にかっこいいですよね。高級な革だからこそ雑にどんどん使いたくなりました。

革はタンナーが製作可能な最大限の厚さにすることで丈夫に!それでいて使っているうちに繊維がほぐれて、持ち主の身体に馴染んでいく。
椅子の内側に描かれた線はネン引きといい、1枚1枚手作業で入れている。この線があることによって椅子の表情が引き締まって見える。

ーーなぜ高級な革製品だからこそ雑に使いたいんですか?

普通、1脚5万円近くする椅子は大切に使いたくなっちゃうじゃないですか。でも椅子なんだから座らないと意味ないですよね。下町レザーチェアの作り手さんはきっとたくさん座ってほしいと思うんですよ。だから「もったいないから使わない」はしたくないですね。

チェアの背もたれに足を乗せてバックのようにして使うこともできる
薪だって運んでしまう

よく経年劣化という言葉がありますが、経年美化と言いたいです。劣化じゃないじゃないですか。下町レザーチェアは時間が経つにつれてどんどん美しくなる製品なんですよ。そういうものだから長く大切に使いたいです。

下町レザーチェアのようなこだわって作られたものは、1個の製作にとても手間がかかっていて、多くは作れないと思います。今は物をたくさん作ってたくさん売る時代ですが、下町レザーチェアはそういう商品とは違うんですよね。作り手の革への愛が伝わってきて愛おしいです。

一般的に出回っている革製品はクロムなめしという方法で作られていて、耐久性や防水性は高い。しかし使っているうちに味がでてくるものではない。反対に下町レザーチェアはタンニンなめしという方法で作っているため、使っているうちに光沢がでてきて味のある見た目に育っていく。また金属成分を含んだ人工の薬液を使うクロムなめしとは違い、植物に含まれるタンニン成分のみを使用することで環境にも配慮した。

ーー実際にどんな場面で使われているんですか?

デッキでコーヒーを飲んだり、Instagramを更新するときに座ったりと日常の中でよく使っています。僕はジープで車のレースにも出場しているので、その待ち時間にも座りたいですね。

革って使う人によって表情が変わるんですよ。たとえばこの椅子は生き物の革でできているので、カビるんです。それに傷ついたときもちゃんとメンテナンスしてあげないと傷みます。そのめんどくささが楽しいですね。

使いながらオイルで磨いたりしているうちに色も変わってきて、自分の汗や油もついて、オンリーワンのチェアになる。同じ時期に別の人がこの椅子を買って、5年後に見せ合ったらきっと違う色になっていますよ。

山口さんに使ってもらった下町レザーチェア

今回山口さんに使ってもらったのはこちらのチェア。

【商品詳細】
商品名:下町レザーチェア
商品サイズ:W500mm×D520mm×H500mm
カラー:カーキ/タン/ブラック/キャメル/ブラウン
価格:¥49,500

下町レザーチェア(フレーム付き)
https://downtowngear.theshop.jp/items/76403100
下町レザーチェア(シートのみ)
https://downtowngear.theshop.jp/items/74139094

下町レザーチェアのシート部分は、Helinox(ヘリノックス)のチェアワンと互換性があるので、チェアワンに張り替えてお使いいただくことも可能です。つまりチェアワンをお持ちの方は、シートをご購入するだけでリッチな革の椅子に変身させることができるんです!

左がチェアワンのフレーム、右が下町レザーチェアのフレームにレザーシートを取り付けたもの。サンプルを使用しての撮影であり、現行品とは仕様が一部異なります。

下町レザーチェアは天然素材である牛革を使用しているため、部分部分で微妙に表情が異なり、まったく同じ製品はありません。その上使っているうちに身体にフィットしてきたり、磨いているうちにピカピカになったりとどんどん自分の好みのチェアに育っていきます。

アレンジを加えながら、この世でたった1つの自分だけの椅子に育ててみませんか?
https://downtowngear.theshop.jp/items/76403100

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ライター:
児嶋 佑香