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【観た】映画“アルピニスト”は史実に基づいた歴史的な名作になりえる映画だと思う【やばい】

来る7月8日 映画「アルピニスト」が公開される。
縁あって一足先に映画をみせていただいたので、感想をシェアしたい。

ちなみに、映画“アルピニスト”(原題:THE ALPINIST)はアメリカですでに公開されているが、amazon prime videoでの評価は4.8点(635件)と高い。
参考までにMERU:4.8(6,053件)、Free Solo:4.7(8,397件)となっていることからも、名作候補といえると思う。

今、世界の登山界で最も勢いのある若手のホープに2年間密着

この映画は2年間の密着の末、実現したドキュメンタリー。追ったのはクライマー「マーク・アンドレ・ルクレール」。撮影開始当時23歳の無名のクライマーだった。そんな彼になぜスポットライトが当たったのか?

そもそも無名であることがおかしかったのだ

・1992年カナダで生誕
・ADHDと診断され、中学生まで自宅学習で育つ
・スマホは鳥に持っていかれて以来持たない
・SNSもまったくやっていない
・9歳でクライミングに目覚め、13歳でカナダ国内の大会で優勝
・25歳の段階で10の初登頂記録を保持
・その多くがフリーソロ(命綱なし)
wikipedia 映画内の情報を参照

撮影開始当初からすでに世界的なクライマー。それだけではなく、その無謀ともいえるスタイル・挑戦にクライマー界隈では一目置かれた存在だった。

マーク アンドレ ルクレール los angels times

彼のキャリアから未踏峰へのチャレンジを通じて内面世界に迫る名作

映画自体は、ドキュメンタリー映画によくある構成で、彼の生い立ちからビッグチャレンジに至るまでのストーリーである。しかしスポットライトが当たっているのは栄光の面だけではない。彼の浮き沈みや葛藤など「人間的な内面」までくっきりと描かれている。

「MERU」や「FREE SOLO」でも失敗や葛藤、逃げてしまう描写も赤裸々にえがかれているが、ルクレールのそれはよりピュアな印象をうける。話の中でも一般的には信じられない行動を繰り返す彼だが、オンラインから距離を置き、普段から「何のために登るのか?」と自問自答を繰り返している23歳の登山家の導き出す答えは、しがない社会人の私にとっても気づきの連続であった。

登山映画に分類されるかもしれないが、すべての人への教養の詰まった一種の歴史映画だと思いたい。100年たった後の世界で見られたとしても、そこには共感と気付きが詰まっている作品だとおもう。

映画情報

タイトル:『アルピニスト』 (原題:『THE ALPINIST』)
出演:マーク・アンドレ・ルクレール、ブレット・ハリントン、アレックス・オノルド(『フリーソロ』) ほか
監督:ピーター・モーティマー、ニック・ローゼン / 制作:レッドブルメディアハウス
配給会社:パルコ ユニバーサル映画
2021年/英語/アメリカ映画/G/93分/ビスタ/© 2021 Red Bull Media House. All Rights Reserved. 公式HP:https://alpinist-movie.com/ Facebook:https://www.facebook.com/eigaalpinist / Twitter:https://twitter.com/alpinist_movie

7/8(金) ~TOHOシネマズ シャンテ 他全国公開

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ライター:
.HYAKKEI編集部 町田