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【Vol.74 平ヶ岳】日帰り最難関の百名山!平ヶ岳を実際にレポート/バン旅百名山

2人の大学生がバンライフで日本百名山制覇を目指す企画。今回の登山先は、新潟県と群馬県の県境に位置する平ヶ岳へ。平ヶ岳には自然保護の観点から避難小屋や山小屋がありません。そのため約20kmの距離を日帰りでしか行くことができないため、百名山の最難関とも言われています。そんな平ヶ岳の特徴や登山ルート、山行レポートなどをご紹介していきます!

「平ヶ岳」の特徴は?

平ヶ岳は群馬県と新潟県にまたがる標高2,141mの山です。平ヶ岳の一般的な登山ルートはコースタイムが長く、日本百名山の中でも難易度は高いですが、美しい山のシーンの変化を楽しみながら歩くことができる魅力的な山となっています。またプリンスルートと呼ばれる短縮ルートは、銀山平の宿に宿泊した方のみが登れるルートのため、遠方からの登山者におすすめです。

平ヶ岳に登るコースをご紹介!

【健脚者向け】平ヶ岳登山の唯一の一般コース|鷹巣登山口ルート

こちらは一般の登山者が無料で登ることができ、山頂までの湿原歩きなどバリエーションに富んだ長距離ルートになります。日帰り登山でしか登ることができず、体力に自信のある方におすすめのコースとなっています。道中では急登や痩せ尾根など危険箇所なども多くあるため、体力に自信がない方は経験者同伴の登山や早朝に出発する必要があります。

銀山平の宿に泊まった方のみが使える最短コース|プリンスルート

こちらは銀山平に宿泊した方限定で登れるコースとなっており、登山口までの送迎などもあります。鷹巣登山口ルートの半分のコースタイムで登ることができ、初心者の方はこちらのコースをおすすめします。樹林帯を長く通るコースですが、湿原などを見ながら歩いたり、人気の玉子石なども通ることが可能です。また途中からは鷹巣登山口ルートと合流し、山頂まで目指して歩きます。

総距離約20km!変化に富んだ平ヶ岳を実際にレポート

ここからは実際にイケダとコスギの山行を写真とともにお届けします。今回は平ヶ岳登山口からのスタート。登山口周辺には電波が通っていないので、事前に地図などをダウンロードしておくことをおすすめします。

急登の連発!まずは痩せた尾根の急登を登る

この日はメインの平ヶ岳登山口からスタートです。ちなみに、平ヶ岳にはもう1つ「プリンスルート」というルートがあり、銀山平に宿泊した方だけがその登山口へ送迎してもらうことができます。初心者の方などは、そちらから登るのもありですね!

10月も半ばを過ぎ、紅葉シーズン真っ只中。登山口から下台倉山までは痩せた尾根の急登を登っていきます。ところどころ足場が切れ落ちたところもあるため、スリルを味わいながら登っていくことができます。

高度が上がっていくにつれ、登山道が雪に覆われていきます。登る前日にかなりの降雪があったため、だいぶ積もっていました。これからのシーズンは注意して登るようにしましょう。

下台倉山を左に曲がると、そこから片側が開けた尾根上を歩いていきます。主に視界が開けている左側の尾根上を歩いていき、台倉山を目指します。

雪で埋まる木道を歩き山頂へ

登山開始から約2時間で台倉山に到着です。下台倉山から台倉山までは細かなアップダウンがある登山道になっています。ここからは一旦平坦な樹林帯を歩き、池塘が美しい湿原へと向かいます。

台倉山から視界が開けるまでは平坦な樹林帯を進んでいきます。夏場はここに木道が敷かれているため、気持ち良く樹林帯歩きをすることができますよ!積雪時に登山する際は、木道からそれたところを歩くと腰まではまってしまう恐れがあるため注意しながら歩いていきましょう。

視界が開けると、そこから一気に急登に。この急登を越えると美しい湿原の世界に。もうしばらくの辛抱です。

登山開始から約4時間で池ノ岳に到着。ここでは、無数の池塘と雄大な草原の景色を見ることができます。また、木でできた休憩スポットもあるため、絶景を見ながら長かった山行を振り返ることもできますね。2021年10月中旬には池も凍り、一面銀世界となっていました。

池ノ岳から平ヶ岳までは、少し登り返しを経て到着です。コースタイムでは30分ほど。

登山開始からちょうど4時間半で平ヶ岳山頂に到着です。平ヶ岳山頂は広く平らになっており、壮大な草原が広がっています。ここからは至仏山や武尊山をはじめとする尾瀬の山々を見ることができます。

本日のスケジュール

※コースタイムには個人差がありますので、参考程度にご覧ください。

平ヶ岳登山口(7:13)
台倉山(9:10)
池ノ岳(11:10)
平ヶ岳(11:43)
平ヶ岳登山口(15:28)

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、日帰り最難関とも呼ばれる平ヶ岳へ行ってきました。距離が長いうえに、積雪で予定通りの山行タイムとはなりませんでしたが、山々に囲まれた奥深い景色を堪能することができました。また、雪が固まっておらず、途中からひざ下ラッセル状態になり、かなり体力を消耗してしまいましたが、季節の変わり目を肌で感じる良い機会となりました。

次回予告!ゴツゴツとした岩場が魅力の「那須岳」へ

次回は、比較的容易に登ることができる那須岳へ。そのゴツゴツとしたダイナミックな山肌に圧倒されながら登る那須岳登山はロープウェイもあり、家族連れにもおすすめしたい百名山の1つです。次回もお楽しみに!

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ライター:
イケダとコスギ