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コールマン「ソロキャンプスタートパッケージ」その魅力や開発経緯を開発者に聞いてみた!

ここ数年でブームの極みを見せたキャンプ業界。そして、そんな流れの中でソロキャンプの需要も高まり、挑戦する人が増えているといいます。

興味があるけど、どんなギアでどのように楽しめばいいのかよくわからない。そんな人も多いのではないでしょうか?

そこでご紹介するのは、キャンプブランド「Coleman(コールマン)」から満を辞して登場した「ソロキャンプスタートパッケージ」。
キャンプに必要な10アイテムがキャリーバッグにまとまっていて、これさえあれば初めてのソロキャンプも十分に楽しめる代物です。開発者の本田さんに実際に使ってもらいながら、その魅力をうかがいました。

コールマンの「ソロキャンプスタートパッケージ」とは?

ソロキャンプに必要なアイテムをまとめたスターターセット。テントや寝袋などの10製品をすべてキャリーケース型の専用バッグに収納し、保管や移動が便利になっているのが特徴。

セット内容は、すべて1人用のコンパクトタイプ
・テント
・寝袋
・インフレーターマット
・チェア
・テーブル
・焚き火台
・焚き火シート
・バーナー
・ソロクッカーセット
・ランタン
そして、それらがすべて収納可能なすべて1人用のコンパクトタイプの専用キャリーバッグの計11点。

「ソロキャンプをもっと手軽に始めたい!」そんな声に応えます!

生粋のキャンパーである本田さん。
ソロキャンプスタートパッケージを発売するに至った経緯と、その魅力、そして、本田さんオススメのソロキャンプの過ごし方などを伺いました。

―― 近年稀に見るソロキャンプの盛り上がりを感じます。

アニメや芸能人の影響もあり、コロナ禍の前からキャンプは盛り上がりを見せてますね。キャンプ業界に携わる身としては嬉しい限りです。コロナ禍で改めてキャンプが見直されることになり、ソロキャンプにもより注目が集まったように感じました。

そんな中コールマンの「ソロキャンプスタートパッケージ」は、ソロの盛り上がりを受けて、今まであったコールマンのラインナップをベースに、もっとエントリー層がソロキャンプを始めやすいようにと開発したんです。

―― ソロのエントリー層向けなのですね。コールマンはファミリーに強いイメージがあるのですが、どうしてその層をターゲットに?

ソロキャンプ向けのアイテムをパッケージにしたのは、僕の友人がきっかけです。

――といいますと?

コロナ禍に入ってから、友人たちがソロキャンプに興味を持ったらしく僕に「どんなギアを揃えたらいいの?」って聞いてくることが増えたんです。今まで全く興味のなさそうな感じの友人たちだったので、本当に流行ってきたんだなと。

そういった認知が広がっている中でコールマンとしてできることがあると思ったんです。それで僕も色々とオススメして、この製品を持っていけば安心だよって教えていたんですね。

でも実際お店に行ったら選択肢が多すぎて何を購入すればよいのかわからなくなってしまったと、結局買わずに帰っちゃったというケースが多くて……。

―― なるほど、よくありがちですね……。

この過程で多くの方たちが興味は あっても次に進めないハードルがあると思いました。そこで、ソロ用の製品を充実させるだけでなく、このハードルを無くす必要もあると考え、今回はスタートパッケージという形で、これさえあれば迷わずすぐにソロキャンプが始められるように提案しようと思ったわけです。

「ソロキャンプスタートパッケージ」の特徴って?

―― 特徴はどのあたりにあるのでしょうか。

初心者でも簡単に設営&撤収ができるワンタッチ機構を採用したテントを中心に、コールマンとして簡単かつ安心できる仕様のものを組み合わせていますので、気軽にキャンプを始められるのが魅力です。

専用キャリーバッグに収まるので、キャンプにチャレンジしてみたいけどクルマを持っていない方や部屋にキャンプ道具を置くスペースがないといった方にピッタリだと思います。

ワンタッチで簡単設営&撤去できるのに、フライシートのある本格派

―― 本当にバッグに収まるのには驚かされました!

収納サイズにはこだわりましたから(笑)。

宅配便で送れるサイズのため、事前に予約先のキャンプ場に連絡をした上で、最寄りのコンビニでキャリーケースごとキャンプ場に発送し、自身は公共交通機関で移動。行きも帰りもほぼ手ぶらで帰るなんてことも可能です。

もちろん、クルマで行く場合は、キャリーケースをクルマに積むだけでOK!

―― このワンタッチテントもすごく画期的ですよね。開発で工夫した点はどのあたりでしょうか?

誰でも簡単に素早く設営ができるようにし、コンパクトさにこだわりました。テント中心のハブと呼ばれるところを合わせるだけで直ぐにインナーテントが立ち上がるため、テントの設営に不安がある人はもちろん、設営に時間をかけたくない人たちにとっても、うれしい構造になっていると思います。

ただし、簡単だからと言って風に弱い物にはしたくなかったので、他のコールマンテント同様に強い風にもしっかり耐えられる構造にしています。

また、前室(寝室と外壁の間)の空間も広くしているので、このスペースを活用してくつろいだり、荷物置きにしたりと、コンパクトではありますが快適性も確保したテントになっています。

ソロキャンプを楽しむならこんなふうに

―― 今回のセット商品だけあればキャンプは本当に楽しめますか?

キャンプでおこなう「寝る」「くつろぐ」「食べる」「たき火をする」をカバーしており、ソロキャンプで楽しむための道具が全てそろっています。

キャンプに行き慣れている人が見たら、正直物足りないかもしれません。もちろんより多くの道具があればそれだけの体験ができますが、我々としては、エントリー層の方が経験を積んでキャンプにハマり経験を重ねていく過程で、欲しいものをどんどん買い足していってもらえたら嬉しいと考えています。

例えばもっと料理に挑戦したいなどがあれば、次に必要な道具を追加して楽しんでほしいですね。

―― どういった使われ方を想定してますか?

それぞれの製品がコンパクトで簡単に扱える設計になっています。キャンプ場に到着したら、ワンタッチで立ち上がるテントを設営し、寝床を準備したらあとは思いっきり時間を贅沢に使って一人の時間を楽しんでもらいたいですね。

コンパクトな分、撤収にもそんなに時間はかかりません。キャリーケースに戻すことで帰ってから別々に保管しなおすこともなく、次のキャンプまでクローゼットに保管しておけばOKです。

設営や撤収、キャンプギアの選択など、初めてのソロキャンプでつまずいてしまうと、キャンプは大変なことなのだ! と思ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

だからこそこの商品ではそんな不安を払拭してあげたかったんです。

キャンプでお気に入りのギアを色々広げるのも楽しいですが、サイトを設営してからの時間をどう過ごすのかといったことも僕らは大切だなと考えています。スタートパッケージを通して、よりたくさんの方たちがソロキャンプを楽しめる機会が増えればいいなと。

―― 確かに、テントの設営に手間取ってしまうとキャンプ自体を楽しむ時間が減ってしまいますね。

キャンプをしに行くのが目的なら、その苦労も楽しいかもしれません。でも最近は釣りや焚き火、テントサウナなど、遊び方も人それぞれ。しかもその領域が広がっています。

ファミリーやグループでのキャンプとは違い、ソロキャンプではサクッとベースを作って自分の価値観を大切にする過ごし方を楽しんでほしいと思います。

テント内は、大人ひとりがしっかりと足を伸ばせる広さ!

―― 本田さんが考えるソロキャンプの楽しみとは?

一人の時間を楽しむことが一番だと思います。また、なにもやらないという時間を楽しんでみることも新しい発見があるかもしれません。意外とひとりでゆっくりできる時間って少ないから貴重ですよね(笑)。

―― 時間を持て余しそうという声をよく聞きますが…

普段使わない燃焼器具を使ってみたり、たき火などを眺めてぼーっとした時間を過ごしたり。 普段食べ慣れているインスタントラーメンやコーヒーでさえ、お湯を入れただけなのに外で食べるとまた違ったおいしさに出会えると思います。

普段やらないことをやるだけでも新しい体験が味わえるし、一晩ゆっくりした時間を過ごせるのは、とても贅沢な時間だなと感じます。

まずは、挑戦してみることがすべての始まりです。ソロキャンプが自分に合えば続けていただければ嬉しいですし、もしひとりが不安であれば友人を誘って、お互いソロで道具を用意して、複数でいながらソロキャンプを楽しむといったスタイルも新しい発見がありますよ。

―― では最後にソロの方も楽しめるおすすめのキャンプ場を教えてください。

いっぱいあるのですが、コールマン本社のある東京都内からアクセスしやすい場所で考えてみました。静岡県富士宮市の「ふもとっぱら」、東京都西多摩郡奥多摩の「川井キャンプ場」、神奈川県横須賀市の「ソレイユの丘」。この三つはおすすめです。

• ふもとっぱらキャンプ場……広大なキャンプ場で目の前の富士山を眺めながら贅沢な時間を味わえます。

• 川井キャンプ場……川がそばに流れていて、夏のキャンプは大人も子供も楽しめます。青梅線の駅から降りたらすぐ目の前がキャンプ場なのでとてもアクセスが良いです。

• ソレイユの丘……家族で楽しめるレジャー施設の一角がキャンプ場になっています。三浦半島にあり温暖で、施設がとても整備されていて、車はもちろん、京急で電車とバスで時間もかからず、キャンプを始めてみるにはとっても良い環境だと思います。

三つとも公共機関でのアクセスが可能で、キャリーバッグをコロコロ転がしながらのんびりキャンプに行くにはぴったりだと思いますよ。

ビギナーに優しいスタートパッケージで華麗にソロキャンプデビューを!

ソロキャンプデビューはまず、道具を揃えることから。

コールマンから登場する「ソロキャンプスタートパッケージ」はその手間を徹底的に省き、ソロキャンプに必要なアイテムをひとまとめにし、迷うことなくキャンプが始められるようにしてくれる、まさにこれからソロキャンプデビューを考えている人は押さえておきたい新商品です。

キャンプスタイルの盛り上がりと多様化を受けてさまざまな製品が目白押しでしたが、まさにこんなのを求めていた!…という方も多いのでは。2022年3月頃より順次発売予定です。

写真:石井誠也

■コールマン「ソロキャンプスタートパッケージ」商品概要
・希望小売価格:7万6800円
・重量:約16kg
・収納時サイズ:約40×30×70cm
・内容:オールインワンホイール/インスタントアップドーム/S/コンパクトコルネット/L0/コンパクトインフレーターマット/S/ファンチェア(コヨーテ)/コンパクトアルミテーブル/ファイアーディスクソロ/ファイアープレイスシート/アウトランダーマイクロストーブPZ/パックアウェイソロクッカーセット/ラギッドパッカウェイランタン

■コールマン カスタマーサービス
フリーコール:0120-111-957
受付時間:10時~17時30分(土・日曜、祝日を除く)
ウェブサイト:http://www.coleman.co.jp

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ライター:
.HYAKKEI編集部 竹治

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