前回は、私たちが行った縦走路のコースやアクセスなどについてご紹介しましたが、今回は実際に歩いた写真とともに、このコースの注意点や見どころなどをご紹介していきます。また、今回のルートはロープウェイやケーブルカーを使わない自力ルートです。
扇沢から電気バスに乗り、終点である黒部ダム駅で下車。そのままケーブルカーに乗り、一気に室堂まで上がることができますが、私たちは東一ノ越を経由するマイナールートを選択。ほぼ全ての人がケーブルカーの列に並んでいる横から私たちはまず、ロッジくろよんを目指します。
ロッジくろよんまでの道は、黒部ダムのすぐそばを通る遊歩道になっており、黒部ダムの絶景を見ながら進むことができます。また、ほぼ平坦な道であるため初心者の方も楽しめる道となっています。
黒部ダム駅を出発して約30分でロッジくろよんに到着です。これまでの道は整備された遊歩道でしたが、ここからは本格的な登山道。
スタートしてしばらくは静かな樹林帯を歩いていきます。基本的にロープウェイを利用する人がほとんどなのでこのルートで人に出会うことは滅多にありません。また、道もかなり整備されていて歩きやすい印象でした。時折通るケーブルカーを見上げながら着々と高度を上げていきます。
ロッジくろよんから約1時間経過したタイミングで、立山連峰の姿を見ることができます。複数の枯れ沢を横切りながら登っていきますが、先ほどとは違い、登山道には草木が生い茂りかなり歩きにくい印象でした。
視界が開けるとそこから目の前のカールを直登します。右手には立山連峰の姿を見ることができ、展望最高の登山道です。
ロッジくろよんから2時間半ほどで東一ノ越に到着です。東一ノ越からは浄土山が目の前に現れ、ロープウェーからは見ることができない景色に大満足。
東一ノ越から次の分岐である一の越山荘までは斜面を横切る形で進みます。標高差は200mほど上がりますが、基本的には緩やかな上り坂です。
東一ノ越から約40分で一の越山荘に到着です。一ノ越からは室堂や雷鳥沢、浄土山、そして雄山方面に進む登山道があります。
一の越山荘で少し休憩したあとは、すぐさま立山三山の一角である雄山へ向かいます。一の越山荘から雄山までは一気に標高差300mほど上がります。
雄山頂上直下まで上がると、雄山神社立山山頂社務所があり、軽食などを食べることができます。また、頂上である雄山までは登拝料として大人700円、子供300円を払い頂上へ行けます。また、頂上に行く際はザックを置いて登りましょう。
雄山のあとは、立山三山の最高峰である大汝山(おおなんじやま)へ向かいます。途中風がかなり吹き始め視界不良に。雄山から大汝山までは20分ほどで到着します。
スタートから5時間半で立山大汝山に到着しました。大汝山からは晴れていれば、眼下に黒部ダムを見ることができる展望が素晴らしいスポットです。
大汝山からは、富士ノ折立を経由して雷鳥沢キャンプ場まで一気に降ります。途中、正面には真砂岳も見ることができますよ。
まだ秋のはじめでしたが、草木がちらほらと色づき始め紅葉の季節を感じさせます。雷鳥沢まで降る登山道はかなりザレているため注意しながら進みます。
大汝山から1時間半ほどで雷鳥沢キャンプ場に到着しました。雷鳥沢周辺はかなり紅葉が進んでおり、肌寒い気温の中、その絶景にうっとり。
本日はこれにて終了。2日目は、雷鳥沢から剱岳を登りにいきます。
いかがだったでしょうか。今回は、立山・剱岳縦走の1日目をご紹介しました。ロープウェーやケーブルカーを使わないルートは体力と時間を要しますが、普段見ることができない角度から絶景を眺められるのがおすすめポイント。また、基本的にあまり人が歩いていないルートなので静かな登山を楽しめますよ!次回は雷鳥沢から剱岳へピストンで剱岳へ。カニのたてばい・よこばいなどスリル満点な2日目もお楽しみに!
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