前回は木曽駒ヶ岳〜空木岳縦走の1日目を詳しくご紹介しましたが、今回は2日目、頂上山荘〜空木岳〜菅の台バス停までをレポートします。木曽駒ヶ岳〜空木岳の美しい稜線歩きは、人生で一度は歩いてみたいルートではないでしょうか。危険箇所も含めて写真とともにお届けしていきます。
2日目は頂上山荘から一度宝剣山荘へ戻り、そこから宝剣岳を目指します。
この日はあいにくのお天気でしたが、正面にはこれから登る宝剣岳の姿がぼんやりと写っていました。これから続く難所を想像しながら進んでいきます。
宝剣岳への登山は鎖場の連続。この日はガスで展望はありませんでしたが、逆に高度感がなく進むことができました。一歩一歩慎重に進んでいきます。
宝剣岳山頂からはガスのため景色はゼロ。そのまま通過していくとほぼ垂直の壁が現れます。登る前はその角度に仰天しますが、いざ登ってみると足の置き場がきれいに用意されているためそこまで危険ではありません。
宝剣岳を通過してなだらかな稜線にでる最後の危険箇所。切り立ったナイフリッジを進んでいきます。人一人通ることがままならないほどの幅しかないので、細心の注意を払って歩いていきましょう。
宝剣岳の危険箇所を抜けるとしばらく平坦な稜線を歩きます。晴れていれば最高の景色を横目に歩くことができましたが、今回は残念ながら終始展望はありませんでした。
空木岳(うつぎだけ)までの中間地点である檜尾岳(ひのきおだけ)までは急激なアップダウンが続きます。時折、鎖場がありますが、そこまで気を張る必要はないでしょう。
宝剣山荘から約2時間半で中間地点である檜尾岳に到着です。檜尾岳から10分ほど降ったところには避難小屋と水場があります。ここからはノンストップで空木岳手前にある木曽殿山荘を目指します。
次のピークである熊沢岳までは細かなアップダウンが続きます。時折鎖場もあるためバリエーションに富んだコースとなっています。
檜尾岳から約1時間ほどで熊沢岳に到着します。熊沢岳の標識と地理的な最高地点は少しずれているそう。ここから木曽殿山荘までは約1時間半ほど。
途中東川岳を経由して木曽殿山荘を目指します。木曽殿山荘までの下りはかなり急なため細心の注意を払って降っていきます。
そして、2日目の行動開始から約5時間で空木岳山頂直下の木曽殿山荘に到着します。木曽殿山荘から10分ほど降ったところには水場もあるため補給するのもよし。ソフトドリンクなども購入可能。
木曽殿山荘から空木岳までは標高差300メートルを一気に登っていきます。この縦走最後の正念場です。
木曽殿山荘から50分ほどで第一ピークに到着です。第一ピークまでは激しい急登、第一ピークからは鎖場の連続というコースになっています。
第一ピークからは鎖場が連続します。登りにくい箇所はありますが、足場もしっかりしているためそれほど危険という訳ではありません。
木曽殿山荘から1時間20分で空木岳の山荘に到着です。宝剣岳〜空木岳の稜線歩きは細かなアップダウンが多く、かなり体力を消耗してしまいました。
空木岳山頂からは南駒ヶ岳方面への美しい稜線や、遠くには南アルプス・富士山までを見渡すことができる大展望スポット。
空木岳からは駒峰ヒュッテを経由して、菅の台バスターミナルへ一気に下山します。山頂からバスターミナルまでは4時間半ほど。
下山は主に展望のない林道をひたすら進みます。急な斜面を降りる箇所もあるため油断は禁物。最後はなだらかな下り坂だったため軽くランニングをして帰りました。
いかがだったでしょうか。今回はロープウェイを使わないというちょっと変わったコースでチャレンジしてみました。宝剣岳から空木岳までの稜線歩きは晴れていれば最高に気持ちいいものの、展望がないとかなり辛い印象です。細かなアップダウンが続き体力を削られましたが、空木岳からの景色は忘れられません。
次なる山は、中央アルプス最南端に位置する恵那山!信仰登山でも知られる恵那山は標高はあまり高くありませんが、歴史を感じながら登山できる山です。豪雨被害によってルートが少なくなっていますが、限られたルートの中でも楽しく登れたらと思います!
次回もお楽しみに!
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