1年で日本百名山制覇を目指す大学生2人が、今話題のバンライフをしながら旅する本企画。今回の登山先は福島県・山形県の県境に位置する「西吾妻山」。ゴンドラやロープウェイ、リフトも使えるため、初心者にも安心の西吾妻山の実際の登山レポート、周辺情報などをご紹介していきます!
吾妻連峰の最高峰の西吾妻山(標高2035m)は、山形県と福島県に位置する東北を代表する山の一つ。ゴンドラを使うと標高1400mから歩き始めることができ、初心者の方でも手軽に楽しむことができる山です。西吾妻山山頂からは眺望はありませんが、火山群から成る壮大な山脈や広大な森林限界の景色を楽しむことができます。
全体地図はこちら。
こちらは、ロープウェイとリフトを乗り継ぎ、標高1800m地点まで一気に登ることができる初心者にもおすすめのコースです。ロープウェイの車窓からは飯豊連峰の山並みを望むことができ、夏は緑の上を軽快に上り、冬は美しい雪景色を眺めることができます。飯豊山山頂からの眺望はありませんが、途中で経由する天狗岩からは市街を見ることができたり、岩場のトレッキングも楽しめたりします。
こちらは白布温泉周辺を登山口とするコースで、麓から山頂に向かうことができる古くから利用されているコースです。しかし、標高差が1200mと大きいため急勾配な場所が多く、滑りやすい場所もがあります。場所によっては、草木が登山道まで覆いかぶさっていることもありますので、長袖長ズボンの着用をおすすめします。
ここからは実際にイケダとコスギの山行を写真とともにお届けします。西吾妻山へはロープウェイやリフトを使って簡単に登ることができますが、今回はそれらを使わないオーソドックスな登山をみなさんにお届けします!
この日は白布温泉から登山スタートです。この白布温泉郷は日帰り温泉できるところも多数あるため、登山後に温泉で疲れた体を癒すのも最高のひと時です。
登山口から尾根へ出るまで、背の高さまで生えた草木をかき分けながら進んでいきます。かろうじて道を確認できますが、GPSを見ながら慎重に。このような道を通るたび、登山道をきれいに管理してくれている人々に感謝の気持ちでいっぱいになります。
尾根から若女平の区間は比較的平たんな道が続きます。若女平コースは初めと終わりがきつい勾配になっており、中間は平たんな道で構成されています。
次第に勾配がきつくなっていき、水が流れる沢のような場所を登っていきます。水が流れているため、足を取られないよう注意して登っていきましょう。
西吾妻山登山の8割ほどは展望のない林道歩きですが、山頂まで約20分のところで視界が開けます。木々が点在している姿に魅了されながら、高原ハイクを楽しみます。
登山開始から約2時間30分で西吾妻山方面と天狗岩方面の分岐に差し掛かります。左側に進むと天狗岩へ、右側に進むと西吾妻山頂上へ向かうことができます。今回は天狗岩を経由して西吾妻山頂上へ向かうルートを選択。
分岐から天狗岩までは展望最高の木道歩きを楽しむことができます。分岐まで来てしまえば後は平たんな道が続くので、ゆったりと至福の時間を楽しみましょう!
分岐から約15分で天狗岩の隣にある吾妻神社に到着です。西吾妻山山頂は展望がないため、この日唯一の展望スポット。北側には米沢平野を一望することができます。
吾妻神社からは西吾妻山を横目に、岩が積まれた道を少し歩きます。今回の登山で一番気持ち良く、展望最高のスポットでした。
山頂までの上り坂に差し掛かると、次第に木々が生い茂っていきます。ここまで来ると山頂までは後5分!目と鼻の先です。
登山開始から2時間40分ほどで西吾妻山山頂に到着です。標高が2000mを超えているのにも関わらず展望がないことにびっくり!ここから小屋を経由して、先ほどの分岐からピストンで白布温泉へ帰ります。
コースタイムには個人差があるため、参考程度にご覧ください。
若女平登山口(7:50)
天狗岩(10:15)
西吾妻山山頂(10:30)
西吾妻小屋(10:45)
若女平登山口(13:22)
【天元台コース】
天元台湯元駐車場
【若女平コース】
登山口にはトイレはありません。
周辺施設の森林体験交流センターや、白布温泉付近にはトイレがあります。
いかがだったでしょうか。西吾妻山は山頂までロープウェイを使って行くこともでき、麓から山頂を目指すコースもワイルドな登山道で、久しぶりに冒険心を取り戻したかもしれません。山頂からの眺望がないのは残念ですが、天狗岩の壮大な岩場歩きや西吾妻小屋近くの湿原にあるお花もとてもきれいです。また 近くには温泉街がありますので、下山後に体を癒してみてはいかがでしょうか?
以上、「西吾妻山」からでした!
次回の登山先は、福島県に位置する「磐梯山」。360度のパノラマの景色を楽しむことができ、山頂からは噴火によってできた火口湖なども見ることができます。また、裏磐梯の姿といったら本当に山容が良く、福島県を代表する山の1つです。東北エリアの山もあと少し。最後までバンで走り抜けます。
次回もお楽しみに!
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