キャンプや登山をする方は、そうでない方に比べて火の取り扱いに慣れていますよね。しかし、薪ストーブを日常的に使っている人は少ないでしょう。アウトドア好きの憧れ、薪で暖を取り、調理する「火のある週末」を体験してきました。
標高1,000mを超える群馬県の北軽井沢は、昼間でも気温が氷点下になることがある土地。私が到着した日は昼の14時時点で気温3度でした。
雄大な浅間山は、綺麗に雪化粧をしていました。
泊まるのは人気キャンプ場「スウィートグラス」のファイヤーサイドコテージ。赤々とした見た目が男どころをくすぐる薪ストーブのあるコテージです。
今夜の燃料は薪。火持ちの良いナラが今日、明日の暖と私のお腹を満たすための燃料になります。昼間といえども冷え込むこの季節。早速、薪ストーブに火をつけます。
薪ストーブを使いはじめる時には、まず着火剤などでストーブ内の上部を暖めます。これは薪を燃やした際に出る煙がしっかりと煙突から排出されるようにするためです。
酸素を送り込んで燃焼を早めます。フーっと吹き込むと炎が一気にあがり、これだけでワクワクしてしまいます。これも薪ストーブや火を扱う楽しさの一つかもしれません。
薪ストーブで部屋全体が暖まってきたら前菜を簡単に作って乾杯!部屋が暖かいので乾杯はビールでも問題なしでした。
今日のメインディッシュは、薪ストーブで作るピザと丸鶏を1匹煮込んだダッチオーブン料理。ピザは自ら生地を伸ばして作り、炉の中で調理。200度を超える薪ストーブでは10分と経たずにピザが焼き上がりました。手作りピザが楽しめる。これも薪ストーブの魅力ですね。
一方、ダッチオーブンは薪ストーブの上でじっくりコトコト煮込みます。
ホクホクのお肉と口の中でなくなっていく野菜が本当に美味しいかったです。どちらもスウィートグラスで予約できます。
夜9時時点での気温はなんとマイナス10度。別世界の寒さでしたが、ダウンジャケットを着て外に出てみると綺麗な星空が見えました。冬はやはり空が澄んでいて、星が綺麗に見えますね。
っといってもあまりの寒さに薪ストーブで暖まっている部屋へすぐに戻りました。外へ出る前に薪をくべていたので、外は寒くても部屋の中は暖かいです。火の偉大さ、薪ストーブの素晴らしさを改めて感じました。
翌朝の気温も氷点下。薪ストーブに火をつけてから、場内を散歩。どこへ行っても地面は霜柱でいっぱいでした。
少しだけ特殊な性能のカメラを持っていけば、霜の結晶を見ることもできました。
薪ストーブの上でお湯を沸かし、暖を取りながら朝のホットコーヒーを。これこそ、アウトドア好きが憧れる日常ですよね。
キャンプの朝といえばホットサンド!好きな具材を詰め込んで薪ストーブへ。
コーヒーとホットサンド。至幸の組み合わせでした。これができる薪ストーブは本当に優れものですね。
ますます便利になっていく日常の中で、原始的な過ごした方である薪を使った”火のある生活”がとても心地よく、リラックスのできる週末でした。
寒さが厳しいからこそ、火の暖かさに感動しました。
着火させ、暖かくなるまでに時間がかかりますが、それゆえにその火の大切さに気づくことができました。
揺らめく火を眺めながら、読書をしたり、お酒を飲んだり。いつもとは違う”火のある週末”をぜひ、たくさんの人に体験してほしいですね。
*撮影協力
【北軽井沢スウィートグラス】
雄大な浅間山の麓にあり、「自然に従う生き方」を提案するオートキャンプ場。
(http://sweetgrass.jp)
「火日常を暮らそう」 SweetGrass ☓ FIRESIDE
(http://sweetgrass.jp/pr/bld/fireside/)
問合せ・予約先:0279-84-2512