2人の大学生がバンライフをしながら1年以内に日本百名山制覇を目指すプロジェクト。今回の登山先は本州最北部の火山群であり、ロープウェーを使って山頂まで登山することができる八甲田山。さまざまなレベルの登山者が楽しむ八甲田山の登山ルートや周辺情報、実際の登山レポートをお届けします!
八甲田山は主峰「大岳」を含む火山群の総称で、青森県に位置する日本百名山の山です。山頂付近までロープウェーで行くこともでき、初心者の方でも簡単に山頂を目指すことができます。周辺の地域は世界的にも有名な豪雪地帯としても知られています。冬はスノースポーツが楽しまれ、紅葉の季節も多くの登山者でにぎわいます。
大岳を目指す八甲田山の全体地図がこちら!
こちらは八甲田ロープウェーで山頂付近まで一気に向かい、広大な湿原を通って山頂を目指すことができるコースです。全体的に緩やかな登山道となっており、体力に自信がない方にもおすすめのコースとなっています。また、上毛無岱・下毛無岱の広大な湿地には、山頂を眺めながら休憩できるテラスもあるので、おすすめの休憩場所です。
こちらは酸ヶ湯温泉を出発し、麓から山頂まで登り周辺の山々も登ることができる周回コース。樹林帯は季節によっては、雪解け水で登山道がぬかるんでいる可能性があるため注意が必要です。登山口から樹林帯を通り抜けると、岩場の地獄湯の沢に辿り着きます。硫黄のにおいが漂いますので、危険な場所には近づかないようにしましょう。
山頂から下山し、大岳避難小屋を通り過ぎたあたりには広大な湿原が広がり、テラスで山頂を見ながら休憩するのもおすすめです。
【営業時間】
・3月~11月上旬:9:00(始発)~16:20(終発)
・11月中旬~2月:9:00(始発)~15:40(終発)
【料金】
≪片道券≫
大人(中学生以上):1250円
小人(小学生) :450円
≪往復券≫
大人(中学生以上):2000円
小人(小学生) :700円
八甲田ロープウェー 山麓駅はこちら
ここからは実際にイケダとコスギの山行を写真とともにお届けします。八甲田山はロープウェーでも山頂近くまで行けるため、初心者から上級者まで気軽に楽しむことができる百名山です。今回はロープウェーは利用せず、酸ヶ湯温泉から周回するコースの全貌をお届けします!
酸ヶ湯温泉には公共駐車場(無料)があり、そこに車を駐車し登山を開始します。
登山口は公共駐車場から道路を挟んで反対側にある鳥居が目印です。鳥居から登山開始するのはテンションが上がりますね。
登山開始からしばらくは青々とした林道を進みます。雪解け&昨日の雨で地面がぬかるんでいます。雨上がりは滑りやすくなっていますので注意して進みましょう。
登山開始から40分ほどで視界が開け、雪が残る斜面をトラバースしていきます。かなりきつい傾斜をトラバースするため、慎重に一歩一歩進むようにしましょう。
視界も開け、地獄湯の沢が見えてきました。ここ一帯は硫黄のにおいが漂い、黄褐色の土と岩場を通り抜けます。
地獄湯の沢を通り抜けると6月ならではの雪景色が広がります。平坦な道を進むためチェーンアイゼンもつけずに歩けちゃいます。
八甲田山一帯は高層湿原が多数存在し、湿原のあるエリアにはこうして木道が作られています。歩きやすくて展望も最高です。
仙人岱の湿原には八甲田清水と呼ばれる湧き水スポットがあり、登山で渇ききったのどを潤す湧き水をゲットできます。
仙人岱からは雪に覆われた広大な大地を山頂を見上げながら歩くことができます。八甲田山No.1スポットと言っても過言ではありません。
雪の大地が終わり、山頂までは少し急勾配に。山頂直下の登りではこのように木が組まれており、非常に歩きやすいため安心して登山を楽しむことができます。時折突風が吹くことがあるため注意して登りましょう。
登山開始から約2時間で山頂である八甲田大岳に到着です。山頂は広い空間になっており、少しの休憩や昼食にぴったりの場所です。
山頂から反対側へ下りて行くと、井戸岳・赤倉岳の姿が!。ここから写真中央に見える避難小屋まで一気に下ります。
山頂から約10分で大岳避難小屋に到着です。この無人避難小屋には電気・水道設備はありませんが、トイレが完備されているため長い山行ではかなり重宝します。
避難小屋から本日のゴールである酸ヶ湯温泉までは雄大な湿原を進みます。湿原には木道が組まれており、視界も開けているため気持ちよくハイキングを楽めること間違いなし!
八甲田山登山のゴールには酸ヶ湯温泉があり、登山の疲れを癒してくれるでしょう。中でも有名なのが、160畳もの広さがある「ヒバ千人風呂」と呼ばれる混浴の大浴場!
【営業時間】
ヒバ千人風呂:7:00〜18:00 (最終受付17:30)(8:00〜9:00は女性専用)
玉の湯:9:00〜17:00(最終受付16:30)
【利用料金】
ヒバ千人風呂と玉の湯の2つ利用:大人1000円/小学生500円
今回は山頂から避難小屋までの途中、赤倉岳と井戸岳が見えるスポットを選出!少し雪が残るその山容はいつ見ても目を奪われます。
コースタイムには個人差がありますので、参考程度にご覧ください。
酸ヶ湯温泉登山口(7:10)
八甲田山(大岳)(9:10)
大岳避難小屋(9:30)
酸ヶ湯温泉登山口(11:30)
全国のみなさま、補給食、日焼け止めなどの用意はお済ですか?最後のコンビニでトイレを済まし、軽食をゲットしてから最高の登山を楽しみましょう!
【ロープウェーコース、または酸ヶ湯温泉コースを利用する方】
ローソン 青森幸畑店
【酸ヶ湯温泉コースを利用する方】
酸ヶ湯温泉旅館の中には売店もありますので、登山前はそこで補給食などもゲットすることができます。
【ロープウェーコースを利用する方】
・山麓駅駅舎
【酸ヶ湯温泉コースを利用する方】
・酸ヶ湯公共駐車場
酸ヶ湯公共駐車場には、靴洗い場もありますので、下山後汚れた靴をきれいにすることができます。
八甲田山では活火山特有の壮大な景色を見ることができたり、広大な湿原でのんびり登山できたりと山のさまざまなシーンを楽しむことができました。ロープウェーも運行しており誰でも簡単に登ることができるので、紅葉シーズンだけでなく、一年中楽しまれている八甲田山に足を運んでみてはいかがでしょうか。
山頂からは、北に下北半島から津軽海峡、北海道まで、北の大地の眺望を堪能できます。
以上、「八甲田山」からでした!
次回は、秋田県と岩手県にまたがる高原地帯にある八幡平へ。八幡平頂上付近の鏡沼では5月下旬から6月上旬にしか見れない、「八幡平ドラゴンアイ」が見られるかもしれません。青森県のリンゴとはお別れですが、これからもバンを走らせてさまざまな地域のレポートや登山レポートをしていきます!
次回もお楽しみに!
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