バンライフで生活を送りながら、日本百名山1年間以内の登頂を目指す2人の大学生の登山レポート。今回は、北海道最高峰であり、大雪山系の主峰である標高2,291mの「旭岳」。ロープウェイで標高を一気に稼げる旭岳の登山ルートや周辺情報、実際の登山レポートをご紹介します!
旭岳は2000m級の山々が連なる大雪山の最高峰になります。ロープウェイで山頂付近まで行くことができたり、トムラウシ縦走のコースとしても利用されたり、初心者の方から上級者の方まで1年を通じて楽しむことができる山です。
ロープウェイを使えば山頂の麓まで一気に行くことができるコース。北海道最高峰の山頂まで往復5時間と、初心者の方でもゆっくり楽しめる人気のコースです。また、旭岳は紅葉をロープウェイから見ることができる名所の1つ。紅葉する姿を一度は見てみたいと毎年多くの人でにぎわっています。
こちらのコースはロープウェイを使わず、歩いて山頂まで目指すコース。林道を通り抜け、緩やかな登山道を歩きます。勾配のきつい場所もありますが、姿見まで行けば旭岳の全貌を見ることができます。ガレ場の多い山頂まで登り詰めれば、山頂からは火口の姿や姿見の池を一望することができるでしょう。
こちらのコースはロープウェイで姿見駅まで向かい、間宮岳を経由して中岳温泉から花畑になる裾合平を通るコースです。ロープウェイを使い、山頂を登るだけでは体力が有り余るといった方におすすめの周回コース。ガレ場や急勾配なシーンもありますが、広大な自然を見渡すことができる一度は試してみたいコースです。
ここからは実際にイケダとコスギの山行を写真とともにお届けします。北海道で一番高い山でありながらロープウェイでも散策できる旭岳。今回は、ロープウェイの山麓駅脇より天女ヶ原湿原登山道を通る山行をご紹介します。
旭岳ビジターセンターでは周辺の観光情報や、旭岳の自然状況など入手することができます。また、登山用具(スノーシュー、クロスカントリースキー、ストックなど)をレンタルすることもできるため一度立ち寄ってみるのもアリですね!
ロープウェイ山麓駅の右側に天女ヶ原湿原登山道の入り口があります。今回はロープウェイを使わずに旭岳山頂を目指します。
登山口からしばらくは樹林帯を進みます。五月の旭岳は登山口から雪がかなり残っているためしっかりとした雪山の装備が必要になります。
登山開始から約30分で第一天女ヶ原に到着です。樹林帯が一気に開け、雪の大地が広がっています。夏とは一風違った景色を見られるのがこの時期の登山のいいところでもありますね。
第一天女ヶ原からしばらくはゆったりとした坂道を歩きます。ところどころピンクのリボンが見えにくくなっているところがあるため、地図を確認しながら進むことをおすすめします!
ゆったりとした坂道を歩いた後は少し急な斜面を登ります。後ろを振り返るとトムラウシ山や十勝岳が見ることができますが、今回は雲に覆われてしまっていました。
天女ヶ原湿原登山道が終わり、旭岳周辺散策道に合流した後は姿見の池を目指します。正面にはドカンと大雪山主峰旭岳が硫黄の煙とともにそびえ立っています。
登山開始から1時間50分で姿見の池に到着です。夏には正面に姿見の池を見ることができますが、この時期は雪に覆われてしまっています。しかし、真っ白な大地の向こう側にそびえ立つ旭岳は大迫力そのもの。
姿見の池から山頂までは約2.6km(150分)です。ここから先は急勾配な坂道や険しいゴツゴツした登山道になるのでロープウェイから登山をする方も登山靴などしっかりとした装備で向かいましょう。
第五展望台を過ぎるとゴツゴツした火山らしい風景が待っています。肝心の旭岳が硫黄の煙とガスで見えません。
比較的急勾配な登山道を登っていると左側に硫黄の煙がモクモクと上がっています。雪に覆われた大地の中から硫黄の煙を見ることができるため、大自然を身体で感じることができました。
ゴツゴツとした急勾配を登り、標高が上がっていくにつれ、周りがガスで覆われ視界が悪くなってきました。この季節でも登山道は比較的歩きやすい印象です。
ガスガスの中、登山道を登っていくと標識があります。左側へ行くと旭岳頂上に行くことができ、右側にはニセ金庫岩に行くことができます。
登山開始から3時間15分でニセ金庫岩に到着です。氷に覆われたおっきな岩は迫力満点!
先ほどの標識を左側へ。風が強く視界も悪いため慎重に進みます。
登山開始から約3時間40分で旭岳山頂に到着です。今回はガスで全く見ることができませんでしたが、晴れていれば大雪山系の山々を一望することができます。
姿見の池から旭岳をバックにパシャリ。吹き出す硫黄のゴゴゴーという音を聞きながら旭岳を眺めたこの迫力ある絶景は忘れられません。
※コースタイムには個人差がありますので、参考程度にご覧ください。
旭岳登山口(5:30)
姿見(7:00)
姿見の池(7:21)
山頂(9:10)
旭岳登山口(11:12)
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旭岳には3つのトイレがあります。
・旭岳ビジターセンター
・ロープウェイ山麓駅
・ロープウェイ姿見駅
姿見駅から山頂にかけてはトイレがないため、トイレを済ましてから登山を開始しましょう!
今回は北海道最高峰である旭岳へ行ってきました。旭岳周辺へはロープウェイを利用すれば気軽に行けますが、ロープウェイを使わずに登ると達成感は桁違い!おまけにきれいな雪景色を楽しむことができました。また、姿見の池からは地獄谷と旭岳が見え、大自然を肌で感じることもできます。ぜひ北海道最高峰で手付かずの自然を楽しんでみてください。
次に登る山はトムラウシ山!コースタイムも長く難易度はぐっと上がりますが、手付かずの自然が残る名山です。旭岳からの縦走コースが主流ですが、今回はトムラウシ短縮登山口からのピストンで挑みます!
次回もお楽しみに!
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