日本百名山を1年以内に登頂目指し、バンライフを送りながら生きる2人の大学生の連載企画!今回の登山先は、北海道に位置する斜里岳。富士山型の独立峰でありオホーツク富士や斜里富士とも言われています。そんな斜里岳の登山ルートや周辺情報、5月の登山レポートをご紹介します!
一般ルートの山頂までのコースタイムは約7時間、距離にして9.5kmです。北海道の東側、知床半島にある富士山型の独立峰。清岳荘の登山口がある登山道は冬季は通行止めになっており、山開きは毎年7月第一日曜日に行われます。
夏には多くの登山者でにぎわい、冬にはバックカントリーで山を楽しまれている山でもあり、1年を通して斜里岳を堪能することができます。
清里コースは、東オホーツクガイド協会が推奨する、登りは旧道コースで下りは新道コースを通るルートです。沢渡りや滝を見ながらさまざまなシーンを楽しむことができ、沢渡が主要のコースのため所要時間には個人差があります。また、山頂までの道にかけては豊かな高山植物を見ることができます。
三井コースは清里コースに比べ、登山者が少なくマイナーなルートですが、渡沢もなくコースタイムも短いため、あまり知られていない穴場のルートです。一方、登山口のある駐車場まで砂利道が続いていたり、アクセスが少しわかりにくいという点もあります。そんな三井コース、山頂にかけての登山道には岩壁のトラバースやガレ場をなどもありますが、オホーツク海を見渡しながら山頂へ向かうことができます。
ここからは実際にイケダとコスギの山行を写真とともにお届けします。雪解けが進み、ほとんど夏道だった斜里岳を三井コースで行ってきました。また、清里コースの登山口である清岳荘までの道は冬季通行止め。そして三井登山口へのアクセスはかなりわかりにくいため、あわせてご紹介していきます!
道道945号線を南下し、両端が畑の砂利道に入ります。
砂利道を進むと鹿侵入防止柵があります。この柵には鍵がかかっていないため自由に開閉できるので、柵を開けて奥に進みましょう。(開けたら必ず閉めることを忘れずに)
そのままくねくねの砂利道を進むと小さく斜里岳登山道と書かれた看板が!夜間は見落とす可能性があるため、できるだけゆっくりと走行しましょう。
三井登山口に到着です。こんな道に登山口なんかあるのかなと思って心配していましたが、無事に着くことができました。入林届を提出し、いざ斜里岳登山に出発です。
登山を開始してすぐに涸れ沢に合流します。三井コースの約4分の1はこの涸れ沢をひたすら歩きます。石がゴロゴロしているため、足をくじかないよう慎重に進みましょう。
三井コース上の涸れ沢にはこうしたピンクのリボンが比較的多く付けられているため、道迷いする心配なし!
まだ5月ということもあり、涸れ沢にも雪がちらほら出始めました。雪の下が大きな空洞になっている場所もあるので注意して進みましょう。
ようやく涸れ沢登山が終了です。沢登り終了地点にはロープやリボンが付けられており、比較的わかりやすく登山道に入ることができます。
涸れ沢を登り終えた後は静かな林道に入ります。なだらかなところもあれば、急な斜面を登るところもあり、登山者を飽きさせません。
林道を楽しく歩いていると、かなり大きな熊の足跡が、、横には子熊の足跡もあり、かなり周りを警戒しました。前回の羅臼岳だけでなく北海道全域に熊は出没するので、入山する際は正しい知識を身につけ、熊鈴や熊スプレーの常備など、最大限の準備をして登山を楽しみましょう。
やがて夏道は終わり、一面に雪が広がっています。このように、この時期の斜里岳は夏道や雪道を行ったり来たりできるため多様な風景を見ることができます。
斜里岳名物「ガマ岩」に到着!名前の通り、本当にカエルの顔みたいでびっくり。ガマ岩にご挨拶をして山頂を目指します。
ガマ岩から5分ほど歩くと目の前に斜里岳のトップが!思わず声を上げてしまいそうなほどの大迫力です。ハイマツ帯の登山道はかなり狭く、人が一人通るのが精一杯なほど。チクチクと私たちの肌に刺さります、、
目の前には大迫力の斜里岳が、そして振り返ると斜里の町とオホーツク海が一望できました。山頂ではありませんがこの景色に満足です。
ハイマツ帯を通り抜けると、次第にゴツゴツとした岩場に移り変わります。三井コースは切り立った尾根上を歩くので突風などに注意しながら進みましょう。
山頂まで400mのところに看板があります。ここからはかなり急な岩場を登ったり、トラバースしたりする箇所が多数出てきます。
ロープをつたいながら岩場をトラバースしていきます。下は崖っぷちなので大自然のスリルを思う存分味わうことができます。
かなり大きな岩の間を縫うように登っていきます。山頂直下は雪が凍っており何度か滑ってしまうほど、、
登山開始から約3時間半でついに斜里岳の山頂に到着!夏道と雪道、スリル満点の岩場など多様な顔を見せてくれました。
山頂からの景色
大迫力の斜里岳を見上げるイケダ。このスポットはガマ岩から5分ほど先に行った場所。
ぜひみなさんもこのスポットでシャッターを押してみてはいかがでしょうか。
※コースタイムには個人差がありますので、参考程度にご覧ください。
三井登山口(6:38)
沢登り終点(7:07)
ガマ岩(8:36)
斜里岳山頂(10:03)
下山開始(11:00)
三井登山口(13:10)
遠方から来られる方は、「来運の水」と呼ばれるスポットに行ってみてはいかがでしょうか。この水は、斜里岳の雪解け水が長い時間をかけて濾過されながら、来運の水のある場所へと流れつき、地元の方が日常的にここの水を汲みに来るほど人気の美味しい水です。実際、私たちもバンライフで使うお水をすべて来運の水へと入れ替え、毎日美味しい水を楽しむことができるようになりました。
場所はこちら
全国のみなさま、補給食、日焼け止めの用意はお済ですか?最後のコンビニでトイレを済まし、軽食をゲットしてから登山口に向かうのもアリですね。
セブン-イレブン 清里羽衣店
【清里コースの方】
登山口にある清岳荘駐車場の清岳荘内にトイレがあります。トイレの協力金は100円で強制ではありませんが、感謝して使いましょう。また、携帯トイレの販売も行っているので万が一のために準備しておきましょう。
【三井コースの方】
登山口には数台の車が駐車できる駐車場しかありません。携帯トイレを持参するか、近くのコンビニを利用しておきましょう!
斜里岳は市街地から見ても圧巻の風貌で、実際の登山でも満足した登山を楽しむことができました。斜里岳の一般ルートである清岳コースは冬季通行止めのため時期的に通れない可能性があるため、事前に情報を入手しておきましょう。
斜里岳三井コースは目印が多く道迷いをする心配が少ない印象でした。また山頂エリアは広く、とてもゆっくりとした時間を過ごせる山です。
知床半島を離れ、次なる目的地は、北海道は釧路市の標高1499mの雌阿寒岳。なんといっても、この山は活火山でもあり山頂からは迫力のある火口が一望でき大自然を感じることができる山です。
次回もお楽しみに!
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